火炎放射ハーフトラック
今日のASLは、アニュアル89のA9 真夜中の虐殺。ジークフリート線のトーチカ群を占領したアメリカ軍が休んでいたら、突如ドイツ軍の反撃が始まりました。ドイツは7ターンの終了時に、3つのトーチカ全てを支配していたら勝利です。
本当はタイトル通り夜間シナリオですが、例によって無視します。ただし代わりに両軍とも隠蔽で配置し、アメリカには?を6つ与えて、遠くにある建物の2階は無いことにします。
守るアメリカは7個分隊と狐穴5に、塹壕1、位置方向の指定されたトーチカ3です。そしてドイツは9個分隊と、火炎放射器を両側に積んだハーフトラックSPW 251/16が2台です。
戦力評価では、ドイツ歩兵が丘攻めの補正で0.5倍されて、優劣はぴったり0%の互角。夜間ルール無視でも問題なさそうです。子供がドイツ、私がアメリカです。
当然ながら占領したトーチカは逆を向いていて、アメリカの防御には役に立ちません。しかし回復場所にはいいんじゃないかと思って、頂上にある右2つのトーチカの上に、それぞれ分隊と迫撃砲、中機関銃を置き、同じ場所のトーチカに回復用指揮官を入れました。そしてそこと裏側に狐穴を並べて、丘に登って来たドイツ軍を撃つための防御線を作ります。
これに対してドイツは丘の右側、アメリカ鶴翼陣地の向きからすれば正面を攻撃してきます。鬼スタックが射撃待機し、火炎放射ハーフトラックが丘の頂上にファイア(文字通り)。ハーフトラックに対する防御射撃は効かず、火炎放射器は向きを変えて両側で撃ち、これに射撃待機も加わって、丘の頂上の分隊が1つ損耗しました。
そしてターン後半、逃げようのない頂上分隊が撃つと、ドイツ2個分隊を混乱させたものの、こちらは損耗させられます。
第2ターン、ドイツ火炎放射ハーフトラックが、今度は塹壕を狙ってきます。この火炎放射器はROFがあって連射し、塹壕分隊を混乱させましたが、燃料切れリコールとなってしまいました。また涸れ谷の分隊は丘の上を撃ってから突撃で進み、ドイツ鬼スタックも涸れ谷まで出て来ます。アメリカ軍はもう隠れることしかできません。
第3ターン、ドイツ軍は揃って丘の麓まで接近。アメリカ軍はやはり何もできず。

そして第4ターン、ドイツは勝負の時。まずハーフトラックを丘に登らせます。アメリカの防御射撃に耐えられれば、火を吹かせた上でドイツ歩兵も攻め登れますが。これにアメリカはバズーカで5以下。命中、撃破!ドイツのハーフトラックは2台とも運が悪い。
しかしそれでもドイツ歩兵は登るしかない。これにアメリカの射撃はピンや混乱を与えたが、残ったドイツ歩兵が右側のトーチカに白兵戦。だが結果はドイツ側が一方的に損耗しただけ。
そしてターン後半の射撃戦では互いに混乱を出し、白兵戦は互いに効果無し。これはどっちが有利なんだ?
第5ターン、ドイツは2つの頂上に部隊を送り、損害は受けたものの白兵戦で両方を制圧。さらに最後のトーチカを目指すため、途中の林にいるアメリカ軍に向けて、2個分隊を送り込みました。
ターン後半、アメリカ分隊が自己回復に成功し、林での隣接射撃戦はお互いに1個分隊ずつ混乱。しかし頂上に登っていたドイツ鬼スタックは、アメリカ分隊の隣接射撃が大当たりして、分隊が皆混乱してしまいました。これはアメリカ有利になったのか?

いいや、まだだ。第6ターン、ドイツは回復したばかりの分隊と丘に登った分隊が、別々に最後のトーチカに向かって駆ける。隣接する半個分隊と通常射程の分隊がそれぞれを臨機射撃。どちらかが耐えればトーチカは取れる!
しかし両方ともあえなく混乱。だが最後に一番遠いトーチカに指揮官と分隊が残っている。これが全力で駆けつければ間に合うぞ。でもこれもさっき自己回復したアメリカ兵に撃たれ、止められてしまいました。敵歩兵がいるトーチカ内には突撃でも入れないので、このターンにたどり着かないと、もうトーチカ支配は間に合いません。ドイツの負けです。
禿丘で一歩下がって守られると、攻め手は隠蔽TEM無しで敵に隣接しなければならないので、攻撃が難しくなります。ただこのシナリオでは弱点となる塹壕があり、ドイツはこれを狙って攻めてきました。しかし肝心の火炎放射ハーフトラックが弱く、アメリカは後半サイの目が爆発して、ドイツの攻撃は一歩届きませんでした。
やはり戦力評価通り良いバランスのシナリオです(昼攻めの場合)。
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