海兵隊ソウルへ
 
 今日のASLは、Aussie '98 PackよりPBP30総員乗車!朝鮮戦争で仁川に上陸したアメリカ軍はソウルに突入し、要塞化されたソウル駅に残った北朝鮮軍を排除して、ソウルの奪還を目指します。アメリカは6ターン終了時に、ソウル駅(一番大きい建物)を支配していたら勝利です。林は木造瓦礫になり、ソウル駅は地上レベルしかなく外周が要塞化されています。
 北朝鮮は8個分隊とロードブロック2個で、ソ連の駒を使いコミサールとモロトフが使えます。アメリカは海兵隊8個分隊と爆薬2個が初期配置で、第4ターンにM26パーシングが入ってきます。
 戦力評価はアメリカ8%の優勢で予想勝率6割ですが、コミサールのいる大きな要塞は固そうなので、実際にはもっと低いかもしれません。


 北朝鮮は、平地を通っての前進を牽制する3階の重中機関銃と、ソウル駅を守る部隊に分けて配置します。第1ターン、アメリカ軍は建物の隙間を進み、北朝鮮は最初の役目を終えた機関銃を1階に降ろしました。
 第2ターン、アメリカ軍は石垣の働きをする線路に並び、隠蔽の取れたものだけが前進射撃しますが、効果無し。そして突撃で1ユニットずつが駅に隣接します。
 ターン後半、北朝鮮軍は射撃でアメリカ分隊を1つ損耗させましたが、要塞が固く北朝鮮側の損害は無し。突撃では、アメリカ軍に隣接する所に、隠蔽のついた部隊1つだけが残ります。


 第3ターン、アメリカ軍は前面の北朝鮮兵の区画に、爆薬で突破口を開けます。白兵戦になったら一方的にやられるだけなので、北朝鮮分隊は自己混乱して後ろでコミサールに直してもらうことにしました。アメリカ軍は駅前側の2区画にフルスタックで突入。
 ターン後半、北朝鮮軍は右側の部隊でアメリカスタックを撃って、隠蔽を剥がしてから中央の重中機関銃36火力で撃つもくろみ。ところが最初の射撃が全く効かなかったので、機関銃スタックは後退しました。そして撃たれて混乱した部隊は潰走し、隣接ヘクスは守れそうにないので突撃で明け渡します。
 第4ターン、アメリカはパーシングが登場しますが、まだ前線には到着しません。駅内ではまた1か所に突破口を開け、そこの北朝鮮兵はやはり自己潰走。アメリカ軍は敢えて突撃で前進せず、全歩兵に隠蔽を載せ直します。北朝鮮軍も残った所に部隊を分け、隠蔽を付けて最終防衛態勢。


 第5ターン、アメリカはまずパーシングで1区画を迂回してそこの射撃を封じます。そして歩兵は順に警戒移動で北朝鮮重中機関銃に隠蔽のまま隣接しては、自分の所に煙幕配置。そして煙幕が置けたら指揮官付きの部隊が警戒で入って、北朝鮮機関銃に白燐弾を置きます。こうやってフルスタック2個が隣接し大勝負。
 白燐弾で隠蔽の解けた北朝鮮重中機関銃は撃つしかありませんが、隠蔽されたアメリカ軍を混乱させることはできませんでした。そしてアメリカ軍の前進射撃では、分隊2個が混乱1個がバーサーク。混乱したユニットは、戦車によって退路を遮断されていて降伏します。ターン後半にはバーサーカーも突っ込んで倒され、残る北朝鮮支配へクスは3つ。

 最終ターン、パーシングは北朝鮮軍の背後に回って包囲しようとしましたが、ロードブロックがあってできなかったので、建物手前側に突っ込みます。幸い地下室にも落ちずボグにもならずにすみましたが、北朝鮮兵も判定に成功して隠ぺいを維持しました。一方歩兵は隣接する北朝鮮兵を射撃で混乱降伏させ、余剰部隊を後ろに回らせた上で、突撃で隣接して北朝鮮軍を最後の2へクスに包囲します。
 そして最終ターン後半、北朝鮮軍は撃たずに隠蔽を維持し、アメリカは防御射撃でこれを全て混乱させられれば勝ちです。まず奥側のスタックは全て混乱。そして戦車に突入されている前側スタックですが、ぎりぎり半個分隊がファナティックになって残りました。これは北朝鮮勝ちなのか?
 いいや、まだ戦車との白兵戦がある。戦車は機動中なので半個分隊の攻撃は効果無し。そして戦車の攻撃は機動中半減で2対1となり、7以下。ほぼ互角の勝負。結果は?倒した!アメリカの勝利です。
 これほど最後の最後まで互角の勝負は初めてかもしれません。コミサールのいる要塞化された大きな建物は固すぎるかと思いましたが、アメリカは海兵隊の強力な突撃火力と煙幕・白燐弾、そしてパーシングを駆使して際どく勝利できました。



 今回アメリカは、戦力評価のようにやや優勢という感じではなく、全く互角でした。前回も思った通り、やはり完全建物へクスを持つ壊れていない建物1つだけを守り切れば勝つ防御側は、かなり強くなるようです。今までそのようなシナリオは4つありましたが、これらはどれも工場や要塞だったり、エリートとコミサールの組み合わせだったりと、ただの建物以上に強くなる要素が加わっています。
 そこで完全建物へクスを1つだけ守る防御側については、質を+0.1して評価することにします。これで今回のシナリオを再計算すると、アメリカ3%の優勢で予想勝率5割となり、他の3つのシナリオ同様、実際の結果により近くなりました。

 
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