全てを壊すキングタイガー
今日のASLは、連戦してきたGod Save the King最後の戦い、GSTK5 Please Hurry 「どうか急いで」。アルンヘムで持ちこたえてきたイギリス空挺「レッドデビルズ」も、川辺の壊れかけた家に追い詰められ、最後の時を迎えようとしていた。フロスト中佐の負傷により指揮を引き継いだゴフ少佐は無線で叫ぶ。「もう持ちこたえられない。どうか急いで。」ドイツは7ターン終了時、全ての建物「区域」を支配していたら勝利です。
ひどい弾不足でELRが2で、エリートから二戦級までが混じるイギリス空挺は、13個分隊と爆薬1で耐え忍ぶ。そしてこれを狩るSSは9−2指揮官とファナティックの8個分隊、爆薬1に、ティーガーIIが2両。
戦力評価ではイギリスが7%優勢の予想勝率7割で、ROARだとイギリスが8割勝っています。しかしSSがファナティックである上、イギリスは弾不足なので、イギリスの勝率は7割よりむしろ低くなると思われます。そこでいつも通りROARは無視し、バランス調整無しとします。
子供がイギリス、私がドイツです。
イギリスの配置地域は川辺の3ブロックですが、分散すれば当然各個撃破されるだけなので、イギリス軍は橋近くのブロックに固まりました。ドイツはティーガーIIとフルスタック2つで準備射撃し、残りの部隊で右側ブロックの支配に向かいます。
そしてイギリスはやはり常套手段の放火。放火成功と引き換えに2個分隊は撃たれてボロボロとなりました。
第2ターン、ドイツ鬼スタックとティーガーIIが準備射撃して、フルスタックがブロックに取り付きます。その際9−2指揮官の乗るティーガーIIの機関銃が両方故障し、車体の方は完全に壊れました。イギリス軍は確実に損害、クラス低下を食らっていきますが、火事もまた順調に広がっていきます。
第3ターン、9−2のティーガーIIは同軸機銃も壊れ、前進を始めようとするとエンジンまでも壊れて巨大ゴミに。おい。もう1両のティーガーIIはブロック内に侵入し、鬼スタックもそちらに進んで、もう一つのフルスタックは右手に回り込みました。

第4ターン、ドイツは両側から撃ち続け、鬼スタック30火力とティーガーIIの88ミリ砲で、イギリス軍をさらにすり減らしました。
第5ターンもまた撃ち続け、かなり弱って来たイギリス軍にドイツ軍はにじり寄ります。
第6ターン、大分撃ち減らしたものの、イギリス最後の建物には、脇に予備戦力が残っており、これ以上撃ち続けても占領が間に合いません。そこでドイツはこの建物にティーガーIIを突っ込ませる!(おいおい、キングタイガーは本来そんなことをさせるもんじゃないぞ。)
地下室には落ちなかったものの、重いティーガーはやはりボグ。しかし混乱して奥の道路で回復していたイギリス部隊に、ここで死神の鎌を振り下ろす。まず機関銃で隠蔽を剥がし、そしてとどめの88ミリだ!故障。お前もかよ。
その後ティーガーは幸い白兵戦を生き延びたものの、近接防御兵器もまた効かず。そして反対側から指揮官付きで優勢な格闘戦を挑んだ分隊も、英兵を撃ち漏らして混戦。これはもうドイツ無理っぽい。
6ターン後半、混戦中の瓦礫に火事が燃え広がって、そこの両軍は逃げられずに全滅。そしてイギリスはティーガーIIの所にコマンドーと指揮官を送り込み、ガモンボムを使って自らも混乱を被りながら巨獣を炎に沈めました。
これでもうドイツ軍は、最終ターンにこの建物の2階と地下室へたどり着けません。このシナリオの勝利条件は「建物」の支配ではなく、建物「区域」の支配なので、例え敵がいなくても全ての建物区域を支配しなければならないのです。
そうなると残る可能性は、イギリスの放火によって発生した火災がここに燃え広がり、誰も入れなくなることで支配がドイツに移ることだけ。ドイツ鬼スタックは、まず建物に残るイギリス軍を全て射撃で混乱させ、消火活動ができないようにします。その上で2回続けて9以上が必要ですが、もちろん出ないばかりか目は2。イギリスの勝ちです。

ティーガーIIが両方故障したのは大きかった。これが無ければかなり良い勝負になっていたでしょう。思った通り良いバランスでした。
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