行き詰まる戦い
今日のASLは、アニュアル89のデラックスA2 ロレーヌでの大詰め。ロレーヌ地方を掃討していたアメリカ軍は、シングランの街で抵抗しているドイツ軍を攻撃する。アメリカは10ターンの終了時、ボードbとdで6個以上の2階建て建物を支配していたら勝利です。林と茂みは果樹園になり、建物に3階は無く、風が南西に向かって吹いています。
守るドイツは二戦級3個、徴募兵7個分隊に、80ミリ盤外迫撃砲1、パンター2両、4号駆逐戦車2両、75L対戦車砲1門、20L(6)対空砲3門です。
一方攻めるアメリカは、エリート2個、一線級6個分隊と、76Lシャーマン6両、75ミリシャーマン6両、105ミリ自走榴弾砲1両です。戦車6両にはジャイロスタビライザーを積めて、歩兵はライダーとなって侵入しなければなりません。また開始時に2へクスを選んで、通常の半分の誤差で盤外砲煙幕を落とします。
戦力評価はドイツ14%優勢で予想勝率9割。このままではまずアメリカが勝てないので、ドイツからパンター1両と対空砲2門を減らして、優劣を0%代の互角にしました。子供がドイツ、私がアメリカです。
アメリカ軍が入ってくる道路をドイツ戦車が狙っているので、アメリカは盤外砲煙幕をその付近に落とし、運べるだけの歩兵を街の近くのボカージュ前に降ろします。するとドイツは前面の建物に放火。4軒中2軒に火が付きました。
第2ターン、アメリカ軍はボカージュ内に入って、先頭は市街地の見える所まで前進。そしてドイツはさっき失敗した2軒も放火に成功します。
第3ターン、アメリカ軍は白燐弾や煙幕迫撃砲で支援しながら市街に入り始めますが、前面の建物が燃え始めているので、ここから先に進むのはかなり大変になりそう。ドイツ軍は中央向かいの大きな建物2つに、強固な陣地を作ってきました。
第4ターン、アメリカはいくら考えても攻め手が見つからない。中央から西は、火災と涸れ谷で進みにくい所を、2つの建物から囲むように狙われていて、ここから進むのは完全に無理。西側に回り込んでも、涸れ谷の向こうは最初から火事になっている建物しか無く、こちらも進めない。
そこでアメリカは、戦車で煙幕を撒きながら東側で歩兵を進ませてみます。また戦車が東の建物を迂回して後ろに回り込めるかと、東端にも向かって見ましたが、直後に建物が燃え上がってそこは通過不能に。そしてここで盤外砲を落とされると結構まずいところでしたが、これは幸運にも無線機が故障して助かりました。
ターン後半、ドイツは戦車2両を動かして、アメリカ軍の正面に持ってこようとします。ところが建物から出る際に2両ともボグ。ドイツは不運が続きます。仕方なくドイツは歩兵だけで東側を固めました。

(下が西)
第5ターン、アメリカは通常煙幕が無いことに悩まされながらも、白燐弾や煙幕迫撃砲で辺りをモクモクにして、ドイツが拠点とする大きな石造建物に全軍で突き進んで行きます。
前面の区画を迂回した戦車で、そこのドイツ歩兵と戦車の射撃を止め、その上で他の戦車が脇に回り込みましたが、半個分隊がパンツァーファウストを撃って回り込んだのを撃破。そして隣接した歩兵も一部が隠れていた対空砲にやられて混乱し、PAATCでも脱落者を出しながら、なんとか2個分隊が建物への突撃に成功しました。
そして白兵戦。アメリカは分隊数では2対3で負けるものの、さすがの1.5倍火力でドイツ軍に多めの損害を与えます。しかしドイツ軍も近接防御兵器が強烈で、残った両軍の歩兵は全員混乱となりました。もう盤上ごちゃごちゃで訳が分からないよ。
ターン後半、ドイツの無線機は何もしないまま完全にお亡くなり。両者混乱の混戦は双方潰走不能で除去。そしてドイツは白兵戦から戦車を引き揚げ、代わりに歩兵を送り込んで、迂回中のアメリカ戦車を走行不能にしました。またボグからの脱出は、4号が走行不能でパンターは成功。動いた2両の戦車は、拠点後方の石垣内に入ります。
第6ターン、とにかくドイツの戦車が強くて倒せないので、アメリカ戦車はたくさんいても生かしきれない。アメリカ歩兵も数が少なくて、それだけでは決定打を与えられない。一方ドイツも頼みの盤外砲が無くなり、戦車も1両が動けなくなって積極的な行動はできず、歩兵は質が低くて頼りなさすぎる。お互いどうにもならない感じになってきて、疲弊感がつのります。
アメリカどうすればいいか分からないけど、ひとまず戦車でドイツの対空砲を迂回させ、そこに歩兵を突入させて倒す。次は建物前面で戦車を倒しに来たドイツ兵に、こちらも歩兵を送って反撃。後は、、もうできることないな。白兵戦ではドイツの先撃ちで損害を受けたものの、火力差でドイツ兵を全滅させました。
ターン後半、ドイツはもう徴募兵ばかりで何もできそうにないので、建物中央部にパンターを突っ込ませて、これを守りの要にしてみる。あっ、地下室に落ちた。ドイツは対歩兵射撃の目が良かったものの、それ以外の目が悪すぎ。
こうなってしまうとアメリカが東側回りで建物を取りに行くのを、ドイツが徴募兵と1両の戦車で止めるのは無理そうです。もう疲れたし、ここでアメリカの勝ちとしました。

狭い場所では盤外砲と強い戦車の威力が増し、しかも放火が禁止されていないので攻撃正面もさらに狭くなって、戦力バランスを取ってもなおドイツの方が有利だったかもしれません。しかし盤外砲、ボグ、地下室の目がひどすぎて、アメリカが逆転してしまいました。サイの目の価値の高さは、盤外砲、戦車・砲、歩兵の順ですね。
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