四行倉庫の八百壮士
今日のASLは、A110炎上する上海。第二次上海事変末期、退却を余儀なくされた中国軍を援護するため、共同租界の蘇州河を挟んだ対岸にある四行倉庫に、謝晋元率いる1個大隊(後に八百壮士と称えられた)が立て籠もりました。日本はこれを海軍陸戦隊4個大隊で攻撃しましたが、4倍の損害を受けて撃退され、租界の外国人の仲介により停戦するまで八百壮士は持ちこたえました。日本は6ターン半の終わりに四行倉庫を支配していたら勝利です。
中国八百壮士たち(この戦闘が始まるころには400人近くにまで減っていた)は、エリート13個、一線級4個分隊で表され、工場扱いで3へクスを要塞化された四行倉庫内ではファナティックとなります。そして日本海軍陸戦隊は、1戦級12個、2戦級6個分隊で、爆弾や火炎放射器の類はありません。また辺りには4か所の火災が発生しています。
厳密に基準通りの戦力評価をすれば、中国軍はエリートが76%でぎりぎり80%に足りず、一般兵扱いになります。しかし中国軍はファナティックでもあり、普通のエリート100%よりも強いので、エリート扱いにしても良いでしょう。そうすると中国は11%優勢で予想勝率8割となります。子供が中国、私が日本です。
中国軍は当然全員四行倉庫に籠ります。日本はこれを攻める訳ですが、要塞相手に火炎放射器も爆薬も無し。しかも工場というのは、防御側だと+3修正を受けられるのに、攻撃側が侵入して防御側に反撃される時は+1修正しかないという、ASLでも特に固い地形です。さらに攻撃の足掛かりとなる正面の建物は長いアパートで、隣と射撃グループが組めません。
ただでさえ戦力は不利なのに、こんなの落とせると思ってるんすか?
まあ可能性があるとすれば大ウミガメ戦術くらい?日本軍は四行倉庫前面に進み、ずらりと並びます。しかしアパートからの射撃がばらばらなのを何とかしないと。
そこで第3ターンには、突撃で前面の道路を半個分隊で埋め、アパート間を繋いで巨大射撃グループを作る架け橋とします。これが大ウミガメ戦術。
ターン後半、中国軍は隣接する部隊を撃ってグループを分断しますが、それでも大ウミガメ防御射撃は36と24火力。ところが目は10と9で全然効かず。ぐおー。
第4ターン、中国軍は入れ替えて前面を皆隠蔽にしたので、日本軍は大半の部隊を射撃待機させ、半個分隊を突っ込ませて隠ぺいを剥がしてから撃ちました。要塞で実際には入れなくても、入ろうとすれば隠ぺいを取ることはできるのです。しかしこれで1個分隊を混乱させたものの、要塞を空にすることはできず、このターンは進めません。

ターン後半には、また中国軍が部隊を入れ替え隠蔽にしたので、第5ターンには日本もまた射撃待機と突入。今度は左側2へクスを混乱させて追い出すのに成功し、分隊を道路に進め、先遣隊を四行倉庫内に突入させます。
しかし四行倉庫内部からの反撃は強力で、突入した日本軍は全滅。中国軍は再び外郭を奪還します。
第6ターン、今度は日本軍が全く分断されていないので、隠蔽された先頭の中国軍に対し、72火力半減の36火力で準備射撃をし、これを混乱させるのに成功しました。
でも空いたのは1へクスだけなので、ここに突入してもまた死ぬだけ。日本はその周りの道路に部隊をスタックさせるくらいしかできません。
結局中国軍は後半でそこを埋め、6ターンかかって日本は四行倉庫を1へクスも取れていません。損害の方も、中国が回復で12を出して半個分隊を失っただけなのに対し、日本は6倍の3個分隊を失っており、日本負けです。
大ウミガメ戦術の巨大火力でもやっぱりだめだったか。八百壮士強すぎ。
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