司令官より自分の命
今日のASLは、シナリオ67 シビックの尾根。ブーゲンビル島でシビック率いる海兵隊は、アウグステ皇后湾を見渡せる丘を占領したが、日本軍はこれを奪取しに来た。日本は8以内のゲームターン終了時に、22VP以上の損害を受けることなく、9個以上のレベル3ヘクスを支配したら勝利です。太平洋地形ですが、丘のあるオーバーレイ上は浅いジャングルになります。
守るアメリカは、海兵隊6個分隊と9−2指揮官に、機関銃重2中2、軽迫撃砲2、狐穴7を隠匿で初期配置。第5ターンに半個分隊と中隊司令官が道路から入って来ます。
そして攻める日本は、13個分隊と機関銃中2軽3擲弾筒2が縦隊で進みます。縦隊ですが武器は分解を強制されません。
ジャングルで完全隠匿の海兵隊が相手なので、日本の予想勝率はマイナス8%。勝負にならないのでアメリカの増援半個分隊を減らし、日本に3個分隊を加えました。これで日本は予想勝率41%となり良いバランスですが、まだ若干の日本不利があるので、さらにバランスルールで勝利条件を「プレイヤー」ターン終了時にしました。
子供がアメリカ、私が日本です。
このシナリオは勝利条件に重要な注意点があります。縦隊は小道沿いしかジャングルに入れず、縦隊が解けない限り日本は勝利条件ヘクスを5つしか支配できません。すると一見アメリカは何もしなければ勝ててしまいそうに見えます。
これを防ぐのがアメリカ第5ターンの増援で、日本軍が丘を越えて侵入口まで進めば、これが平地に侵入した時点で発見され、日本軍は行動の自由が得られます。あとはアメリカがその前に奇襲効果を狙って攻撃するかどうかということになります。
日本は3つの縦隊を作り、2つは丘の手前に控え、1つが丘を登ります。アメリカは手を出してきません。
第5ターン、奥まで進んだ日本隊は入って来た海兵中隊司令官を発見。やっと縦隊が解除されました。(なぜアメリカはみすみす中隊司令官を殺させてノープロブレムなのか?)

第6ターン、日本軍は丘を探し始めますが、アメリカ軍はまだ出て来ません。アメリカは3か所を維持できれば勝ちなので、固まって隠れているのでしょう。
第7ターン、日本軍がさらに入り込もうとすると、ついにアメリカ軍は射撃開始。日本軍だけがいくらか被害を受けますが、アメリカ軍も一番手前の分隊は集中攻撃を避けて自己潰走します。
ターン後半、次の攻撃を食い止めれば勝ちなので、アメリカ軍は打って出て支配地を広げに行きます。移動で出た手前右側の一か所は日本軍に撃退されたものの、後方の3ヘクスに壁を作り、アメリカは有利な形。

最終ターン、日本は4へクスを戦い取らなければ勝てません。でも行くしかない。まず射撃、渋い。次に移動、2か所とも止められた。こうなると日本が勝つには、白兵戦4か所全てで勝たなければなりません。
そして結果は日本の2勝1敗1相打ち。勝利条件に2つ足りず日本の負けです。

日本軍のジャングル攻撃らしさが良く出たシナリオ。バランスも戦力評価通りでした。
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