大火炎都市防壁
 
 今日のASLは、シナリオW ルーガの防衛。ドイツ戦車はレニングラードに向かって進撃を続けていたが、ソ連はそれを止めるため、ドイツ軍後方のルーガ市奪還を試みた。ソ連は14ターンの終了時に16個以上の石造建物を支配していたら勝利です。ただしボード5の建物は全て木造です。
 守るドイツは完全隠匿配置ELR4で、13個分隊と9−2指揮官、機関銃重2中2軽4、対戦車砲50L2門、37L2門、対空砲37L1門、20L1門です。
 これを攻めるソ連はELR2で、エリート5個一線級24個徴募兵12個分隊と機関銃中2軽4、152*のKV−2が1両、76のT−34が1両、76*のT−28が2両、45LのBT−7が2両、45LのT−26が3両、機関銃8火力のT−40が3両で、戦車は計12両です。
 戦力評価では低火力市街戦である以前に、3階建て建物から平地を撃たれるので、ソ連の歩兵数は0.5倍されます。しかもソ連、徴募兵20%超攻撃、低ELRで質も0.7倍されて、ソ連の予想勝率は26%しかありません。バランスが悪いので、ソ連を8個分隊増、ドイツを3個分隊減し、それに合わせて指揮官・機関銃も増減して、予想勝率を49%に上げました。
 子供がソ連、私がドイツです。


 第1ターン、ソ連軍はワラワラと侵入。ドイツが手前の小さな町に無駄な兵を置く意味はありません。
 するとターン後半、誰も見当たらないのに郊外のあちこちからメラメラと炎が上がります。そして炎の中から現れる人影。

 第2ターン、さらに進むソ連軍。しかしT−28が1両、機関の故障で走行不能になりました。
 ターン後半、ドイツ軍はさっき失敗した所でまた着火に失敗し、近づいて来たT−34に見つかってしまいます。放火を終えた部隊はさらに別の放火地点へ移動。

 第3ターン、放火を続けている所にソ連戦車が集まって来ました。そしてBT−7が市街を迂回して進んだら、37L砲に捉えられて2両ともお陀仏。
 ターン後半、戦車たちに狙われているドイツ兵は放火を躊躇しましたが、思い切ってやったら着火に成功し、敵の攻撃を耐えた後に自己潰走で逃げました。これで都市の周り全てに火種が置かれ、ソ連歩兵が来るころには燃え広がって侵入が絶望的になっているでしょう。

 第4ターン、ソ連軍が既に燃え上がりつつある街の正面を避けて平地側を迂回しようにも、今のままでは建物3階の機関銃と林の対空砲から撃たれ放題です。そこでソ連はひとまず機関銃に煙幕を落としますが、これも一時しのぎに過ぎないので、KV−2を持って行ってこれらを倒さなければ進めないでしょう。
 よし行くぞ、KV−2、起動!12、機関故障。しかも正面先遣隊のエリート分隊も、隠れていた重機関銃に撃たれて2個が除去。だめだこりゃ。
 もうしばらくすれば街の周り中に火災が燃え広がって大火炎都市防壁となり、ソ連には足掛かりも無くなって入り口は狭い道に限られてしまいますが、当然そこはドイツの砲や機関銃が狙っています。ソ連こんなのもう無理、投了です。



 ドイツ軍は完全隠匿なので、ソ連軍が近づくまで待ってから奇襲的に撃つ手もありますが、火炎防壁で囲む方がより確実と考えました。しかし成功した時の威力を考えると、先日あったようにこれも本当は放火禁止にすべきシナリオでしょう。

 
インデックスへ