要塞を飲み込むアメーバ
 
 今日のASLは、TAC12コマンドーシェンク。1941年6月、シェンク少佐の率いる海軍コマンドー部隊が、ラトビアの沿岸要塞を攻撃します。ドイツは6ターンの終了時に、全へクス要塞化されたX4の建物を支配していたら勝利です。建物は全て1階建てです。
 守るソ連は13個分隊と、機関銃中1軽2。攻めるドイツは一戦級が10個、市街戦の神様8−3−8が5個分隊と10−2指揮官、機関銃重1中1軽2、火炎放射器2爆薬4です。MMP版で標準モジュールに入った同名のシナリオでは、若干手直しがされているようです。
 戦力評価では、戦力優劣は完全に0%の互角になります。子供がドイツ、私がソ連です。


 ソ連はただ要塞内で守っているだけだと火力で撃ち負けそうなので、外部にも遅延部隊を置いて時間稼ぎを図ります。と言っても防御力の低い要塞外で余計な損害を受けては本末転倒なので、ダミーも利用して本物が逃げ遅れないよう気を付けます。
 しかしドイツは半個分隊でダミーを探し、安全を確認できたソ連左側で半分ほどのドイツ部隊が急進してしまい、大して足止めになりませんでした。これによってソ連軍が要塞外でこれ以上戦うのは危険になったので、外部の部隊は引き揚げ、虎の子の機関銃は完全建物へクスに隠れました。
 第2ターン、ドイツはウミガメ戦術で要塞に張り付いてきました。こうされてしまうとソ連はどうしようもない感じですが、一応下がって戻るで時間を稼ぎ最善を尽くしてみます。


 第3ターン、ドイツは一般歩兵が射撃待機した上で、爆薬で突破口を開けに行き、8−3−8スタックと火炎放射器は木造建物で要塞に隣接して総攻撃。この火力で攻められると要塞くらいでは全然防げず、ドイツの損害が軽かった一方、ソ連は1個分隊がKIAを食らいました。これにより要塞中央のソ連鬼スタックは、4へクスからドイツ軍に囲まれ絶体絶命。ソ連はもう奇跡を祈るしかありません。
 ターン後半、ソ連鬼スタックに逃げ道は無く、火炎放射器、36火力超−2修正のエリート、30火力の強力スタック3つに隣接されています。まず一番火力が大きく防御力の低い火炎放射器を36火力で撃ってみると、3、KIA!そしてさらに維持した中機関銃と余った分隊で、ドイツ8−3−8を撃ってみましたが、さすがにこれは効かず。後はソ連鬼スタックが全員混乱し、ソ連負けです。


 ソ連は最初から鬼スタックを要塞の左側に置いて、いきなり左側面に回り込まれるのを防ぐべきでした。前面と側面から囲まれてウミガメ戦術と爆火連携で攻撃されると、多数の要塞へクスが同時に陥落して反撃しきれず、防御態勢が一気に崩壊してしまいます。また要塞前面に隣接する木造建物にも損害覚悟で分隊を残し、時間を稼ぐべきだったかもしれません。

 
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