散り際の煌めき
 
 今日もまたGod Save the Kingのミニシナリオ、GSTK2 House G。アルンヘムではもはや僅かな小グループが抵抗を続けているだけだった。弾の尽きかけたイギリス軍は味方の来援を信じ、ドイツ軍の手に落ちたハウスG〜橋を確保する要所〜を奪還するため、絶望的な肉弾戦を挑むのだった。イギリスは5ターンの終了時にハウスG(S12の木造建物)を支配していたら勝利です。他と同じくGSTKルールですが、地下室はありません。
 SS6個分隊を、9−2とイギリス空挺7個分隊で攻めるのですが、数で大差ないSSを攻めるなんて、どう考えて無謀です。しかもイギリスは極度の弾不足で、軽機関銃は9以上で故障、分隊は10以上で二線級落ちし、煙幕も無く、まだ忍びやかなことだけが救い。自動的な隠蔽はイギリスに1つあるだけです。
 さすがにそのままではイギリスにほぼ勝ち目が無いので、爆薬2つを加えるバランスルールを使います。それでもイギリスは8%の劣勢で、予想勝率2割5分。子供がドイツ、私がイギリスです。


 ドイツ軍はハウスGの前面の石造建物で、4つに分かれて守ります。イギリス軍が射程内で奥の大きなドイツスタックを撃つには平地に置くことになってしまうので、鬼スタックは手前の石造建物から6へクスの距離で撃ちます。運良くこれが1個分隊と8−0指揮官を混乱させ、隠蔽を置いたスタックは、妨害・TEMを持つ橋の下の支柱へ隠蔽を維持しながら進みます。
 ターン後半、ドイツは放火を試みましたが失敗。また隣接してきたイギリス爆薬半個分隊を撃ちましたが、隠蔽を取っただけ。逆にイギリス鬼スタックの反撃でドイツ分隊1つが混乱しました。イギリス好調か?
 第2ターン、イギリス鬼スタックは、前に出て来たドイツ分隊を混乱させるのに成功しました。これで右側面を見張るものがいなくなったので、そちらから隠蔽の付いた部隊をドイツ側ブロックに送り込みます。
 しかしさすがのSSは混乱部隊を全て回復させたばかりか、ヒーロー&クラス上昇までして逆襲。突入したイギリス部隊は1個が混乱します。そしてもう1個が隠蔽を剥がされたので防御射撃をしたら、10を出して4火力の二線級に落ちてしまい、市街戦の神8−3−8に白兵戦を食らいました。しかしドイツが安全を取って格闘戦を選ばなかった結果、白兵戦はお互い外して混戦に。


 第3ターン、うーん、やっぱりこのシナリオ、イギリスが勝つのは無理だろう。ここからヒーローとファナティックSSを破って、進める訳がない。あれ、でも待てよ?
 イギリスはまず前面に出て来たドイツ分隊に爆薬攻撃。しかしこれは当然に失敗。そしてここで鬼スタックが左へ向かって移動。そう、ドイツは右側に部隊を全て送り込んでいたので、ハウスGにいるのは8−0指揮官だけなのだ。これにドイツファナティックスタックは即応射撃するものの、橋げたに邪魔されて効かない。そして橋を抜ける直前で、今度は軽機関銃分隊が撃つ。ピンチェック。さあこれを耐えれば・・指揮官と分隊1つがピン。やっぱりだめだったか。
 イギリスの隠蔽分隊に隣接されているドイツ分隊は、不意打ち格闘戦で一方的にやられる危険が高いので、ドイツはこれを自己潰走させました。そしてイギリスは2か所で格闘戦に入り、新規の所では不意打ちを取れず混戦に。また援軍を送った混戦では、イギリスが二線級分隊を失うのと引き換えに、ドイツ8−3−8を損耗させました。イギリスの状況は全く好転せず。
 3ターン後半、ドイツヒーロースタックは、勝ち目の薄い戦闘工兵の混戦に容赦ない準備射撃をして1KIA。しかしこの非道な行いを神は許さず、除去されたのは戦闘工兵半個分隊で、イギリス分隊は混乱して逃げ延びました。もう一方の混戦は継続し、その他のドイツ軍はハウスG前の建物に結集して最終防衛態勢。
 第4ターン、こんなの破れる訳が無い。イギリスは諦めながらドイツスタックにペタペタ張り付きウミガメ戦術。混戦もドイツが半個分隊を残して勝ちました。


 4ターン後半、ドイツは当然準備射撃。隣接して来た2つのイギリス軽機関銃分隊を撃ちます。しかしこれがなんと、片方ピンになっただけでイギリス軍は耐え切った。これは千載一遇のチャンス。イギリスは渾身の反撃30火力。からからから、こん!
 2、1KIA。しかもこれが分隊を2個とも除去。イギリス空挺奇跡の逆転です。
 と言ってもまだ勝ったわけではありません。ドイツはハウスG1階の3へクスを塞ぎ、2階に混乱部隊を置いて最後の抵抗をします。第5ターン、イギリスは2つの軽機関銃分隊で、左の分隊をピンにし、中央のヒーロー&指揮官と右の半個分隊には爆薬攻撃。中央前面の石造建物には、残りの部隊をぶち込みます。そして集結した前面9−2スタックへのドイツ軍防御射撃は効かず、爆薬攻撃も成功して、イギリスはハウスGの1階を全て制圧しました。
 後はドイツターン回復フェイズ。SSなので一発回復する可能性は十分ありましたが、全員が失敗してイギリスの勝ちです。



 極小シナリオならではのサイの目大逆転でした。


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