マルヴァーンヒル
 
 今日のASLは、アニュアル’91よりA26オゼレイカ湾橋頭保。1943年、スターリンはドイツの退路を断つため、部隊をオゼレイカ湾付近に上陸させ、ルーマニアの沿岸防衛隊に攻撃を掛けました。
 守る枢軸は、ドイツ5個分隊にルーマニア9個分隊と105ミリ野砲2門。ソ連は20個分隊と82ミリ迫撃砲1門。それと現在のターン以下の目が出るとスチュアートIIIが2両出てきますが、これは105ミリ砲に撃たれたら正面からでも軽く撃破される紙戦車です。
 ソ連軍は11ターン以内に、平地を抜けてこの丘を登り、砲を2門とも破壊か捕獲した上、10VP相当を丘の反対側から突破させなければなりません。
 丘の上で待ち構える砲に向かって平地を歩兵で突っ込む・・・マルヴァーンヒルですかね?

 枢軸はルーマニアの中機関銃をドイツ兵に持たせて丘の上の壕に置き、砲と一緒に丘を守ります。ルーマニア軍は麓の森の裏手に隠れて隠蔽を付け、平地を突っ込んで来るソ連兵を待ち構えます。
 ソ連「・・・」まあ少なくとも正面から攻めて、丘や森からバンバン撃たれる平地を10へクス以上も突っ走るのは自殺行為でしょう。ソ連は大きく左手を迂回して進むことにします。16へクス以上離れると隠蔽扱いで火力が半減するので、射程外の中機関銃は1火力にしかなりません。これならそんなに大きな損害を出さずに麓の森に近づけるんじゃないかな?(左手にある2つの小さな丘は、ソ連に近い方が平地、ドイツに近い方が森になっています。)
 ソ連の迫撃砲は運良くドイツの砲を1門混乱させ、ソ連兵は平地を突っ込みます。
パン、パン、パーン!
ドイツの機関銃も歩兵も射撃が当たる当たる。ほとんど目は6以下で、しょっちゅう3を出し、ソ連兵はどんどん損耗していきます。同じ11以上故障なのに、ルーマニア中機関銃は何度撃っても故障せず、ソ連はじきに2個とも故障。やっとドイツ兵をモラルチェックさせたかと思ったら、戦禍でクラス上昇&ヒーロー登場。
 第3ターンにソ連軍が一番離れた森の先っちょに着いたころには、もう4個分隊相当が消えて、ソ連の兵力優位は無くなっていました。ここから丘に攻め登るなんてどう考えても無理。ソ連投了です。


 あまりに枢軸の目が良かったのもありますが、地形的にソ連どうしようもなくないですか?困難地形を考慮すると戦力評価も枢軸20%の優勢で、ソ連の勝率は10%もないでしょう。平地を進むのに展開できないことも、ソ連の不利に輪をかけています。
 
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