避けようのない待ち伏せ
今日のASLは、Paddington Bears '96 PackのPB9最後の駆り集め。1945年4月、アメリカ軍はドイツの工業都市エアフルトに進攻します。ドイツ軍は絶望的な状況にもかかわらず、急造部隊で規律を保った防御を敷いていました。アメリカは8ターン終了時に、ボード10の複数へクス石造建物を4つ以上支配していたら勝利、3つなら引き分けです。長屋は全体で1つの建物になります。
守るドイツ軍は雑多な10個分隊と、75L対戦車砲1門、75LLのゼーアラング1両、ロードブロック2、狐穴2。アメリカはエリート7個分隊に、90Lのオープントップ、シャーマンのドーザー型、76L型、装甲強化型、105ミリ榴弾型各1両づつと、ハーフトラック4台です。
戦力評価はドイツが10%の優勢で予想勝率8割。これをドイツから徴募兵1個分隊減らして、ドイツ7%優勢の予想勝率6割としました。5割になるまで調整しなかったのは、アーカイヴでは逆にアメリカが倍近く勝っていることに配慮したものですが、果たしてどうでしょう。
子供がドイツ、私がアメリカです。
ドイツ軍は当然勝利条件の街に集中配置。アメリカは南西の狭い範囲に進入口を限定されており、そこから道路を東に進みます。
で待ち伏せしていた対戦車砲が後ろから射撃開始。まあバンバンやられます。1ターン半で戦車3両と乗ってた2個分隊が焼け死にました。見通しが良く、砲の隠れ場所はいくらでもあるので、どうにも避けようがありません。
元々劣勢だった歩兵数でさらに不利になり、強力なゼーアラング相手に戦車2両だけでは、もうアメリカ勝てる気しないのですが。一応アメリカは歩兵を町の外殻の森の陰に降ろしてみます。するとゼーアラングが家から討って出て、さらにハーフトラックを1台撃破。

第3ターン、アメリカ軍は街に向かって接近。するとゼーアラングもまた回り込んで、反対側に行ったハーフトラックを狙いに来ます。
第4ターン、アメリカはゼーアラングを煙に巻いた上で攻撃開始。分隊が左手の建物への侵入に成功します。そしてアメリカ75ミリ無反動砲がうまくやって、大きな建物のドイツ機関銃を2回続けて近距離で撃ちましたが、両方外してチャンスを逃しました。またハーフトラックももう1台やられます。
第5ターン、アメリカ軍は中央と左の建物で白兵戦。左手ではドイツ軍を倒し、建物を一つ確保します。しかしゼーアラングがやって来て、中央の建物前に進んでいたシャーマンを炎上させました。左端の建物に入ったハーフトラックの操作班も、ドイツ砲操作班の白兵戦に倒されます。
やっぱりアメリカ無理。戦力足りないんだから勝てる訳ない。第6ターンに90L駆逐戦車でゼーアラングの後ろから突っ込む賭けをしてみましたが、当然やられます。最後に無謀を承知で中央建物の前衛を白兵戦で倒しに行ったアメリカ9−2指揮官スタックも、直後の隣からの36火力射撃で全員混乱し、アメリカ投了です。

ただでさえ戦力がドイツやや有利な上、ゼーアラングがかなり強くて、戦力を減らしてもなおドイツは明らかに有利でした。結局少しも参考にならなかったアーカイヴの勝率は、今後一切バランス調整の考慮に入れないことにします。
またこの次にやったシナリオも今回同様ごく一部しか倒せない戦車に苦労したので、そのような場合戦車数を攻撃側なら0.75倍、防御側なら0.5倍することにしました。そうするとドイツの優勢が6.8%から14.9%になって、アメリカがまず勝てなかったのと合います。
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