悪夢の連続トラップ
今日のASLは、TAC41 勝利目前の停止。グアムに上陸したアメリカ軍は、日本軍の主力を撃破し掃討戦に移った。日本軍は残存兵力を集め、北部のイゴ村で最後の抵抗をした。アメリカは8.5ターンの終了時、オーヴァーレイ1上の13の建物の内10を支配していたら勝利です。太平洋地形ですが、オーヴァーレイ1の小屋は木造建物のままで、村を縦に貫く道路は有り、小川は乾いています。
守る日本軍は、一線級5個二線級6個分隊と、トーチカ2、狐穴12、37L対戦車砲1門、20L対空砲2門、九七式チハ短砲身(例によってTKは5)2両です。
そして攻めるアメリカ軍は、第1ターンにM5A1軽戦車3両が、第2ターンにM4中戦車3両とエリート4個一線級10個分隊と火炎放射器1が、第4ターンには脇から9−2指揮官付きエリート3個分隊が入ってきます。また配置前に3か所を事前登録しておき、ゲーム開始前に100ミリOBAを落とします。
戦力評価では、ジャングルにより攻撃側歩兵は0.75倍、チハが弱すぎて0.25倍され、アメリカの事前OBA3つをOBA1つ分として数えると、日本が3%の優勢で予想勝率6割になります。子供がアメリカ、私が日本です。
日本は村で守ると事前OBAでやられそうなので、村の前面の果樹園で狐穴線を作って守ります。しかしアメリカ軍は火力が強力で、日本軍は二線級が多くて火力が弱いので、単に撃ち合ったら日本は負けそうです。そこで途中に色々と伏兵を配置しました。
第1ターン、スチュアートだけのアメリカ軍は何もできないので、入り口付近に入って終わり。日本も奥に分けていた若干の部隊を前に持ってきただけ。
第2ターン、日本の砲はほとんど心配いらないので、アメリカ戦車は一気に日本の前線に近づきます。これが丁度全て見通したかのように、トーチカのファイレインを遮る位置にシャーマン2両が並び、日本唯一の効き得る対戦車砲が、広いクナイの中で丁度スチュアートに踏まれてしまう。これはひどい。
小型で同一ヘクスの移動戦車には対戦車砲も当たらず、隣には対戦車ライフルもいたがこれも効かなかった。トーチカの重機関銃はこのターンこそ歩兵のフルスタックを撃退し、シャーマンをスタンさせたものの、戦車が邪魔になる次からは役に立たないだろう。隠れていた20L砲もスチュアートの側面を撃ってみたが、当然効かない。
ターン後半、ATRはやっぱり効かない。もちろん重機関銃も効かない。対戦車砲操作班は米機関銃に撃たれて除去された。スチュアートの隣に隠れていた半個分隊も、ヒーローを呼べないまま撃たれて除去。対空砲兵もスチュアートに撃たれて除去。アメリカ4以下の目多すぎ、日本9以上の目多すぎ。どうしようもないのでATRを持っていた操作班がスチュアートに白兵戦を掛け、これがようやく運良く勝ったものの、あまりに日本の状況が酷すぎます。

(狙い:水色線=ファイアレイン、オレンジ曲線=迫撃砲、オレンジ矢印=砲、茶色曲線=トンネル)
第3ターン、残る日本の対戦車兵器はヒーローだけになったので、アメリカ軍は積極的に戦車を日本軍に接近させ、スチュアートはキャニスター弾を撃ちます。後方の米兵スタックが進むと、日本の中機関銃トーチカから撃たれますが、これもまた目が悪く効かない。そしてその操作班がヒーローを呼べないのに付けこもうと、米戦車がすぐに正面を塞いできました。
ターン後半、こう来るだろうと思って伏せておいた対戦車ヒーローが、この戦車に白兵戦を掛けましたが、ATMMもあったのに走行不能止まり。さらに狐穴線でもヒーローを戦車に突っ込ませますが、これも撃たれてあえなく昇天。日本やっぱり弱い。
本当は縦横に張り巡らせたファイアレインで米兵を足止めし、それを狙って進んで来た部隊に隠匿歩兵や対空砲、対戦車砲でさらなる損害を与え、危なくなったらトーチカの機関銃はトンネルで逃げて、そこからさらにファイレインを引くつもりだったのに。周到に用意した連続罠が全て台無し、悪夢だ。
第4ターン、中機関銃トーチカはアメリカ鬼スタックに撃たれて沈黙し、重機関銃トーチカも白兵戦で全滅。日本もいくらか混乱は与えたものの、回復力の高いアメリカ兵はすぐ帰って来るでしょう。もっと長く持ちこたえるつもりだったトーチカがこんなに早く落ちて、日本はあと5ターンなんて持ちこたえられるのか?

第5ターン、アメリカは豊富な煙幕を利用して、日本の狐穴線に煙幕白兵戦を仕掛けて来る。日本軍は火力で劣る二線級が多く、ヤシ林では不意打ちも無いので、白兵戦では勝負にならず自己混乱して逃げるしかない。トンネルで逃げ出した日本中機関銃も足止めにならず、アメリカの鬼スタックが前線に到着すると、日本軍の損害はさらに増える。しかも潰走して来た一線級半個分隊がことごとく回復に失敗し、クラス低下の果てに除去されるという体たらく。思った通りこのシナリオではアメリカとの火力差がありすぎて、罠を抜けられて正面決戦になったら、日本に勝ち目はありません。
第6ターン、アメリカ軍は日本軍に止めを刺すべく総突撃。日本軍は残りのヒーローによって、米戦車を1両撃破1両走行不能にしたものの、時すでに遅し。アメリカ軍の強すぎる火力によって、日本陣地はズタズタに引き裂かれ、アメリカの勝ちです。なお出て行ったところで何の役にも立ちそうにない九七式中戦車は、最後まで何もしませんでした。

あまりにも運が悪過ぎて、日本の罠の張り方が悪かったかどうかは良く分かりませんが、少なくとも狐穴線はクナイか村の道路に置いた方が良かったと思います。
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