凶悪隠匿コンボ
今日のASLは、AP5 見えない敵。フィリピン奪還の終盤、アメリカ軍はミンダナオ島の攻略に着手した。これに対し日本軍は、防御に有用な麻農園に隠れて抵抗した。アメリカは8.5ターン終了時に、日本軍配置エリア内の全建物(小屋を除く)を支配しているか、北西から50VP以上(パルチザンは除き、トラックは5VP)を突破させていたら勝利です。
太平洋地形ですが、道路は有り、ボード43の麦畑は麻農園になります。麻農園は竹林と同じですが、パルチザンは2MP、それ以外の歩兵は3MPで入れて、常に+1TEMです。
守る日本は、一線級8個二線級8個分隊と爆薬2、47L対戦車砲1門、70*歩兵砲1門、20L対空砲1門、狐穴6、トーチカ4です。
攻めるアメリカは、エリート6個一線級9個分隊と9−2指揮官、爆薬2、105ミリ榴弾シャーマン1両、スチュアート1両が、第1ターンに南東から侵入します。そして第2ターンには、南からハーフトラックに乗った一線級2個分隊と補給物資を積んだトラック6台が、北からはパルチザン9個分隊が入って来ます。
戦力評価ではアメリカの予想勝率が29%だったので、バランスルールでアメリカに8−0とFTを増やし、それに加えて日本から2個分隊を減らして、丁度50%にした気でいました。しかしこの時広い麻農園に気を取られて、ジャングル補正をし忘れていました。決戦場付近に麻農園は少なく、竹林同様複数へクス射撃グループを組めないのだから、ジャングル補正はするべきだったのに。
子供が日本、私がアメリカです。
日本軍は背景説明に反して、麻農園でなど守らず、出口付近に固まっています。ジャングル地形に囲まれた壕のある平地は強いのを知っており、このルールでは麻農園が全然有利ではないからです。アメリカ軍はひとまずそちらに向かって道路を進みます。
第2ターン、アメリカ軍は途中の建物群を一旦占領します。パルチザンも入って来ますが、弱すぎて使い道がない。入り口付近の建物占領と付近の捜索でもさせておきます。
第3ターン、アメリカ軍はジャングルから顔を出して日本軍と射撃戦を始めようとします。そしたら日本軍は、木造建物に進んだアメリカフルスタックに煙幕を置き、隠匿半個分隊が隣から出て来て爆薬を仕掛け、アメリカンは全混乱。そして彼らが潰走した所には、隠匿の対戦車ヒーローがいて、たった一人で格闘戦を掛けてこれを全滅させました。なんだこの凶悪コンボ。
右側でも狭い平地からでは撃たれて混乱を繰り返すばかりだし、ジャングルで相対すれば迫撃砲に撃たれる。このままではアメリカどうにもならないので、戦車で突っ込んでキャニスター弾に賭けてみます。が、やっぱり待ち伏せてた対戦車砲に脇から撃たれて天に召されました。日本の完勝です。

(下が東)
アメリカには全然勝ち目がありません。正しくジャングル補正を入れて計算すれば、戦力調整してもなおアメリカの予想勝率は12%、元のままなら0%以下なのだから当然です。歴史的背景を反映するはずの特別ルールが全く機能していない上に、バランスも非常に悪いだめだめシナリオですね。二回続けてダメ過ぎるシナリオだったので、シナリオデザイナーを見てみたら、どちらも同じ人でした。
インデックスへ