四面カンツォーネ
今日のASLは、TAC54 ローマの名において。1941年8月、イタリア遠征軍団は退却するソ連軍を追撃しようとしたが、激しい抵抗に遭遇した。イタリアは7.5ターンの終了時に、25ポイント以上の損害を受けることなく、ボード10の東半分で16以上の建物を支配していたら勝利です。建物は全て木造です。
守るソ連は12個分隊と82*迫撃砲1門、70ミリ盤外砲無線機1、狐穴6です。
これを攻めるイタリアは、11個分隊と81*迫撃砲をボード10西側に初期配置。そして第1ターンに西からモラル6の4個分隊、第3ターンに南からエリート6個分隊、第5ターンに北からモラル6の3個分隊が入って来ます。また第2ターンから盤外観測員で、最初自動的に黒が引ける70ミリ盤外砲を使えます。
戦力評価ではイタリアの勝率が20%なので、戦力を調整します。ソ連は1個分隊を減らし、イタリアは各グループに1個ずつ合計4個分隊を加えた結果、イタリアの予想勝率は46%になりました。
子供がイタリア、私がソ連です。
戦力的に互角にしたとは言え、攻撃側のイタリアなんて弱そうじゃない?ソ連は楽観的に考え、ひとまずイタリア軍のいる西側に全戦力を配置します。
するとイタリアは、1スタックを除いた歩兵を南側に回します。これは3ターンのエリートと共同して、南から背後に回り込むつもりかな?ソ連は二列目の建物にいたスタックを南に回し、他は西側で戦列を作りました。そして持ってきたスタックを、西側でまっすぐ近づいて来たイタリアスタックに対峙させます。いきなり大勝負だ。
第2ターン、鬼スタック対決はイタリアの完勝。ソ連スタックは一方的に混乱・ピンにされ、機関銃は故障。ひどすぎる。回り込んできたイタリア歩兵は、これに乗じて南西側から近づいて来ます。イタリア迫撃砲により、前線のソ連分隊も混乱。ソ連は無線機を南西側に置いておくべきだったか。ターン後半にはイタリア軍もいくらか混乱しますが、これくらいでは追いつかない。
第3ターン、ソ連はコミサールが混乱分隊をクラス低下させ、8−1指揮官は狂暴化させてしまう。お前らちゃんと仕事しろ。イタリア軍は、ソ連中機関銃のファイアレインがひゅんひゅん言う中突っ込んで来て、多くの混乱を出しながら、一部が南西のアパートにたどり着きました。しかも防御射撃で撃たれたイタリア機関銃スタックは、イタリア軍では稀なヒーロー&クラス上昇。とにかくイタリア運良すぎです。白兵戦もイタリアの方が火力で劣るのに混戦となりました。
ターン後半、ソ連は何とか逆転したい所ですが、無線は一向に繋がらない、射撃はイタリアがMCで4以下を出しまくってあまり効かない、混戦を助けに行ったバーサーカーは撃たれて死ぬ、仕掛けた白兵戦はだらしないイタリア兵に不意打ちされて逃げられる、混戦も勝ちきれない。ソ連の目悪すぎ。さらに動かして落としたイタリア盤外砲は絶好の場所に誤差なく落ち、今回は効かなかったものの、ここに置かれては西側の前線を守りようが無い。しかも後方から来る増援のイタリア部隊に備えるため、前面はさらに薄くしなければならない。ソ連どうしろと。

(下が東)
第4ターン、イタリア軍は周り中から迫って来る。ソ連に今までの不運を取り戻すような目も出ず、傾いた戦力バランスはソ連軍の崩壊スピードを加速していく。イタリアは二回目の盤外砲も黒を引いて、さらにソ連軍は削られる。逆にソ連の無線機は、一発も落とせないまま故障してしまった。
ターン後半、今度はソ連の貴重な8−1指揮官が、回復で12を出して死んだ。もう可能性は薄いが、ソ連は後ろに回り込んだイタリアスタックに機関銃スタックをぶつけ、最後の撃ち合いに賭けてみる。そして南西側アパートのイタリア分隊に、故障した無線を持ったソ連指揮官たちが隠蔽白兵戦をかけたが、これだけは不意打ちでなんとか倒せた。
第5ターン、北からのイタリア増援も入って来て、いよいよソ連は追い詰められる。南東側でソ連が撃ち負けることは無かったものの、迫るイタリア軍を止められない。ただここに来て、ソ連迫撃砲が西側のイタリアスタックを混乱させ、少し救われた。多分時すでに遅いが。
そしてターン後半、南東の射撃戦。やはり数に劣るソ連側が完敗し、指揮官負傷の全混乱。これでもうソ連にまとまな戦力は残っておらず、イタリアの勝ち。

なんかあらゆる所で、イタリアの目が良くソ連の目が悪かった。調整後のバランスが悪い感じはしませんでしたが、この目では勝てません。
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