ファナティッくんと電話屋のあいつ
 
 今日のASLは、この間ポーランド軍の壊滅で終わったシナリオ140ラウンド・トゥー。今回は立場を変えて、子供がドイツ私がポーランドです。


 前回の反省からポーランドは集中しすぎると砲撃でまとめてやられてしまうので、できるだけ分散することにしました。しかし前に出すぎると逃げられなくなる危険があるので、中ほどから後ろに配置します。これに対してドイツは中央からの前進を選びます。  第1ターンドイツは、右手の工場に煙幕を置くと、右手では戦車と歩兵が協同して前進し、左手では石造アパートに侵入していきます。特にドイツ機関銃部隊は、中央で大胆に前進します。ポーランド軍はドイツの左手でファナティックチームが機関銃を撃ち、半個分隊を混乱させます。そして70ミリ盤外砲がドイツ戦車2両を攻撃しますがこれは効果なし。工場が事前照準で狙われているので、ドイツはいつでもここを砲撃できます。そのためポーランド軍が工場を守るのは不可能で、ここを放棄して他へ散開し、防衛態勢をとります。
 第2ターン、ドイツは大煙幕を利用し、歩兵1スタックと戦車2両が一気に右手の工場に迫ります。左手のアパートも全室占拠し、中央の建物群には機関銃部隊が入りますが、盤外砲の呼び出しには失敗し続けます。ポーランド軍の反撃はまた半個分隊を混乱させただけで、盤外砲も効果なし。

 第3ターン、ドイツは右手で工場を占領し、中央や左手でも全軍が前進。さらに工場裏手には戦車2両が回り込み、ポーランド軍を包囲してきます。これに対してポーランド軍は対戦車ライフルや対戦車砲で反撃しますが、全く利かず。そしてここで3個のドイツスタックが、ファナティックチームの見える位置に突撃。安全に退却できる場所がなく、ポーランドはいきなり大ピンチ。配置が前過ぎたか?
 そしてポーランドターン。さすがに周り中から撃たれる状態では戦えないので、ファナティックチームは後方の木造アパートに一歩後退。1スタックだけと対峙する形にし、ファナティックの力に賭けます。そしてこれを撃つのは9−1指揮官と突撃工兵フルスタックの24火力。この強力な火力で早くもドイツ勝ってしまうかも。そして射撃、モラルチェック。しかしファナティックチームは全員があっさりクリアしてしまいます。
「さすがだな、ファナティッくん。これからもこの調子で頼むよ。」
ファナティッくん「えぇ・・・」
ドイツ軍は渾身の一撃をかわされ、逆に反撃で突撃工兵たちが大混乱させられます。またポーランド軍は対戦車砲でも戦車を1両撃破し、対戦車ライフルで衝撃状態にした上で白兵戦を掛け、さらにもう1両戦車を撃破します。
「よーし、ここはファナティックチーム、踏みとどまって戦うぞ!」
ファナティッくん「まじか」


 第4ターン、ドイツ機関銃部隊がファナティックチームの死角からアパートの隣室に入り、ここで隠ぺいをつけてしまいます。こうしてファナティックチームの移動を制限し、その上でドイツは4号戦車を至近距離に持ってきます。またドイツは2か所で白兵戦に入りますが、どちらも膠着します。一方ポーランドの対戦車砲は、絶好の位置にいるもう一両の戦車も倒そうと撃ちますが、なんと故障して取り逃がします。しかしここで盤外砲は1を出してぴったりの位置に落ち、林にいるドイツ軍らに大損害を与えます。
 ポーランドターン、ファナティックチームはじりっとドイツ機関銃部隊から距離を取りますが、要塞地帯まで下がりきれません。一方工場の混戦にはポーランドの増援が入り、白兵戦を有利に進めます。しかしここでドイツが遠くから動かしてきた観測弾が、ちょうどファナティックチームの所に落ちてしまいます。うっひょー。

 第5ターン、ドイツは当然150ミリ盤外砲でFFE。ファナティックチームにモラルチェック1。
「モラル10のファナティッくんなら、こんなのへでもないよね。」
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「ファナティッくーん!どうしちまったんだー!」
ファナティッくん(俺、今まで愛国者のふりしてたけどー、ホントはこの軍隊ヤなんだよね。無謀なことばっかさせられるし、オレがちょっと目を離すとチームのやつら狂乱するし。砲兵も大事な対戦車砲すぐぶっ壊すしな。それに電話屋のあいつ、めっちゃやばいんだよねー。)
電話屋のあいつ「うひゃひゃひゃひゃ、食らえ、ロケットパーンチ。さっきは逃がしちまったが、今度こそドイツ兵みなごろしだーーー。それ、ビン、バン、ブーーーン。ヒャッハー。」
盤外砲で大量にドイツ兵を倒してポーランド一転有利になったかと思ったのに、ファナティックチームが何でもないモラルチェックで怒涛のごとく荒れ狂ってしまいます。ドイツはこれに乗じて戦車で一気に肉薄。
 そしてポーランドターン、強力なファナティックリーダーは7以下で一発回復ですが。
「ファナティッくん!君ならすぐ戻ってきてくれると信じているよ!」

ファナティッくん(やれやれ。また猛爆の中に戻れってのか。もう帰りてえ。)
電話屋のあいつ「ハヒフヘホー!もっとロケットだ!お前のロケットをわしにくれやー!でlっよdfluaeへー!」
砲兵陣地「おい、ロケットマン。おまえ、完全にいかれてるわ。もう砲撃禁止な。ブチッ!」
電話屋のあいつ「まて!やあ!あlトラmpふぁuctgobぎゃー!」
もうわけが分からないポーランド軍をよそに、潰走したファナティックリーダーをドイツは砲撃で追いかけます。
そしてノーマルモラルチェック
「よゆーだ!ファナティッくーーーん!」
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ファナティッくん「もーやだ!バイバイきーーーん!」
バーサークしたポーランドエリート分隊も、突っ込んだ戦車共々150ミリ砲を食らってKIA。ファナティックチーム壊滅です。その後ポーランド軍は、生き残りを集めた射撃グループで、奇跡的にドイツ機関銃部隊を混乱させますが、すでに2人の主役も要の対戦車砲も失ったポーランド軍に勝ち目はあるのか?


 第6ターン、ドイツ右手では回復した歩兵が戦車と協力して、工場を再占領。左手でも3階建て建物中央に重機関銃を持って立てこもるポーランド軍への接近に成功し、白兵戦に入ります。そして中央ではさっきと同じ場所でFFEを再開し、さらにポーランド軍をすり減らしていきます。そしてポーランド軍は中央から工場にかけて混乱部隊が増えていきますが、ドイツはそこにFFEを動かすのに成功し、ポーランド軍は一気に壊滅状態に。3階建て建物の白兵戦でもドイツ軍の勝ちがほぼ決まり、工場の屋上に残っていたポーランド軍も全滅します。
 第7ターンには、ドイツ戦車が突破を始め、ポーランド軍はわずかに残った部隊で阻止を試みますが、戦車一両を街路戦闘で走行不能にしたものの後は止められず、結局今回もポーランド軍が壊滅してドイツの勝利となりました。


 とにかく優劣が大きく振れた勝負でした。ポーランドがファナティッくんにリスクをとらせすぎたのもあるかもしれませんが、150ミリ砲のような大きな盤外砲はその運の影響が大きくなりやすいようです。

 
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