あれほど丘は取れと
 
 今日のASLは、Critical Hit # 4.2からASL News 2のAn Aborted Counterattack頓挫した反撃です。シチリアに上陸したアメリカ軍に対し、イタリア軍は反撃しようとしましたが、砲兵支援を受けたアメリカ軍から逆に攻められてしまいます。アメリカは、8ターン以内にイタリア軍の守る複数へクス建物5つの内4つを支配したら、即座に勝利です。建物は全て石造、果樹園はオリーブ園になります。
 攻めるアメリカ軍は、一線級17個分隊と105ミリ盤外砲、37ミリ超長砲身の装甲車1両と、第1ターン進入の75ミリ短砲身砲搭載ハーフトラック4両です。一方イタリア軍はほとんどがエリートの12.5個分隊に、何に使うのか分からないバイク8個分隊分と、20ミリ長砲身の装甲車2両、90ミリ長砲身のオープントップ2両です。イタリア軍としては珍しく強力なこの90ミリ戦車ですが、少ない搭載弾数をカバーする弾薬補給車と、命中精度を上げてくれる指揮車両が各一両づつ随伴します。
 子供がアメリカ、私がイタリアです。


 イタリアは盤外砲にまとめてやられないよう、村を中心にばらして兵を配置しますが、アメリカ側に高い丘があり、イタリア軍を丘の上に置くといいように上から狙われるので、歩兵は全て石造になっている建物に、車両は建物の陰や中に配置します。アメリカは、無線機を一番高い丘の上の建物2階に置き、迫撃砲を一つだけ高い丘に置いただけで、他は前に置いて3つに分かれて前進させます。

 第1ターン、アメリカは中ほどの丘に進み、イタリア軍の前衛と小競り合い。イタリアは兵をさらにばらしますが、アメリカは盤外砲を村中の良い位置に落とすのに成功します。ただ石造建築が固く、今回は効果なし。
 第2ターン、アメリカは丘の上にAFVと迫撃砲を上げ、歩兵はイタリアの防衛ラインに接触します。盤外砲はさらに良い位置に動いたにも関わらず、結局実害は無し。イタリアは戦線を整えようとしますが、防衛の要になる村の中心が砲撃で狙われており、さらに丘の上の戦車からも狙われていて、効果的な防衛態勢が取れません。この村は小さな建物が多く、丘から狙われると奥の方も良く見られてしまうのです。そんな状況で、左手にある村で唯一の大きな建物にいたイタリア指揮官と分隊に、迫撃砲が致命的命中して指揮官死亡、分隊は混乱、損耗してしまいます。

 第3ターン、アメリカ軍は村の外縁部に突入してきますが、これを食い止めるべく撃った右手の装甲車の射撃が12を出して主兵装の機関砲が故障。ぐええ。装甲車はそのままバズーカに撃たれてやられ、イタリア軍は右手も左手も支えきれなくなって後退します。ただ村の中に隠れていたイタリア90ミリ砲戦車が、煙幕で当たりにくいにもかかわらず、次々と射撃を命中させ丘の上のアメリカハーフトラック2両を破壊したのが、イタリア唯一の成果。
 第4ターン、アメリカはさらに両翼から前進して、煙幕を利用して村の中央に迫り、イタリア軍に損害を与えていきます。盤外砲も再び村の中央部に落ちて、弾薬輸送車をを破壊し、イタリア最強指揮官を身動きできなくさせます。これでもうあと4ターンもイタリアが持ちこたえるのは絶望的になり、イタリア投了です。



 イタリア完全に間違えました。側面や裏手を守るべき虎の子のAFVをやられないようにと、村の裏側に隠しておこうと思ったのは誤りでした。アメリカ軍に中ほどの丘を取られると、そこからバンバン煙幕を撃たれて、アメリカ分隊に強力な白兵戦を掛けられると、守りようがありません。イタリアはAFVを手前の低い丘の上か中ほどの丘の裏に置き、これらを犠牲に敵の足止めをして、村を砲撃されるのを遅らせなければなりませんでした。歩兵も丘付近にもっと散らしておくべきだったのかもしれません。以前あれほど「丘は取れ」と自分で言っていたのに、全く間抜けなことです。
 それにしてもイタリアのバイクは、一体何に使えばいいんだろう?
 
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