戦車一両とは認められない
今日のASLは、Le Franc TireurよりFT01 屈辱の時。仏領インドシナでフランス軍司令官との交渉を打ち切った日本軍は、国境を越えて侵攻を始めた。日本は9.5ターンの終わりにオーヴァーレイ1の小屋を全て支配しているか、西に15VP以上(内歩兵は8VP以上)突破したら勝利です。浅いジャングルの太平洋地形で、田んぼは灌漑中で、環境は泥と雨です。
フランスは11.5個分隊を初期配置し、第4ターンにはサイドカーに乗った2個分隊に、FT−17の37*型2両と機関銃型1両が、北西から入ってきます。そして日本は盤外観測の70ミリ盤外砲を持ち、第1ターンに12個分隊と37ミリの九七式豆戦車2両、第3ターンに57*の八九式中戦車2両が侵入して来ます。例によって日本戦車のAP弾はTKナンバーを5とします。
戦力評価は泥の影響もあり、普通に計算するとフランスが優勢率20%越えの必勝です。しかしフランスのFT−17は、戦車に数えるか迷うほどのポンコツ。0%まで戦力調整してはやりすぎになるかと思い、今回は日本の歩兵と戦車の数を1.5倍にして、フランスの優勢が10%になるようにしてみました。子供が日本、私がフランスです。
第1ターン、日本軍は前進を開始し、フランス軍は泥で捗らない壕掘りを始めます。第2ターンも同じ。
第3ターン、日本の歩兵は中央に集まり、村を襲うのと田んぼを迂回するのと、どちらでもできる形にしました。フランスもそれに対応できるよう、村と田んぼの境目に壕を掘って機関銃を置いています。

(下が西)
第4ターン、日本がSRを動かして盤外砲撃を始めてみると、運良く狙った所に落ちてフランス軍は大混乱。日本の戦車と歩兵は村の外縁に侵入し、一部は田んぼにも回り込みます。
ここでフランスの増援が到着し、村と田んぼのどちらにも対応できるよう、境目近くに出て来ました。しかしFT−17、遅すぎて間に合わないかも。
第5ターン、日本の歩兵は一斉に村の前面に現れます。フランスは撃ち合いますが、盤外砲の大混乱から回復できておらず、隠蔽のついた日本軍には全く勝てません。フランス歩兵部隊は崩壊状態となり、FT−17では救援もできず、フランス投了です。

確かに日本は未確認砲撃で3回とも赤を引かずに済んだ上、ぴったり狙った所に落とせて幸運でした。しかしそれを別にしても、FT−17は泥やクナイだとたった2へクスしか動けず、使えなさ過ぎ。やはりこいつを戦車1両分と見ては、戦力バランスが崩れます。
そこでFT−17Cについては、戦車の質補正で常に敵戦車を倒し得ない質の低い戦車として扱うことにします。すると機関銃しかないFT−17Mも元々敵戦車を倒し得ないことから、このシナリオのフランス戦車は1/4として計算されます。それに基づいて戦力バランスを取ると、日本軍の数は元の1.25倍が妥当となりました。過去にやったFT−17の出てくるシナリオ2つも、同様に再計算するとだいたい実態に合うようですが、他にも出てくるのがあったらまたやって確認してみます。
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