バターンで仕損じる
 
 今日のASLは、RetroPak#18 前進防御。フィリピンに上陸した日本軍は、マニラを放棄してバターン半島に後退したアメリカ軍を過小評価し、不十分な戦力で手を出して、反撃により甚大な損害を被った。連合軍は9ターンの終了時、オーバーレイ上の小屋から2へクス以内に、統制状態の日本MMCがいなければ勝利です。ただし日本は25以上の損害VPを稼いだら、その時点で勝利します。浅いジャングルの太平洋地形で、真ん中を道路が通っており、田んぼは水が無く、小川は深くなっています。初期配置後各小屋につきdrして、1、2で崩壊します。
 守る日本は北端から7へクス以内で小屋に隣接する平地に、二線級5.5個分隊(2つは減少)と軽機関銃1、擲弾筒1を初期配置します。そして第3ターンに、二線級11個分隊と機関銃中1軽2、擲弾筒2が北から入って来ます。
 これを攻めるアメリカは、エリート騎兵7個分隊が初期戦力で、第4ターンにフィリピン兵二線級10個新兵6個分隊と機関銃中1軽3が南から入って来ます。
 戦力評価ではジャングル補正で攻撃側は0.75倍になり、日本の予想勝率は105%。そこで日本から初期半個分隊と増援1個分隊を減らし、アメリカに初期と増援1個分隊ずつを加え、日本増援の隠蔽3つを減らすバランスルールを入れて、日本78%にしました。50%付近まで調整しなかったのは、日本が配置制限のせいでジャングルの効果を完全には利用できなさそうなのと、日本の二線級は他国よりも弱めだからです。
 子供がアメリカ、私が日本です。


 第1ターン、アメリカ騎兵隊は馬と徒歩で村に接近。道路にいた日本軍は辺りに散らばります。第2ターン、アメリカ軍が村の内部に突入すると、それを撃った日本の擲弾筒は故障し、ターン後半の射撃戦では互いに混乱が出ました。
 第3ターン、アメリカ軍は日本軍に迫り白兵戦を仕掛けますが、二線級で忍びやかでないのになんと日本の勝ち。そしてここで日本に増援が登場し、正面から迎え撃つには地形が良くないので、左のジャングルに回りました。

(下が北)

 第4ターン、アメリカにもフィリピン兵の増援が駆けつけ、アメリカ兵がさらに白兵戦を仕掛けるとまたもや敗北。これはアメリカきついのでは?日本の増援はさらにジャングルを進んで、奥の小屋と田んぼに近付きます。
 第5ターン、隣接してきたアメリカ兵に対し、日本は隠蔽を頼みに2か所で逆襲の格闘戦。ところが今度は両方アメリカ兵が一方的に勝ってしまいました。第6ターンにもアメリカの勢いは続き、田んぼを挟んだ射撃戦で日本鬼スタックに対してフィリピン兵が優勢になり、2か所で日本の戦線を押し込んで行きます。


 第7ターン、日本の初期戦力は風前の灯火となり、日本の増援部隊はアメリカ・フィリピン兵と激しい消耗戦。とここで日本鬼スタックにバーサークが発生してしまいました。やめろー!
 第8ターン、貴重な戦力が敵に突っ込んで失われ、一気に戦況が悪化する日本軍。次の最終ターン後半に突撃で一歩進めれば、まだチャンスはありますが・・
 アメリカはそれを許さず、蟻のはい出る隙も無い完全包囲で日本軍を押さえ込み、アメリカの勝利です。



 繰り返される白兵戦で互いにバタバタ倒れていき、戦況が二転三転する太平洋戦線らしい凄惨な戦いでした。最初に思った通り日本はジャングル地形を部分的にしか利用できず、戦力評価ほど有利ではありませんでした。

 
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