足を引っ張る植民地新兵
今日のASLは、AP85 のどを掻っ切る。バンコクを出発した日本軍は、海辺の町タヴォイを占領してイギリス軍を分断しようとしていた。日本は6.5ターン終了時に、イギリスより多くVPを持っていたら勝利です。通常の損害VPに加え、建物区域の支配ごとに1VPを得ます。浅いジャングルの太平洋地形ですが、茂み、道路、建物は元のままです。
守るイギリスは、二線級6個新兵6個分隊と機関銃中1軽2、キャリアーA2台。隠蔽地形では隠蔽がもらえますが、3個分隊以上を日本軍のいる側のボードに置かなければなりません。
攻める日本は一線級13個分隊と機関銃中1軽2擲弾筒2、75*歩兵砲1門です。
戦力評価では、竹林が無くジャングル地形が少ない事から、ジャングル補正はしません。またフィリピン新兵同様に弱い英植民地新兵も、徴募兵同等の補正としましたが、それでもイギリスは7%の優勢で予想勝率7割です。そこで日本に3個分隊を加え、イギリス1%だけ劣勢の良いバランスとしました。
子供が日本、私がイギリスです。
配置を考えてみると、イギリスは日本側に置かされる3個分隊がネックです。どう考えても安全に逃げ切ることができず、捕まって捕虜になりそうです。すると日本には12VPが入り、予定した町の防衛線で守ってもVP優位が僅かしかなく、弱体な兵で最終ターンまでそれを守り切るのはまず無理です。ならば全軍でボードの境目に布陣し、日本軍を近づけないようにしながら、町に後退しよう。イギリスはそう考え、左側に集中配置します。
すると日本軍は中央のジャングルや建物を迂回移動し、フルスタック3個で右側面に隣接して来ました。あれ?こんなに速く近づけるんだ。でもイギリスはそのまま下がればいいだけだから、と思ったらこの建物列、中心点に建物が無いから横から全へクス撃たれるぞ。イギリスは退却予定が大きく狂い、隠蔽を付けたまま警戒移動と突撃で2へクスしか下がれません。
第2ターン、日本軍は白燐弾を落として、射撃、白兵戦。新兵は建物にいてすら白燐弾で混乱する者がおり、不意打ちを食らって格闘戦で1スタックが丸ごと除去や捕虜になりました。しかも右側では日本軍が全速前進した後、自己潰走でさらに前進して、コミサール能力によってすぐ復活するという日本式謎電撃戦術。もうどうにもなりません。イギリス投了。

イギリスは右側の道路を見張る必要がありました。配置し直してもう一回。そうしたら今度は鬼スタックが茂み越しに75ミリを当てられて1個混乱。さらに狙撃で左側の新兵がまた1個混乱。ただイギリスの射撃も日本兵を2つ減少させました。しかし日本軍にはまた自己潰走電撃戦で深く入り込まれます。
イギリスは混乱を出してしまったため、これを見捨てて一気に下がる訳に行かず、戦線を維持しながらのゆっくりとした後退に留まりました。
第2ターン、日本軍はまた白燐弾を落としてイギリス軍を無力化し、白兵戦を仕掛けます。弱体なイギリス植民地兵で、こんな攻撃を防げるわけありません。イギリス軍はやはりあっさり崩壊してしまい、投了です。

どうもイギリスは前に置かされる3個分隊を助けられないっぽいです。そうするとイギリスはこの3個分隊を見捨てて残りの部隊だけで守るしか無く、それを踏まえて戦力評価では新兵3個分隊を除いて計算するべきのようです。
そうすると日本軍を増やした今回の状況では、日本9%の優勢で予想勝率7割5分となり、元のシナリオは優劣無しの互角だったことになります。ただ元の戦力で前の部隊を見捨てたとしても、最初に書いたように勝利条件上厳しくなり、新兵交じりのイギリス軍ではそれでも不利かもしれません。
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