丘の上の戦車の館
 
 前回ドイツで完敗したAP9レッドストームをもう一度やってみました。また子供がソ連、私がドイツです。前回の記事で書いたようにドイツは丘の上の建物に戦車を入れて待ち構えます。ただやはり右手に突出した台地はただやられるだけになりそうなので、左手から中央の丘までで守ります。また街側の森にはある程度の戦車、歩兵を置いて、こちらからの侵攻をやりにくくします。
 そしてドイツのハルダウンチェックでは、成功したのは2か所のみ。ドイツちょっと悪いスタートです。ソ連は中央の平地から戦車が進み、左手の台地の町には、歩兵、オープントップ、トラックが入ります。全軍で左手から各個撃破していく算段です。ここでのソ連の損害は1個分隊が混乱クラス低下したのみ。
 これに対しドイツは、中ほどの橋への爆薬完全設置に成功します。そして中央の丘を守っていた歩兵や、射撃して隠ぺいを失った戦車は、その橋を通って街へ後退させました。

 第2ターン、ソ連歩兵は台地を越えて進み、ドイツ軍は離れた所から防御射撃をしますがあまり効きません。またオープントップはさらに進んで、ドイツの守る丘の側面に回り込みます。そしてソ連はさらに戦車5両で丘の上の館の戦車に接近し、戦闘を開始。ハルダウンの4号戦車はT−34を一両撃破しましたが、ハルダウンにも関わらず前進射撃を当てられ撃破されます。また森に隠れていたドイツ対空戦車も撃破されます。

 ターン後半には丘の裏側の館にいた4号戦車が、ソ連オープントップを2両撃破。しかしこれも直後に残りのオープントップに撃たれて破壊されます。丘を守るドイツ戦車はあと一両。これはハルダウンに失敗していて、隠ぺいが外れれば即やられそうなので、撃たずに隠れています。また街の前面の森を守るために配置されていたドイツの戦車や歩兵は後退して街の守りに向かいますが、その際森から出ようとしていた対空戦車一両がボグから走行不能になってしまいました。

 第3ターン、ソ連戦車は丘に残った4号を倒すべくAPCR弾を含めてバンバン撃ちまくりますが、館に隠蔽された戦車には全然当たらず、APCRもどんどん尽きていきます。ソ連は仕方なく全戦車を館の前に集結させるはめに。でもさすがにこれだけ行けばすぐ倒せるのでは。その間トラックに乗ったソ連歩兵は丘の脇を迂回して、街の後方を目指します。また強力な120ミリ盤外砲は、街の前面の丘の館にいた戦車に向けて砲弾を降らせ、乗組員をスタンさせました。
 そしてここでドイツは橋の爆破に成功。街へ手早く突入する道は閉ざされ、ソ連は後方に回り込むしかなくなります。
 ターン後半、ここでスタンから回復した4号が、全戦車に狙われて風前の灯火の丘の上の戦車の前面に、煙幕を撃ってこれを支援します。ソ連は全車で防御射撃を撃ちまくったものの、煙幕+隠蔽+石造建築の8修正もあって、すべて外れてしまいます。そしてドイツは後退させた戦車を後方の街の石壁に入れ、回り込んできたオープントップや、トラックを狙います。そして街中のドイツ歩兵もソ連歩兵の接近に備えて配置を整えます。

 第4ターン、これ以上丘の戦車に関わっていたら時間が足りなくなるので、ソ連はこれを歩兵に任せ戦車の前進を決断します。しかしまずスモークディスチャージャーで煙幕を張って他の戦車の前進を助けようとしたT−34が、正面から撃ちぬかれて残骸に。しかも4号はROFを維持。続けて4号は走り抜けるT−44の側面を狙いましたが、強力な装甲にも関わらず小型のT−44はこれを躱します。しかしさらに通り抜けようとしたT−34への追加射撃が、後面に命中してまた破壊。しかもT−44は一両が起動時の不具合で走行不能になってしまいました。さらに歩兵主力の前進を助けるため、近くの建物に隠れるドイツ半個分隊に突っ込んだオープントップも、自らの命と引き換えにしたパンツァーファウストにやられて炎上することに。
 それでも奥に向かったトラックとオープントップは、ドイツ戦車の射撃が外れて進むことができ、オープントップは街の入り口の橋までたどり着きます。ドイツ歩兵は準備射撃でこれを撃ちまくりますが、オープントップは全て耐えきります。仕方なく石壁に囲まれた林にいた4号戦車が、振り向きざま3以下しかない賭けで撃ってみます。ところがなんと3が出てこれも撃破。もう可動戦車はドイツ4に対してソ連たった2両のみになってしまいました。


 まだターンはだいぶありますが、ソ連が劣勢な戦車で平地と橋を越えて街を守るドイツ軍を倒し、さらに奥まで進んで全ての複数へクス建物を占領するなんて、もう到底不可能。ソ連投了です。
 やはり丘の上の館の戦車と橋の爆破で持ちこたえる作戦は正解でしたが、歩兵戦はともかく戦車戦のサイの目がドイツは非常に良く圧勝となってしまいました。やっぱりASLはハルダウンお家戦車に限るね!(これ実戦でも正しいのか?)

 
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