翼をもがれた天使
今日のASLは、March Madness `97のKE10 Angels at the Airfield 飛行場の天使たち。1944年12月フィリピンのレイテ島。アメリカ空挺師団エンジェルスのスウィング司令官は、寄せ集めの部隊で飛行場を奪還しようとした。アメリカは5.5ターンの終了時、滑走路の4へクス以内にいる混乱していない日本MMCが5.5個分隊相当以下なら勝利です。ただし滑走路に隣接しているものは2倍に数え、重中機関銃を持っているMMCは分隊相当とみなします。浅いジャングルの太平洋地形です。
守る日本は、エリート10個分隊と機関銃中2軽2、擲弾筒2、狐穴8を飛行場付近に自由配置。そして土塁、操作班、捕獲した米50.calのセット2組を互いに4へクス以上離れた駐機場に配置します。
攻めるアメリカは、空挺エリート2個分隊、操作班2と中機関銃2、狐穴4を飛行場の南に、二線級4個新兵4個分隊と9−2指揮官、中機関銃2、軽迫撃砲1を南東に、二線級8個分隊と10−2指揮官を東に配置します。そしてスウィング将軍を表す10−3指揮官を東か南東に置きますが、この司令官は攻撃修正を使えず、代わりに隣接するユニットの士気を1上げることができます。
機械的に戦力評価をすると、ジャングル攻めで予想勝率は丁度50%の互角になります。しかし攻撃に使えない10−3指揮官を除くと、予想勝率はアメリカ35%。さらに日本が飛行場の奥側で守れば、射程の短いアメリカ軍は平地外から射程内で撃てないので、ジャングルではなく平地の補正と考えられ、アメリカの予想勝率はマイナス15%になります。しかし見立て違いの可能性もあるので、勝利条件が半個分隊緩くなるアメリカバランスだけでやってみました。
子供が日本、私がアメリカです。
日本は滑走路の間で三角形に並んだ配置。改めて見て、こりゃアメリカ無理だ。アメリカ軍がばらばらではスウィング将軍の能力も十分生かせないので、せめて戦力を集中できるよう、急遽アメリカ軍を全配置エリア内自由配置とします。
第1ターン、ジャングルを進むアメリカ軍に対し、日本軍は中機関銃を分解して配置換えし(そうしないと動かせない特別ルール)、指揮官を1人偵察に送りました。
第2ターン、アメリカは出て来た日本指揮官を倒してジャングル内で隠蔽を付け直し。その間に日本は50.calを組み立て直しました。
第3ターン、隠蔽を付けたまま警戒移動で出てみたアメリカスタックが、日本の迫撃砲や機関銃大当たりで大打撃。ぐっ、まあいい、大事なのは本隊だ。突撃でフルスタック3つが日本軍と対峙します。
ターン後半、日本軍は煙幕と白燐弾で2スタックを覆い、白燐弾は空中炸裂でかなり効く。さらに歩兵や機関銃の射撃も良く効いてアメリカ主力は大損害。スウィング将軍の能力くらいでは足りなかった。煙に邪魔されて反撃も全く効かず、アメリカ手も足も出ず負け。

(下が南、手前側に隠蔽阻止のためのアメリカ戦車操作班がいます。)
唯一ここが隠蔽を付けたまま集中して射程内で撃てる場所ということで、狭いジャングルにフルスタックで出ましたが、狭すぎて日本の迫撃砲を含む集中先制射撃に耐えられません。それでなければ結局平地から行くしか無く、やはり平地補正でアメリカ予想勝率マイナス15%としたのは正しい見立てでした。
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