ベホマズン〜禁断の回復魔法〜
 
 今日のASLは、J89 Himmler's House 緋村家(^^;)。ベルリン最後の戦いで、ソ連は火炎放射器戦車を伴い、ヒムラーの家と呼ばれた大きな建物を攻撃した。ソ連は8ターン以内に大きな緋村家を支配したら勝利です。建物は全て石造で、緋村家の前の道路は大通りになります。
 守るドイツは、通常のSS12個分隊とSS扱いの二線級8個分隊と9−2指揮官に、88L対空砲2門、105ミリ野砲2門、塹壕2を配置します。さらにドイツにはソ連コミサールと同じ能力を持つ9−0指揮官が居り、弾不足ではあるものの緋村家ではファナティックとなるので、混乱しても箱車(12)を振らない限り即時自動回復という、とんでもない凶悪特別ルール付きです。
 これを攻めるソ連はエリートで、北西からエリート20個分隊と9−2指揮官、爆薬2、北東からはエリート15個分隊と9−2指揮官、火炎放射器3爆薬3、IS-2mが2両、SU-100が2両、火炎放射器戦車OT-34が2両という、強力な部隊。
 戦力評価ではIS-2mを2両分に数え、緋村家は完全建物扱いとして、ソ連の予想勝率は一応55%です。そしてドイツの凶悪能力はここからバランスを相当ドイツに傾けると思いますが、どのくらいかは分からないのでそのままやってみます。
 子供がドイツ、私がソ連です。


 まず強力な特殊効果を受けられる緋村家ブロック以外に、ドイツ軍の置き場所はありえません。またソ連も射程2の高火力分隊を生かすため、大通りを挟んで向かい合う建物に、北西部隊のほとんどを置きます。
 ゲームが始まると、建物内に入れられないドイツ砲は、やはり緋村家西側の表庭にあるのが見えました。ソ連は撃ってKIAで1門を除去し前進しますが、混乱したドイツ兵はもちろん即時回復。そしてターン後半では、裏庭のドイツ兵が別宅や瓦礫に火を付けます。
 第2ターン、北東のソ連軍は東側の裏庭建物に到達。戦車も正面大通りに着いて、次の攻撃に備えます。しかし裏庭は順調に燃え上がった上、二度目の放火も大成功して火の海となり、ソ連がこちらから攻撃するのは難しくなってきました。

(下が北)

 第3ターン、ソ連は表庭の砲にSU-100を突っ込ませ、ドイツ砲の射撃を阻止します。戦車に対しては強力なSU-100ですが、ドイツに戦車が無いのでこんな使い方しかありません。なんでここにこれを持ってきた?その上でOT-34を庭の中に送り込むと、ドイツは建物内のパンツァーシュレックで撃って来ましたが、幸い2つとも外れ、ソ連は2連続で火炎を叩き込みます。しかしKIAには至りませんでした。そしてOT-34はそのまま後退し、IS-2mが前に出て、建物内にも隠蔽したフルスタックが並んで突撃しました。先行して内部に入り込んだ部隊は混戦。次は正念場だ。しかし潤いにもかかわらず、早くも裏庭は完全に火災に覆われ、こちらからの攻撃は遮断されてしまいます。
 さらにターン後半、建物内からの反撃により、砲のある塹壕を占領したソ連分隊は混乱し、逃げていたドイツ操作班に砲を奪還されてしまいました。ソ連軍の防御射撃もシュレックに効かず、こんなことをしていたらいつまでたっても進めない。

 第4ターン、炎の壁に止められた東のソ連軍は、緋村家の背後に回り込みます。さらに建物内正面でもIS-2mが砲1門を除去し、歩兵もドイツ兵を撃退して2列目まで制圧しました。しかし混乱したドイツ兵は皆自動回復して健在。ここから先が厚過ぎる。
 結局奪取した砲も重機関銃も、後半のドイツ反撃でまた奪い返されてしまいました。その上何回も撃っているシュレックは、弾不足なのに壊れるどころか、倒せる可能性の低いIS-2mまで破壊してしまいます。
 第5ターン、ソ連は準備射撃でシュレックに対して撃つものの、また効かない。もう時間が無いので最後の賭けでOT-34を庭に突入させますが、やはりシュレックが当たって炎上。もう1両は建物に突っ込ませ、ボグになりながらも火を吹くと、ファナティックSSはこれに耐えてしまいました。こんなの無理、ソ連投了。



 この全員自動回復させるドイツのベホマズン指揮官は掟破り過ぎ。一体誰なんですか?この人。これのせいでドイツ兵は混乱させても意味が無いので、IS-2mで砲を制圧し、弾不足のシュレックが早々に壊れ、その上でOT-34がKIAを連発し、歩兵が白兵戦で敵を倒しまくらないとソ連は勝てないでしょう。特に今回は裏手からの攻撃ルートが、放火で早々に遮断されてしまったので、なおさら攻撃は困難でした。

 
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