イターリャ様
 
 今日のASLは初のイタリア軍シナリオであるAP16 Danger forward。危険の早送り?嫌な予感ぷんぷんです。
 シシリアの町でイタリア軍がアメリカ軍に反撃を加えるという無謀なシナリオ。アメリカは16個分隊と第2ターンに37ミリ超長砲身のM5戦車2両、イタリアは22個分隊と47ミリ砲のセモベンテ2両、20ミリ長砲身の装甲車2両で、7ターン終了時にイタリアが石造建築を4個以上支配していたら勝ちです。
 子供がアメリカ、私がイタリアです。

 両軍が町の郊外から町に侵入してきますが、先攻のアメリカ軍は駆け足だと町の中央まで前進できてしまい、イタリア軍が撃たれずに占領できる石造建築はそもそも4つしかありません。もちろん7割方がモラル6のイタリア軍では、アメリカの火力をくぐり抜けて前進などということもできっこありません。それどころか前進を始める前から、遠方よりの機関銃射撃で4個ほどひっくり返ってしまっています。
 しかもアメリカの進撃を阻止しようと前に出ていた47ミリのセモベンテも、次々とモラルチェックに失敗し、一両は帰還に追い込まれます。イタリア歩兵も横に広がってわらわらと町に侵入していきますが、アメリカの射撃により徐々に混乱が拡大していきます。しかもなかなか治らない(裏側のモラルが1低い)。
 そんな中、光るイタリア狙撃兵の鋭い眼差し。イタリア軍の左手を押さえていたアメリカ軍フルスタックの中の4個中3つに当たり、しかも指揮官戦死のモラルチェックもついてスタック全体が混乱。こちらのアメリカ軍がいなくなってしまいます。このチャンスにイタリアは一気に支配地を拡大。一見アメリカ軍を半包囲するかのような形になります。
 しかし所詮イタリア軍にそんな芸当ができるはずがありません。単に薄く伸びた戦線を右端から順に潰されていくだけで、イタリアの車両を追い払ったアメリカ戦車に回り込まれると、イタリア右手の部隊は包囲されて降伏します。
 残ったイタリア主力部隊も、正面のアメリカ歩兵と後ろからのアメリカ戦車の攻撃により次々と混乱して、安全な後方地域がなくなったイタリア軍はまともに回復もできず、5ターンで投了しました。


 うーん、予想通りとはいえ、イターリャ様弱すぎ。火力低い、指揮官の能力低い、モラル低い、ELR低い、1線級でも鈍兵。しかも最初から町を守っているならともかく、取り合いではどうすれば勝ち目があるのか分かりません。
 セモベンテは最初から撃ち合わず、後ろに隠れてM5に包囲されるのを防ぐべきったのでしょう。それにしてもアメリカの射撃の目も良かったとはいえ、奇跡的な狙撃兵攻撃が当たってなおこの結果です。普通ではイタリアがかなり難しいと思います。
 実際シナリオアーカイブではアメリカ軍が有利なようですが、それでも36%もイタリアが勝っているというのは驚きです。イタリア軍というのは、普通の国をやり飽きた人が、その弱さの中でなんとか道を切り開くという楽しみを見出すところなのかもしれません。
 予想プレイ時間は(38+6×3)×7÷60+1≒7.5時間。実時間は5ターン前半までで5.5時間くらいだったので、だいたい予想通りではないでしょうか。
 
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