人も車も深雪に足を取られ
今日のASLは、Euro-Pack II - The BulgeよりEP45白地に赤。ドイツのアルデンヌ反攻を食い止めた後、アメリカ軍はドイツ軍をジークフリート線まで押し戻すため、雪深い尾根の村を攻撃しました。アメリカは8ターンの終わりに、5つの複数へクス建物の内4つと、村の中央にある2階建て1へクス建物(41W5)を、両方支配していたら勝利です。
村を守るドイツ軍は、11個分隊と弾少なめの81ミリ盤外砲、地雷24火力、要塞化4区画(41W5は不可)、そして75Lの3号突撃砲G型2両は機動中で建物以外に配置。この内最低2個分隊相当と指揮官1人は、村から離れたボード16の木造2へクス建物に置かなければなりません。そして第6ターンには3個分隊の増援が北から来ます。
そして攻めるアメリカは、10−2、9−2率いる17個分隊と105ミリ盤外砲、75ミリ砲のM4A1(ジャイロスタビライザー付き)が3両、76LのM10駆逐戦車が2両。第4ターンには、6個分隊の増援が南から入ってきます。
深雪で、小川とそれに架かる橋は平地になり、レベル2の丘はレベル1になります。また麦畑の書いてある場所は、傾斜のためまっすぐ北向きに入ると追加0.5MF/1MPが掛かります。そしてアメリカは増援を出さない事を選択でき、その場合ドイツも増援をどれだけ出すか選択して、1個分隊出すごとにアメリカの必要な複数へクス建物が1ずつ少なくなります。
戦力評価はアメリカ7%の優勢で予想勝率6割。子供がドイツ、私がアメリカです。
ドイツは配置制限以外の部隊を、村の奥に隠して隠蔽を付けます。アメリカはいくつかの部隊を離れた建物の攻略用に回し、残りの戦車を開けた村の右側から、歩兵を正面から進ませます。離れた建物には盤外砲がうまく落ちて、そこのドイツ軍はかなり混乱。ドイツ軍は村への配置につき始めます。
第2ターン、アメリカ歩兵は村の外縁に侵入を始め、戦車は盤外砲を警戒して散開しながら村に接近。ここで3号突撃砲1両が、アメリカ軍の迫る奥の石造複数へクス建物に突っ込み、地下室には落ちず無事入り込めました。
第3ターン、離れた建物にアメリカ戦車と分隊が突入し、生き残りの半個分隊を無事倒して、ここの制圧は確定します。右手から支援しようとしていたアメリカ戦車ですが、歩兵の攻撃目標が戦車のお家になってしまったので、これを攻撃するため左側へ転進を始めます。しかし深雪に足を取られてなかなかはかどりません。村中の歩兵は手前の高台ブロックをあらかた占領しましたが、優秀指揮官の突撃火力にも関わらず、向こうのブロックへの前進射撃は全く効きませんでした。

第4ターン、アメリカは増援をどうするか考えます。一見第6ターンにドイツ3個分隊を出されても、今アメリカ6個分隊を出した方が有利に見えます。しかしドイツの増援はエリートで勝利条件建物にすぐ入れるのに対して、アメリカは一般兵な上ドイツより後にしか勝利条件建物に着けません。勝利条件建物は当然要塞化されているでしょうから、これはむしろ不利な取引になると考え、ここでは増援を出さないことにしました。
そしてアメリカはまず離れた建物では掃討を行って、混乱しているドイツ兵を捕虜にします。続いて優秀指揮官が準備射撃をしますが、効果は今一。左手では爆薬とバズーカを持った2個分隊が回り込み、中央では警戒移動で前進しますが、建物には地雷(深雪で被害は無し)、敵に隣接した方は混乱しました。そして1両目の戦車が村に到着します。
ドイツターンには互いに少しずつ混乱を出し、接敵したアメリカ兵は撃退されました。また右手にいた駆逐戦車が、狙撃兵に撃たれてリコールとなります。
第5ターン、深雪のせいで高台の間の谷がかなり移動力を食い、しかもそこが右手の2階建て建物からドイツ軍に狙われているので、中央での前進は想像を超えて難しい。戦車も中央の道を進むと、お家戦車に先撃ちされやはり厳しい。
そこでアメリカは戦車と10−2の中機関銃スタックを左手に回り込ませます。そして中央では9−2スタックの支援で、小部隊が谷を越えました。
第6ターン、中央の谷にはSRが置かれ、9−2スタックがここでできることは無くなったので、これも左手に回ります。そして2両の戦車と10−2スタックは、お家戦車の見える所に移動して勝負。ひとまずお家戦車にスタックする歩兵は追い払いました。
しかしターン後半も第7ターンも、戦車の攻撃はお家戦車には全然当たりません。それも当然、要塞化石造建物+4、隠蔽+2、小型+1の+7修正もあり、捕捉も付かないのです。アメリカ歩兵の射撃も要塞化がきつく、思ったほど効きません。
そして防御射撃では、建物内から無理撃ちしたパンツァーファウストが命中し、脇のアメリカ戦車はお陀仏。アメリカ負けました。

中央の村の高台がかなり攻めにくいというのを、アメリカは事前に読み切れず、最終目標の要塞への攻撃開始が遅れてしまいました。戦車も歩兵も、最初から左側に回すべきだったのでしょう。
そして要塞隠蔽小型お家戦車強すぎです。要塞なのに戦車が簡単に壁を破って入れて、その後するっと穴がふさがりまた要塞に戻るって、一体どうなってるんですか。これだけ強ければ、1/6の地下室落下リスクを冒しても、貴重な戦車を入れてみる価値が十分あります。
それからまた厄介なのが深雪の効果で、戦車も歩兵移動力を大きく削がれ、坂の上り下りが大変になって、煙幕も置けないというのは、攻撃側が結構難しくなります。深雪やそれに似た効果の泥濘のシナリオでは、今までにも攻めにくいと感じる時がありました。
それで調べてみると、今までにやった深雪と泥濘のシナリオは今回を含めて8つ。そしてそのプレイ状況は、広い突破で打ち消される1つを除き、どれも評価に比べて攻撃側が困難な様子でした。
このことから深雪と泥濘については、容易条件で打ち消されない限り、困難地形の攻撃補正を0.75倍とします。また戦車についても同様の困難さがあることから、戦車の質補正も0.75倍にします。
これを加えて今回のシナリオを戦力評価すると、ドイツが6%の優勢で予想勝率6割と妥当な結果になり、他の深雪・泥濘シナリオも再計算すると全体的に予想精度が向上しました。
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