業火
 
 今日は前回に引き続き日本軍対海兵隊で、ASLの日本軍と言えばやはり洞窟です。Critical Hit # 3.1よりCH55「ふかふかの羽毛よりライターだぜ」という火炎放射器が活躍するシナリオ、という意味もあるかもしれませんが、おそらく人の命が「羽毛より軽い」(Lighter than feather)というシナリオです。沖縄戦で日本軍が丘を巨大な洞窟要塞に改造した所へ海兵隊が突入し、甚大な損害を出してようやく占領した戦闘で、その丘はアメリカ軍にシュガーローフと呼ばれたそうです。
 日本軍は18個分隊と47ミリ対戦車砲、75ミリ歩兵砲に加え、81ミリ砲を呼ぶ電話と150ミリ砲を呼べる盤外観測員がいて、どちらも命中精度が高いです。そして洞窟の出口10、トーチカ3が繋がった巨大洞窟網が丘に構築されています。通常の洞窟は隠匿配置ですが、今回は全て露見しています。アメリカ軍は海兵隊16個分隊と操作班4、重中機関銃6、爆薬6、火炎放射器2に、M4が2両、火炎放射器戦車2両と、105ミリ60ミリの2つの番外砲があります。
 勝利条件は、アメリカ軍が丘に15VP以上分の部隊を登らせること。上に登るほど点数が高くなります。子供がアメリカ軍、私が日本軍をやります。

 日本軍はシュガーローフの頂上付近にトーチカ、周辺に洞窟を配置します。まずアメリカの400ミリ艦砲射撃が入ります。日本軍はこれに備えて洞窟を逆向きに置いており、トーチカか外部への隠匿配置にしか利きませんが、砲撃は外れて効果なし。
 丘の正面はほとんど平地が広がっており、アメリカ軍は戦車の煙幕迫撃砲を利用しながら、多少なりとも隠れられる左手の倒木地帯を進んできます。しかしそこには正確な150ミリ砲の砲撃が。アメリカ軍は大混乱に陥ります。
 その後アメリカ軍はM4の砲撃が直撃して電話ごと洞窟を一つ潰したり、火炎放射器戦車で正面の洞窟を毎ターン焼いたりするものの、阻止しようのない150ミリ砲はやって来続け、なかなか正面にたどり着けません。それでもようやくたどり着いて丘に登った火炎放射器が、対戦車砲のいる洞窟に火を噴こうとしますが、そこには重機関銃も居り、頂上からの中機関銃にも撃たれて2個分隊が降伏。アメリカ軍に勝ち目はなくなります。

 ちょっと今までの感覚が通じないシナリオです。日本の盤外砲撃が強力すぎて、アメリカ軍は安全なルートから前進するという一般的な作戦がうまくいきません。平地を横一線に並んで前進し、有利な5、6へクスの距離で撃ち合うべきなのではないかと私は思いますが、そんな無謀な突撃がうまくいくかどうかは、やってみないとわかりません。
 日本のお家芸の洞窟は強力です。敵が入って来られない安全地帯の中を自由に行き来できるのです(砲でも可)。これで半個分隊を繰り返し出せば、簡単には潰せません。しかもアメリカ軍が火力を集中しようと固まると、すぐ150ミリ砲に狙われます。何度も撃退されたのが良く分かります。このシナリオは改めてまたやってみるかもしれません。
 
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