ちっ、近すぎ..
今日のASLは、デラックス4のFirst to Strike。打撃の始まり、でしょうか。スターリングラードでお互いボロボロになって、決着のつかない戦いが続いていました。互いに戦力を再編した後攻撃しようとしましたが、先手を取ったのはドイツでした。
ドイツは7ターン半の終わりに、19の複数へクス建物の内、14以上を支配していたら勝利です。ドイツは最初に9個を支配した状態で始まります。大きな建物2つがレベル1.5の工場で、ソ連側真ん中の建物の1へクス以外3階は無く、林は石造瓦礫になります。
守るソ連は、突撃工兵の6−2−8が13個分隊と4−4−7が12個分隊、45LL対戦車砲が3門です。そしてドイツは、ライフル兵のエリートが3、一般兵が21個分隊と、事前登録ありの105ミリ盤外砲電話が初期配置で、75Lの三号突撃砲3両が第1ターンに入ってきます。
子供がドイツ、私がソ連です。
戦力的にはソ連が23%の優勢で必勝のように見えるのですが、防御の配置を考えてみると、戦力優勢に反して守るのはかなり難しそうです。
最初にソ連が持っている建物10個の内、ドイツに半分取られたら負けなので、横に長く奥行きの浅い場所で、ソ連軍は広がって守らなければなりません。しかもソ連には隠蔽が無く、ドイツには盤外砲があるので、ソ連軍を前面に並べると、いきなり大損害を受けて崩れてしまいそうです。特に中央右側は形が悪くて守りようが無く、縦深が浅いのでここでソ連軍は簡単に分断され、後は残りの弱い方を攻めれば、ドイツは簡単に勝利条件を満たせてしまいます。
そこでソ連は部隊を前面に配置せず、ドイツ軍から見えない後方に配置して隠ぺいを付け、そこで耐えることにします。それでも中央右は最終的に持ちこたえられそうにないので、ソ連は大量のサブマシンガンエリートで、ドイツの弱い所に反撃することになるでしょう。
第1ターン、ドイツの盤外砲事前登録は、ソ連中央左にある小さい方の工場でした。見えないと思っていた中央部が見えていて、後方に隠していた4個分隊が砲撃を受け、2個が混乱してしまいます。そしてドイツ軍はまず右端の建物に隠していた対戦車砲を発見し、防御射撃した対戦車砲はいきなり故障し無力化します。続いてドイツ軍はソ連の中央右で前進し、ソ連のフルスタックに三方から隣接しました。
あれっ?思った以上に守れないぞ?木造建物で石造建物のドイツ主力と戦っても死ぬだけなので、このソ連スタックは撃たれながら後退します。そして左側の大きな工場では、反撃のために36火力の鬼スタックが前面に出ました。
第2ターン、ソ連中央右では、ドイツ軍が戦車を伴ってさらに前進。ソ連の対戦車砲は正面からではあまり効かないので、側面から撃てそうもないこの辺りには置いてありません。これによりこちらのソ連軍は、後が無い所まで追い詰められます。
ターン後半には、何とかしようとソ連軍が左手から反撃開始。大工場前面の建物に入り込み、鬼スタックも隣に進みました。しかし小工場への反撃は、ドイツ盤外砲にぴったり当てられて大混乱。白兵戦を一か所で仕掛けたものの、これも混戦止まりです。
一方中央右では窮鼠が猫をかみ、エリート1個分隊の射撃にドイツ鬼スタックがまさかの大混乱。さらに白兵戦にも勝って、ソ連軍はドイツの重中機関銃を奪ってしまいました。これでソ連逆転なるか?
と思ったのも束の間。第3ターンには、やっぱりドイツの猛射に耐えきれず、このソ連スーパーエリートは混乱して機関銃は奪い返され、小工場の白兵戦もドイツが勝ちます。ターン後半には、ドイツの盤外砲電話と戦車1両の砲が壊れるというハプニングがあったものの、石造建築は固くてソ連の攻撃はあまりうまく行きませんでした。
結局第4ターンにはソ連中央右の防御はほぼ崩壊し、ソ連の左手での攻勢も失敗に終わってソ連投了です。

やはりこのように縦深より横幅の方がずっと広い所を、分散して守らなければならないとなると、弱い所を集中攻撃され、戦力優勢ほど防御側は有利ではありませんでした。このような例では補正をしてやる必要がありそうです。
通常マップの長辺幅以上の広い突破では、防御側が集中して守れないことから、戦力評価では攻撃側の分隊数を1.5倍することにしています。今回のように攻撃正面が縦深の2倍以上ある場合も、同様の守りにくさがあるので、同じ補正をするのが良いでしょう。
これで計算すると戦力の優劣は0%の互角となります。今回ソ連は、使用可能な最後の月だったのに気づかず、コミサールを使っていませんでした。しかしコミサールがいるなら、ソ連は最初にエリートを前面に並べ、いきなり混乱してもコミサールですぐ回復させる手が使えます。これならソ連ももう少し有利に戦え、戦力評価通りだいたい互角になりそうです。
しかし一つの例だけでは断定できないので、他にも条件に合うシナリオを見つけたら、この補正で良いか試してみたいと思います。
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