ジャングルの寡兵を一揉み
 
 今日のASLは、Southern CrossのSX3、襲撃者の尾根。アメリカ海兵隊第4襲撃大隊は、ソロモン諸島のニュージョージア島で、進撃路に横たわる尾根へ向かうため、広いクナイを横切ろうとします。しかしそこに待ち伏せていた日本の機関銃が、突如射撃してきました。アメリカは7.5ターン以内に、尾根を縦断する小道を全て支配したら勝利です。太平洋地形で、日本の後方の道路は深い川となっています。
 日本はたった4個分隊と軽機関銃3擲弾筒1で丘を守っており、これをアメリカ海兵隊は前期型6個分隊、中機関銃2に増援2個分隊と、倍の兵力で攻めます。海兵隊は忍びやかで、突撃火力を持ち、一度だけバンザイ突撃を行えます。部隊数が少ないので予想プレイ時間は2.5時間です。
 戦力評価は、ジャングル補正を無しにするとアメリカ20%優勢の必勝ですが、0.75倍のジャングル補正を付けると4%優勢なだけの良い勝負となります。果たして本当にジャングルではどこで守っても防御側有利なのか、確かめるにはちょうどいいシナリオです。子供が日本、私がアメリカ海兵隊です。


 第1ターン、海兵隊はジャングルを抜け、ヤシ林に隠れながら日本軍の潜む尾根に近づきました。今回は海兵隊も忍びやかなので、日本軍はいつもより不意打ちが1つ不利になっています。また海兵隊は火力が低めで迫撃砲もないので、日本軍は射撃にもある程度耐えられそうです。そこで日本は最初からジャングル内で守らず、まずはジャングルの端に並んで待ち受けることにしました。
 第2ターン、海兵隊は中機関銃を待機させ、他の部隊を慎重に前進させます。そして前進射撃では日本分隊を1つ減少させました。日本はその分隊を下げ、戦線を組みなおします。


 第3ターン、海兵隊は増援を加えてじわりと前進し、また少し損害を与えました。日本もまた前線を再編。
 第4ターン、ついに海兵隊は日本軍の両脇に隣接します。ここは日本軍も反撃しますが、頑強な海兵隊は耐え、逆に日本軍を損耗させました。もう日本軍はジャングル線を維持できないので、ジャングル内に後退して新たな防衛線を作ります。
 第5ターン、ゆっくりしていると時間が足りなくなりそうなので、少し危険そうですが海兵隊は日本軍に白兵戦を仕掛けます。すると分隊が突撃した所には、隠匿兵が出て来て不意打ちを食らい、海兵分隊は一方的に全滅。もう一か所空になった所への突撃も隠匿兵が出て来ましたが、こちらは不意打ちを免れて混戦です。
 ターン後半、日本はまた一歩戦線を下げ、混戦では海兵隊が損耗。勝負は全く分からない状況です。


 第6ターン、海兵隊は注意深く前進し、日本軍も慎重に後退します。
 そして第7ターン、戦力も残り少なくなった日本は、また一歩下がって最終防衛線を構築。
 最終ターン、アメリカは日本軍を白兵戦で倒しても、最終へクスにはたどりつけないので、勝つには射撃で除去しなければなりません。海兵隊は右の日本軍に向けて射撃し、これを混乱させるのに成功します。そしてもう1スタックの射撃はNMC。日本はこれに失敗し、道が空きました。そして海兵隊は左側の軽機関銃を持った減少分隊も撃って半個分隊にし、最後の突入の安全度を高めます。そして最後に海兵半個分隊は、脇を通り抜けられるか?日本は4火力射撃。そしてモラルチェック、失敗。アメリカはぎりぎり届かず日本の勝ちです。



 終わってから指摘されたのですが、海兵隊は一度だけバンザイ突撃ができたので、最後の突破に使っていれば、実はもっと高い確率で抜けられていました。しかしいつもは無いことなので、最後にはすっかり忘れてしまっていました。
 また戦いは良い勝負だったことから、やはりジャングルでは守る場所にかかわらず、攻撃側を0.75倍で評価していいようです。

 
インデックスへ