隠匿対広い突破は運だけか
 
 今日のASLは、シナリオ23 Under the Noel Trees クリスマスツリーの下で。クリスマスにラインの見張り作戦でバストーニュを目指すドイツ軍部隊は、ベルギーの森で思わぬアメリカ空挺部隊と衝突した。ドイツは6.5ターン以内に、東へ4両の戦車を突破させたら勝利。あるいはアメリカより多くの損害VPを稼いで、3両を突破させても勝利です。積雪があります。
 守るアメリカは、空挺エリート10個分隊と中機関銃2、バズーカ4、森に隠匿できる76LのM18駆逐戦車2両です。
 これを抜けようとするドイツは、SS7個分隊と機関銃中1軽3、75Lの4号戦車5両、75Lの3号突撃砲2両が、西から入って来ます。
 戦力評価の補正では平地攻撃が広い突破に優先するので、攻撃側のドイツ歩兵は0.75倍されて、予想勝率41%と良いバランスです。子供がアメリカ、私がドイツです。


 アメリカの配置は左手が厚く、右手が明らかに手薄。これはどう考えても右手に駆逐戦車が隠れているとしか思えない。あるいは右奥と左奥から全体を見張っているか。そこでドイツは真ん中にある小さな森の陰で歩兵を降ろし、そこから戦車と歩兵協同で進んで行くことにしました。
 ドイツが歩兵を降ろし終わってアメリカの防御射撃。すると並んだドイツ戦車を貫くように、右間近の森からアメリカ駆逐戦車が登場します。げっ、何でここに。しかも戦車指揮官付き。アメリカはAPCR弾もあり、2以下で維持するROFも利いて、たちまち2両のドイツ戦車を撃破。ドイツ戦車の前進射撃は当たりません。いや、もう無理。ドイツ投了。

(下が西)


 手薄そうに見えた右手は、今回の駆逐戦車が振り向いて撃つことはできるものの、待ち受けている戦車はおらず、素直にそっちへ行くのが正解でした。最悪中の最悪。攻撃する場所が決まっているシナリオなら、防御側の主要戦力が隠匿でもある程度予想と対応ができますが、隠匿対広い突破では互いにどこを狙うか分からず、ほとんど運に思えます。もしかすると高度な心理戦なのかもしれませんが。

 
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