あれっ?×2(Alex II)
今日のASLは、まずアニュアル’91よりA27王の城。その名の通りドイツ軍の守るフレンゼンベルグ城をアメリカ軍が攻めます。
守るドイツ軍はエリート12個分隊。アメリカ軍は一線級20個分隊で、砲や車両はありません。アメリカは11ターン半で城を占領することが勝利条件です。城の周りには堀があり、出入りに倍の移動力のかかる涸れ谷扱いです。また城はスタック制限が1へクス当たり1個分隊になっています。
子供がアメリカ、私がドイツです。
城の周りには散在する林や果樹園が広がっており、その周りを石壁が囲っていますが、全体に守りにくい地形です。一方アメリカ軍が入ってくる側には高い石造建物が多く、攻撃の拠点として使いやすくなっています。ドイツは城と前面の建物に幾つかの部隊と機関銃を置き、他は概ね石壁沿いに防衛線を作ります。
これに対しアメリカは全面で道路を使って全速前進。ドイツ軍はこれに対して幾つか防御射撃をしますが全て外れ、アメリカ軍は多くが市街地のドイツ軍側までたどり着きます。
ドイツは、アメリカ軍の進撃を遅らせて、市街戦を挑もうかと思っていましたが、これでは無理です。そこでドイツは石壁沿いの防衛線で守ることにし、1ターンは持ちこたえました。
しかし第3ターン、早くもアメリカは城前面の建物付近を守るドイツ軍に向けて前進し隣接。高い所からアメリカ軍の強力な機関銃で退路を狙われていて、ドイツ軍は逃げるのは難しい状況です。そのためドイツ軍は否応なく応戦しますが、先撃ちにも関わらず損害が大きかったのはドイツ軍の方。あれっ?安全な回復場所もなく、事実上この正面の防衛線は崩壊です。どう考えても12ターンまで守り切れそうもないドイツはここで投了します。

高い建物からアメリカ軍の強力な火力で撃たれて、安全な回復地域が作れず、後退もままならず、地形効果も弱いため、城の周りで守るの無理でした。城のスタック制限が厳しいため城では守れないかなと思って外に出ましたが、それは間違いでした。その後もう一度やってみようとドイツの守り方を考えてみましたが、恐らく城と周りの堀の中に大半の部隊を入れて守るしかないかなという結論になりました。でもこれだとたとえ勝負になったとしても、城の掃討作業だけになって、それが時間までに終わるかどうかのつまらない勝負になりそうなので、再戦はとりやめました。
ということで2戦目に選んだのが、Waffen-SSよりNQNG6 One Eye to the West。西向きの一つ目?もう何のことだかさっぱり。ウィーンにソ連の親衛戦車が攻め込むところを、SSの後衛がドナウ河で食い止めようとするシナリオ。ドイツには途中でバルクマンのパンターが助けに来ます。
ソ連の戦力は、エリートを中心とした10−2指揮官付きの18個分隊と、IS-2mが2両、M4が3両です。一方守るドイツ軍は、ドナウ河にかかる2本の橋付近でSS4個分隊と20ミリ対空砲1門、ティーガーII1両が守り、第1ターンにSS3個分隊が増援、第3ターンにパンター1両が出てきます。勝利条件は6ターン半終了時に、ソ連が橋向こうの街の奥にいる歩兵の数で上回ることです。
子供がドイツ、私がソ連です。
ドイツの配置は、河の2つの橋を見通せる館の庭(一つの橋に隣接している)にティーガーIIと対空砲をスタックし、館の裏手2階からやはり河を見下ろします。そして館から遠い方の橋に近い建物には、突撃工兵1分隊を置きます。
これを見たソ連は、ティーガーIIがハッチを開けているのに気づき、最強のスタックでまずティーガーIIと対空砲を射撃することにします。そして戦車4両と射程の短いサブマシンガン部隊は、館から遠い方の橋を煙幕も使いながら渡ろうとします。
ところが10−2指揮官の指揮する16火力の射撃は全く効果なし。あれっ?そしてもう一つそこを撃とうと思っていた部隊が、良く見たら果樹園が邪魔で撃てません。前進予定の部隊は前進を開始しますが、ティーガーIIと20火力の対空砲をくぐり抜けて河を渡れるのだろうか?
第2ターンソ連は、館の中機関銃を含むフルスタックに煙幕を撃ち、館から遠い方の橋にも煙幕を撃ってそこを渡ろうとします。IS-2mは渡り切りますが、歩兵スタックは対空砲に撃たれて全て混乱します。
ドイツターンには、移動中のIS-2mに向かって増援歩兵や突撃工兵が殺到し、可能性の低い対戦車兵器や爆薬攻撃を繰り返します。だいたいが外れて生き延びたかなと思っていたら、最後の2のみのパンツァーファウストが当たり、IS-2mは炎上。うーん。
第3ターンにはさらにソ連6個分隊が橋に殺到し、今度は渡ることに成功するものの、パンターを含むドイツ軍の反撃で3個分隊が大混乱。さらに館のドイツ軍と撃ち合っていたソ連の10−2指揮官が狙撃されて戦死し、混乱していた9−1指揮官も負傷し、もう勝てる気がしないソ連はまた投了となりました。

ハッチを開けた戦車を撃ち漏らしてみると、このドイツの運河を狙う配置が良い配置で、ソ連はなかなか大変です。まずティーガーIIには生垣が邪魔で正面からしか撃てませんが、それでも正面から2両のIS-2mで接近してこれを倒すことに賭けるべきだったのでしょう。この賭けに負けたらソ連は終わりで、これをクリアしてからが本当の勝負でしょう。
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