コンボイ全攻撃ファイアレイン
今日のASLは、FT05 Trappola 罠。1941年7月、イタリアが支配するモンテネグロで、パルチザンによる反乱が勃発。黒シャツ隊が救援に向かったが、途中で待ち伏せを食らう。イタリアは7ターン以内に、20VP以上を突破させるか、12CVP以上を稼いだら勝利です。
待ち伏せするパルチザン(ELR5)は8個分隊で、内2個が隠匿配置。複数区域射撃グループは組めません。
イタリア軍(ELR2)は16個分隊がトラックに分乗して第1ターンにコンボイで侵入。第2ターンにはワゴンに曳かれた100*野砲2門が続きます。どれか1ユニットでも、敵ユニットに隣接するか、確認された敵ユニットを見るかしたら、コンボイは解散できます。本来コンボイは何も積めませんが、シナリオ作成者のルール理解不足と解釈し、今回は全員積んで解散するまで降ろせないこととしました。
特殊な状況で戦力評価は難しいですが、道路移動中に奇襲されるのを平地進撃とみなし、攻撃側0.5倍で計算するとイタリア2%の優勢で良いバランスとなりますが、果たしてどうでしょうか。子供がイタリア、私がパルチザンです。
通り道を囲むように待ち受けるパルチザンに対し、イタリア軍はひとまず道路沿いに進みます。第2ターン、一旦脇に避けて100ミリ砲を前に出す手もありますが、イタリアコンボイはそのまま前進を継続。すると真っすぐの道路を進み先導のバイクが林にぶつかった所で、その林に隠れていたパルチザン軽機関銃が火を吹きました。コロコロ、11、故障、効果無し。
いや、これはだめだろう。本当ならファイアレインが直線に並んだコンボイ6つ全部に攻撃するはずだったのに、全ておじゃんです。それどころかここで降車すると、さらに−2修正でもう一度ファイアレインを食らうはずだったのにそれも無し。そのためイタリア兵は全員降りてしまって、別の機関銃が1KIAを出しはしたものの、全体的には奇襲失敗です。故障の可能性を考えて、機関銃は2丁ともここに置いておくべきだったか。

しかたなくパルチザンは兵を引いて、イタリア軍の突破に備えます。すると第3ターン、イタリア軍は脇の果樹園を抜け、手薄そうなパルチザン右翼に回ります。パルチザンの低火力短射程射撃では、これを撃っても効きません。さらにイタリアは用済みのトラックを突っ走らせ、少しでも点数を稼がせようとします(1台1VP)。なぜかこれには射撃がバンバン効いて、トラックは軒並み破壊・走行不能になりました。
パルチザンは兵を集めて最終防衛線を築きますが、軽機関銃は完全に壊れました。第4ターンにイタリア軍は大半が右端の一帯に渡って、最終攻撃準備完了。パルチザンがこれをただ待ち受けても、正面のスタック1個だけでは止めきれそうもありません。
そこでターン後半、パルチザンは丘のスタックでイタリア鬼スタックとの分の悪い射撃戦に賭けます。しかしやはりパルチザンは完敗し、石造建物にもかかわらず壊滅状態。あとパルチザンにできるのは、奇跡を待つことだけです。

第5ターンにイタリア軍は突撃で迫り、パルチザンスタックは同じヘクスに入って来た隠蔽分隊を倒すことにも失敗。ターン後半にこのスタックは撃たれて潰走不能で壊滅し、パルチザンの負けです。
パルチザンにももう少し工夫の余地はあったかもしれませんが、何にしても一番重要なコンボイ全攻撃ファイアレインがいきなり故障はひどすぎました。
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