泥まみれの白虎
今日のASLは、アニュアル92よりA47 白虎。インパールを目指していた精鋭白虎部隊は、手強いグルカ兵と泥に苦しめられており、6月7日には残った戦車を投入して最後の攻撃を開始した。日本は10ターン終了時、10個以上の複数へクス建物を支配していれば勝利で、その前でもゲームターン終了時に12個以上支配していたら勝利です。
突風性で曇りで泥で、止まない雨が降っています。太平洋地形ですが、真ん中の道路と橋だけは泥のペナルティを受けません。1へクス建物は瓦礫になり、複数へクス建物の上階は無く、小川は氾濫しています。
守るイギリスはELR5で、エリートグルカ兵11個分隊(内2個が6−4−8)と9−2指揮官、機関銃重2中2軽3軽迫撃砲2、40L対戦車砲2門が初期配置。そして第5ターンには、エリートグルカ9個分隊(内5個が6−4−8)と10−2指揮官、ヒーロー、軽機関銃4PIAT2がやって来ます。
一方攻める日本はELR3で、エリート12個一線級9個分隊と機関銃中3軽7擲弾筒4爆薬3に、57ミリ旧砲塔チハ5両が第1ターンに侵入します。両軍とも侵入を遅らせることができますが、いつものごとくそれに何の意味があるか分かりません。
このシナリオは泥の中を全く不足した戦力で攻撃するので、少しくらい戦力調整しても日本に勝ち目が無さ過ぎるとして、ずっとやらずにいました。しかし全体の半数近いイギリスの増援が半ばを過ぎてからようやく到着するので、分割防御(各個撃破)と考えればもしかすると日本も行けるんじゃないかと思いつき、やってみることにしました。
子供がイギリス、私が日本です。
イギリスは珍しく分散配置をしています。前線の瓦礫は戦車の攻撃を受けにくく、そこに置かれたユニットを避けようとすると、泥で大幅に時間を取られるからです。もちろん多くはダミーで、少しくらいの損失を出しても増援到着までの時間が稼げれば、戦力は十分足りるという計算でしょう。
日本の方も、全力集中して一本の橋を攻めると過密になって使い切れないので、一部を左の浅瀬に向かわせ、残りの大半で順次足止め部隊を潰しながら進むことにしました。すると中機関銃スタックが道の突き当りの瓦礫に進んだ時、イギリス重機関銃に穿孔照準で撃たれましたが、ぎりぎりピンで耐えます。その後瓦礫にいたイギリス半個分隊1つを、前進射撃で除去しました。後半にイギリスは配置調整し、右中ほどの建物の放火に成功します。
第2ターンも日本軍は途中の敵を掃討しながら進みますが、泥のせいで速度はゆっくり。日本軍の正面に動いて来たイギリス重機関銃も、移動を妨げています。後半にはこの機関銃がまた元の位置に戻りました。
第3ターン、日本軍は川の手前に残ったイギリス軍を追い詰めに掛かります。ところが放火後川向こうに渡っていたイギリス部隊に良い目で撃たれ、有能指揮官が死亡し部隊は戦力減少。橋の近くでもイギリス鬼スタックに隙間から撃たれて損害を受け、日本は苦しい。その後イギリス鬼スタックは瓦礫となった集落に下がりましたが、これどういう意味があるの?

と思ったら第4ターン、このイギリス鬼スタックの位置は、真ん中の橋の出口、左の浅瀬の出口、右の浅瀬の入り口を全て見張れる超絶好ポジションでした。まずは気付かず橋を渡った日本分隊が消滅。右の浅瀬手前の建物は全焼して足掛かりにならなくなり、その出口も奥からもう1スタックが狙ってる。ちょっと待て、日本これ、イギリスの増援無しでも進めそうにないんだが?
第5ターン、左右の浅瀬はもうどうにもならないので、こうなったら日本は危険を覚悟で戦車を橋から突入させ、それで射線を妨害して歩兵を送り込む。もちろん待ってた対戦車砲に1両やられるが、1両は瓦礫村に到達した。そしてここでイギリス増援が進入。ただ泥のせいで彼らもまた戦場に着くまでには時間が掛かります。
第6ターン、日本はやっとのことで川向こうの建物を一軒確保。増援が到達したイギリスは、これ以上瓦礫で戦う必要も無いので、部隊を合流させるために下がります。そして第7ターンに日本がその先の建物を取りに行ったら、重機関銃に撃たれて半個分隊消滅。このターンには強力な6−4−8グルカが前線に到着して、もう進みようが無いので、日本投了です。

イギリスの増援到着前ですら、日本の損害の方が多く碌に進めませんでした。そこでイギリスの増援を除いた戦力で戦力評価してみますが、泥補正されて日本の予想勝率はたった26%。最初からこれでは各個撃破になんかなるはずありません。
分割防御で無ければ泥の影響をまるまる受けることになるので、全体では日本の予想勝率がマイナス42%(理論値)にもなる絶対必敗シナリオでした。まあやっぱりそうだよね。
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