炎の壁 〜Firewall Frost
 
 久しぶりに10%以上の優勢を覆せるのではないか?ということで、GSTK7のRaus!をもう一度やってみました。今度は子供がイギリス、私がドイツです。


 イギリスの配置は前回と似たような感じで、橋のたもとと司令部を中心に守ります。そしてドイツは戦車や砲も歩兵同様東西半々程度に分け、西側の戦車と砲は北の石壁に置きます。ここは司令部だけでなく、橋のたもとブロックの側面も狙える良い位置です。
 第1ターン、ドイツはイギリス前衛の半個分隊を倒しながら前進開始。しかし鬼スタックがフロスト中佐の鬼神スタックから見えていたのに気づかず、全員混乱させられてしまいます。
 そしてターン後半、イギリスは橋のたもとの防衛拠点の東西で放火。このシナリオは9月で乾いているので、普通より2燃えやすいのです。放火は両側で1つづ成功しました。

(下が北)

 こうされると、前回のようにドイツが橋のたもとを両側から攻撃しようとしても、そこに着く頃には火災が広がっていて、攻撃の足掛かりとなる建物群は使えなくなっているでしょう。するとそこでの包囲攻撃はできず、戦力の劣勢がそのままドイツにのしかかることになります。
 第2ターン、ドイツはひとまず鬼スタックの回復を待ち、できる所は射撃や前進をして状況の変化を待ってみます。イギリスは放火を終えた部隊を防衛ブロックに引き揚げ、司令部でも混乱した部隊のローテーションをします。
 第3ターン、東西の火事はだいぶ広がってきました。ドイツはそこを避けて、歩兵や移動可能になった戦車をイギリス軍の側面に回り込ませ、状況の打開を図ります。途中隠れていたPIATにティーガーIIが後ろから撃たれましたが、幸い装甲に弾かれました。しかしとにかく地下室やファナティックが強すぎて、イギリス軍には大したダメージを与えられません。

 第4ターン、東から橋のたもとブロックへの戦車の通り道は、どうやら火事と地雷で塞がれているらしいことが分かりました。そこで橋のたもとは1個小隊と砲に任せ(150ミリは故障中ですが)、ティーガーII3両は橋への傾斜路を超えて、司令部攻撃へと向かいます。これを見たイギリスは、たもとから部隊を半分ほど引き抜くと、西を迂回して司令部の応援に派遣してきました。


 第5ターン、どうにも苦しいドイツでしたが、ここで奇跡が起きます。なんと狙撃兵がフロスト中佐を射殺。彼を失った鬼神スタックは全員混乱してしまいます。
 これはドイツ、大チャーンス!戦車と歩兵で司令部を完全に取り囲み、一部は司令部に隣接します。うまく行けば一気に司令部を攻め落とせるかもしれないぞ。
 しかしターン後半、イギリス救援軍は司令部内の部隊と共に猛反撃を開始します。司令部南側に回り込んできていた9−2以下のドイツ軍に対し、まずキャリアーを次々と突っ込ませます。こうして防御射撃力を減らした上で、今度は前後から歩兵をばらぱら送り込んで包囲に掛かります。
 ドイツはFPFやティーガーIIの支援も使って必死に抵抗しますが、数が多くて止めきれません。結局中機関銃分隊は爆薬で、9−2のスタックはイギリス10−2の前進射撃で混乱。退路を断たれた彼らは、無慈悲で皆除去されてしまいました。

 第6ターン、こうなってはドイツ、増援を受けて今最後の賭けに出るしかない。まず司令部に向かって西からティーガーIIが前進。しかし脇の建物に隠れていたPIATに撃たれて昇天。むむむ、ならばイギリス10−2指揮官のフルスタックに、東からティーガーIIを突っ込ませ、射撃を封じた所で爆薬をお見舞いしてやる。
 突き進むティーガーII。これも脇の建物に隠れていた対戦車砲に狙われましたが、根性で弾いて10−2の隣まで迫ります。だがここで隣にいたイギリス兵が街路戦闘。なんとか躱せ!しかし願いもむなしく走行不能で万事休す。もう可能性はほとんどありませんが、隣の半個分隊は警戒移動で爆薬を設置してみます。が、当然36火力の防御射撃に耐えられる訳はありませんでした。
 後はドイツ鬼スタックが、せめてPIATを倒そうと隣接しましたが、10−2がピンになってしまいます。PIATは混乱させて二階に追い詰めたものの、次の司令部への防御射撃は指揮を受けられません。これではもうやってくるイギリスの救援軍を止められないので、ドイツは投了です。



 このシナリオなら戦力差を覆せるかと思いましたが、攻撃の足掛かりを燃やしてしまう炎の壁を使われると、やはり戦力劣勢のドイツはどうにもならなくなりました。
 今まであまり使っていませんでしたが、放火が役に立つ場面は思った以上にありそうです。燃えにくかったり、そもそも放火不可のシナリオも多いですが、今後可能な時は良い使いどころが無いか考えてみることにします。

 
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