伊江島の幻覚
今日のASLは、J18 The pinnacle。夥しい数の住民が亡くなったという沖縄伊江島の戦いで、尖った峰が特徴的なグスク山日本陣地をアメリカ軍が攻撃するシナリオです。アメリカは8ターン終了時にグスク山頂の2へクスと町の中ほどの3階建て建物をすべて支配していたら勝利です。
日本軍は二線級が主の16個分隊と150ミリ野砲1門、70ミリ歩兵砲1門、25ミリ対空砲2門に、1+5+7トーチカ3、洞窟7、ロードブロック2、対人地雷18戦力、対戦車地雷3戦力です。そしてアメリカ軍は24個分隊と、75ミリ中砲身のM4戦車が2両、76ミリ長砲身で装甲の薄いオープントップM18が2両、75ミリ短砲身榴弾砲オープントップのM8が1両です。またアメリカには120ミリ艦砲射撃支援があります。丘の西側の小さな峰は無く、トーチカは丘に置けません。またアメリカの車両はレベル3以上に登れません。
私の戦力評価では日本が19%の優勢で予想勝率85%ですが、アーカイヴを見るとバランスは互角みたいです。そしてアーカイヴの画像ではなぜか洞窟が勝利条件に関係ない所にバラバラ置かれている上、日本軍は多くがわざわざ洞窟から出て外で戦っているように見えます。私の幻覚でしょうか。
子供が日本、私がアメリカです。
日本軍は町の左手にいくつか置かれています。またアメリカ軍の比較的左右均等な配置が終わると、グスク山の峰の周りに4つの洞窟が見え、これらは艦砲射撃に撃たれないよう正面を避けて置かれています。アメリカ軍が進撃を始めると、左手には2つのトーチカが現れ洞窟の対空砲からも撃たれてアメリカ軍は足止めを食らいます。一方町の右手には何もおらず、戦車を含むアメリカ軍は無事進んで勝利条件建物にも入ります。

第2ターン、アメリカ軍は火力で圧倒し、左手でトーチカや建物の日本軍を倒して行きます。当たり前のことながら、日本軍はわざわざ非常に有利な洞窟を捨てて多くの部隊を前に出すようなことはしないので、右手では隠れていた日本兵を潰した程度で、ほぼ抵抗なくアメリカ軍は前進を続けます。
第3ターン、アメリカ戦車は前進して、洞窟の対空砲に煙幕迫撃砲を撃って目隠しをし、左手の部隊は残った日本軍を全て制圧します。後は山を目指すのみですが。
第4ターン、アメリカは山の右手に回り込めないかと登ってみますが、やはりこちらにも洞窟があり、対戦車地雷もあって戦車は走行不能になり、慌てて飛び出した操作班も洞窟から撃たれて消滅。一緒に行った歩兵はこの惨事を見て発狂してしまいます。やはりこちらは十分な備えがあり、崖のぼりなど全く無理。残るアメリカ軍は峰の正面に向かって前進します。
第5ターン、アメリカは艦砲で白燐弾を落とすのに成功し、左手の部隊を一気に前進させます。右手の部隊も洞窟の死角から近づき、いい位置に煙幕が落とせたら飛び出す構えです。日本軍はアメリカ軍から見えない峰の前の奥側に塹壕を掘って待ち構えています。
第6ターン、アメリカ軍は右手で僅かな地雷原を抜けて戦車を駆け抜けさせ、左手でも歩兵を丘に登らせて山の側面に回り込みます。当然のことながら、洞窟は峰を囲むようにハリネズミのように置かれていました。という事は。峰の2へクスの登り口は目の前に並ぶ洞窟から狙われており、その一つには鬼のような150ミリ砲が待ち構えていて、もう一方の前には恐怖の12火力地雷原があるということですね。じゃあ、あとアメリカは歩兵がそこを駆け上るだけで簡単に勝ち・・
って、そうはならんやろ!勝利条件の場所を守る、有利な地形で守るという当然の考えが少しでも日本にあったら、このシナリオでアメリカが勝つのは困難です。なぜか私がアーカイヴを開くと幻覚が見えるのは謎ですが。

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