FT−17大戦車隊
 
 今日のASLは、Best of FriendsよりBoF2ポーランドの鎮魂歌。ドイツ軍は要衝ブレストリトフスク要塞を目指しており、ポーランド軍は旧式のFT−17を引っ張り出してその阻止に当たった。ドイツは6ターン以内のゲームターン終了時に、3個分隊相当以上の歩兵と2個以上の機能している戦車が、4CC6から4へクス以内にいたら勝利です。
 攻めるドイツは9個分隊と、75*の4号戦車2両、20Lの2号戦車3両、機銃の1号戦車2両が、第1ターンに北から侵入して来ます。
 守るポーランドは、4個分隊と狐穴2、FT−17の37*型2両、機銃型2両が初期配置。第2ターンには、7個分隊と爆薬2が東から、FT−17の37*型2両、機銃型2両が西か東のどちらかから、増援に来ます。
 FT−17が全部で8両と過去最高数登場し、これでFT−17の実力がはっきりします。もしFT−17に戦車1両分の力があればポーランドは必勝、戦車としての価値が無ければ必敗、敵戦車を倒し得ない脆弱戦車であれば互角となります。子供がドイツ、私がポーランドです。


 さてポーランド軍の配置ですが、大方のシナリオと違って、勝利条件エリアにはろくに防御効果のある地形がありません。しかも初期配置が少なく半数以上が増援ですが、足の遅いFT−17の増援は使いにくく、守り方が難しくなっています。
 ドイツ歩兵がまっすぐ勝利条件エリアに向かって来たら足止めできるよう、ポーランドはまず右側のボードにダミーを含む前衛の歩兵を置きました。そして中央中ほどの林に中機関銃、中央の石造建物にFT−17を3両、右側の木造建物にダミー戦車、勝利条件エリア内の木造建物に機関銃FT−17を置きました。これによりドイツ軍到着までの時間を稼ぎ、中央の石造建物と右側からの増援で勝利条件エリアを守る狙いです。

 これに対しドイツは中央で2両の4号戦車が蓋を開けて道路を前進し、歩兵がそれに続きます。そして右手ではそれ以外の戦車が入ってきました。ここで4号戦車を撃ったポーランド中機関銃は、運良く1両をスタンさせ、もう1両の蓋を閉じさせました。
 そして右手のドイツ戦車たちは、ポーランド歩兵には対戦車兵器が無いのをいいことに、次々と前衛に隣接しては射撃を繰り返します。これによりポーランド軍は半個分隊が混乱、もう半個分隊がピンになりました。ただ下手をすると逃げ道がなくなる所だった中機関銃は、4号戦車を止めたことで助かり、無事石造建物に逃げ帰ることができました。

 第2ターン、スピードが全てと判断したドイツは、FT−17が立て籠もる中央の建物に、危険を覚悟で2両の4号戦車を隣接させてきます。前面のFT−17Cはこれを撃とうとしましたが、AP弾が無くて断念。代わりに後ろのFT−17Cが、当たる可能性は低いものの、次の準備射撃のために砲塔を回して榴弾を撃っておきました。
 一方ドイツ歩兵はさらに進んで中央の丘を占拠。そして勝利条件エリアまで進んで増援の入り口になる道路と建物内の戦車に狙いを付けた2号戦車を先頭に、他の戦車もそれぞれ要所に進んで攻撃・防御に当たります。
 ターン後半、増援のFT−17隊が戦闘中のお家戦車を救援するため左手から侵入。そして建物の隙間から狙いを付けていたFT−17Cは、4号に徹甲弾を撃ち込みましたが倒せず、反撃を受けて破壊されます。しかしその4号も8−1指揮官率いる分隊によって白兵戦で倒され、ここではひとまず痛み分け。
 一方右手では侵入口の森に隣接して来ていた1号戦車に対し、増援のポーランド兵が立て続けに爆薬攻撃を仕掛けましたが、両方失敗。そこでさらに白兵戦を仕掛けようとしたものの、これもPAATCに失敗してしまいました。

(下が南)

 第3ターン、残った4号戦車が準備射撃。もうAP弾が無い建物内のは後回しにして、左手の増援FT−17Cを撃ちます。するとROFバーストして1両を撃破、1両を衝撃に。FT−17Cは4対2の数的優勢で挑んだにもかかわらず、あっさりと沈黙させられてしまいました。
 こうなるとドイツ軍はやりたい放題。右手に足止め用の1号戦車を残すと、他の部隊は全て石造建物に殺到します。機関銃FT−17や中機関銃ががんばって、結構ドイツ歩兵を混乱させたものの、先ほど戦車を倒したポーランド8−1指揮官と分隊はオーヴァーランによって混乱降伏し、最後の稼働FT−17Cも白兵戦で倒されました。
 ターン後半には撃てるだけのポーランド軍が撃って、運良く機関銃FT−17が1号戦車を破壊し、増援歩兵が勝利条件エリアに向かったものの・・
 第4ターンには、衝撃に苦しんでいた最後のFT−17Cが回復することなく昇天し、生垣に遮られてドイツ軍が勝利条件エリアに入るのも邪魔できず、ポーランド軍の反撃を完全に封じるようにドイツは配置を整えて勝利です。



 増援にがっちり守られたら厳しくなるとドイツが考え、多少のリスクを冒してもその前に急速に前進して、石造建物のポーランド軍撃破を狙ったのが功を奏しました。戦車戦次第ではポーランドにも十分チャンスはありましたが、FT−17Cがことごとく負けてしまってはどうにもなりません。やはりFT−17Cはこの前考えた通り、常に敵戦車を倒し得ない質の低い戦車と扱って良いようです。

 
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