凍てついた重戦車
今日のASLは、オージー97パックよりPBP14 包囲下。1942年2月、大厳冬下のソ連冬期反攻により、ドイツ軍はカリーニン戦線で包囲され、赤軍の日に重戦車を含むソ連軍の攻撃が開始された。ソ連は6ターンの終了時に、ドイツの支配する建物へクスVPを21以下(石造建物へクス2点、木造1点)にしていたら勝利です。深雪で降雪中で厳冬で、林は木造瓦礫になり、建物は平屋、道路は非舗装で、涸れ谷、橋、アパートはありません。
守るドイツは一戦級5個二線級2個分隊と75L対戦砲1門を初期配置し、第3ターンに5−4−8分隊4個と9−2指揮官が爆薬2を持って増援に来ます。ドイツMMCには、1のみで使える+2修正だけのATMMがあります。
これを攻めるソ連は6−2−8分隊2個、一線級分隊10個と、KV−1が3両で、冬季カモフラージュがあります。
深雪で道路も非除雪非舗装ですが、市街戦では建物の移動が多く、ソ連側に煙幕も元々ないので、戦力評価では深雪による困難地形の補正はしないことにします。しかしそれでもドイツは11%の優勢で予想勝率8割5分なので、ソ連はエリート2個一線級2個8−1指揮官を加え、ドイツは5−4−8分隊1個を減らして9−2指揮官を9−1にします。するとソ連が2%優勢の良い勝負になり、僅かな優勢も深雪による幾らかの不利で丁度埋め合わせられるでしょう。
子供がドイツ、私がソ連です。
ドイツは近接奇襲を被らないよう、配置限界より少し下がった道路の線に布陣しました。またソ連も、攻撃の要の戦車隊をいきなり失わないよう、後方に隠します。
第1ターン、ソ連歩兵はドイツ軍に相対する建物まで進み、前進射撃で混乱を与えました。そしてターン後半、一退一進のドイツ軍に対し、ソ連は対戦車砲を探る射撃をしましたが見つからず、逆にエリートを率いる8−1指揮官が狙撃兵に殺されてしまいました。
第2ターン、ソ連は中央から右にかけての部隊で射撃し、混乱させたところを左手の部隊が道路を渡って、ドイツ半個分隊を除去します。しかしこのままでは火力が足りず、増援前にドイツの大きなブロックへ突入するのは無理そうなので、対戦車砲は見つかっていませんが、ここでソ連は戦車を前進させることにしました。
しかしその中の1両がボグ。さらにドイツ対戦車砲が全車を撃てる位置に登場し、射撃を開始します。ソ連まずい、当たりが良いとこれでいきなり負ける。しかし幸いROFで2回当てられたものの、2回とも弾いて助かりました。
そしてターン後半、さすがにKV−1は1両が撃破され、対戦車砲はソ連の反撃にも生き延びます。歩兵の射撃戦の目はソ連が優勢ながら、全体的には際どい状況。

第3ターン、ソ連は4スタックで準備射撃してやっと対戦車砲を沈黙させると、戦車の移動を開始しました。しかしボグの戦車は走行不能となり、前面にたどり着いたのは1両のみ。一方左側面の4個分隊は、道路を越えてドイツ軽機関銃分隊を囲み、白兵戦で倒しました。
ここでドイツには増援が到着し、ブロックに侵入してきたソ連左手に隣接して来ます。そして最後のKV−1が砲を撃つといきなり故障。役に立たない重戦車たち。
第4ターン、混乱したソ連兵らはコミサールですぐ回復し、ドイツは機関銃が故障しやすいこともあって、歩兵戦ではソ連が少し有利になってきました。そして丁度この頃から雪が強くなり、ソ連はこれを利用して中央で積極的にドイツ軍に隣接して行きます。ドイツはこれを食い止め切れず、後退を余儀なくされました。
しかしターン後半、ドイツは爆薬でのソ連スタック攻撃に成功し、増援エリートも反撃してソ連の先鋒を撃退。まだまだ状況は予断を許しません。
第5ターン、歩兵だけで強力なドイツエリートスタックを倒すのは難しそうなので、ソ連はいまだ砲が故障中のKV−1を起動して前面にぶつけました。さらに他の部隊も数を頼みにあちこちで隣接して行きます。するとなんと、役立たずかと思っていたKV−1の機関銃が大当たりし、ドイツエリートスタックが大混乱。歩兵たちの白兵戦は混戦模様なものの、こうなってはもう数の差が決定的となり、ソ連の勝利です。

市街深雪による多少の攻めづらさは、厳冬とコミサールによってほぼ相殺されていました。そのため調整後のソ連2%優勢が、そのままソ連の僅かな有利となった感じです。
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