誰がどこから攻めても・・
 
 今日のASLは、アニュアル93bよりA67 Monte Castello。イタリアに送られたブラジル派遣軍は、モンテ・カステッロの丘の強固なドイツ軍陣地を攻撃しては、繰り返し血祭りに上げられていました。ブラジルは9ターン半以内のゲームターン終了時に、レベル3か4の丘7へクス以上とトーチカの両方を支配していたら勝利です。
 ドイツは二線級9個分隊と1+5+7トーチカ1、塹壕2、日本軍同様に使える洞窟(複合洞窟は無い)4で丘を守ります。その際トーチカには必ず重機関銃、MMC、指揮官を入れなければなりません。そしてブラジルはアメリカユニットを使い、二線級17.5個分隊、81*迫撃砲ハーフトラック2台でこれを攻めます。
 濃さ+2の霧が4レベルの高さまで立ち込めていますが、弱風が吹いていて1ターンに1ずつ霧が晴れていきます。今回は霧の濃さが減っていく現在のルールでやったのですが、このシナリオはAH時代のものなので、霧の高さが減っていくという当時のルールでやるのが本来でした。ただどちらにしろ丘に着くころには霧は晴れているので、大差は無かったでしょう。
 戦力評価ではドイツが15%の優勢で、予想勝率9割です。しかしアーカイヴは互角だと言っており、もしかすると評価では数に入れていない迫撃砲ハーフトラックが、このシナリオではいつもより役に立ったりするのでしょうか?子供がドイツ、私がブラジルです。


 ドイツ軍は全て大きい方の頂付近に置かれ、第1ターンにブラジル軍は霧に隠れて前進。ドイツ部隊は壕を掘り始め、他は守りにつきます。
 第2ターンに霧は晴れ、互いに射撃しますが大した効果は無し。


 第3ターン、互いにいくらかの混乱を出しながら、ブラジル軍は先頭が丘の裾に到達。ドイツはトーチカも洞窟も大きい頂で右側を向けていて、ブラジル軍が斜面を正面から登ると隠れる場所も無く撃たれる上、ドイツ軍にとっては便利な回復場所になっています。ドイツ軍は壕も出来上がり、前衛を奥に引き上げました。
 第4ターン、ブラジル軍はトーチカに白燐弾を落として、歩兵は一斉に丘に取りつきますが。

 レベル3への登り口となる正面の林へクス(アメリカ狙撃兵の置いてある所)は、トーチカ、洞窟、塹壕2つに囲まれていて完全に死地。右側の斜面もドイツ重機関銃に撃たれる上、レベル3に上がった途端、平地で隣接倍火力に撃たれて絶望的。こんなのどうにもなるか。

 第5ターン、ブラジルは仕方なく主力が左に回り、右には小さい頂攻略のため小部隊を派遣。中機関銃は真ん中の建物から丘の頂上を見張ります。
 第6ターン、ブラジルはまたトーチカに白燐弾を落とし、崖を登り始めます。ハーフトラックの1台は迫撃砲が壊れてリコール。
 第7ターン、崖を登り切ったブラジル2個分隊はトーチカに白兵戦を掛けますが、疲労と指揮官不在により返り討ちにあいます。隣の頂に登り着いた分隊も撃たれて混乱し、退路無く降伏。

 第8ターン、ブラジル崖登り第2波が白兵戦を掛けてみましたが、やっぱり返り討ち。後ろに回り込もうとした部隊も次々混乱しており、ドイツ軍には全く損害が無く、ブラジル全然無理。投了です。



 天敵の砲や戦車がいないからと言って、迫撃砲ハーフトラックが活躍するなどということは無く、やっぱり戦力評価は間違いありませんでした。
 ネットのプレイを見ると、洞窟やトーチカを正面に向けている人が多く、それで防御側が負けているようです。しかしこれらを丘の上で横向きに置けば、正面の敵からは撃たれませんが、敵が丘を登ってくるとそれを平地で先撃ちできて強いです。

 
インデックスへ