ジャングルヒル
今日のASLはアニュアル97からA117 Maggot Hill、うじの丘。ビルマでアメリカ軍の籠る丘の上の村を包囲した日本軍の総攻撃で、アメリカ軍は激しい戦闘の末日本軍を撃退し、兵士と駄馬の死体だらけの丘がうじの丘と呼ばれたそうです。
村の周りはジャングルで、村の中にはまず事前砲撃が行われますが、アメリカ軍は皆壕に隠れているので効きにくくなっています。またアメリカ軍は無線機を使って、盤内配置の81ミリ迫撃砲を隣接しているかのように誘導することができます。
アメリカ軍はエリート22個分隊で、機関銃が重4中4、迫撃砲が60ミリ6と81ミリ3あります。日本軍はエリート20個分隊、1線級13個分隊に、機関銃が重5、中3、軽8に擲弾筒8で、北と南に分かれて攻撃し、一部を西か東に分けて増援として出すこともできます。
勝利条件は日本が8ターン終了時に村の東西にある4レベル以上の高台20へクスを全て占領すること。子供がアメリカ私が日本です。
アメリカは北側の森の東西に2か所前衛を置き、後はみな東西の高台に分けて配置します。丘から多くのアメリカ軍が平地を見下ろす南側は攻撃が難しいように見えたので、日本は南に配置できる部隊を全て東西に回し、北からもジャングル内では射程を生かせない中重機関銃を東に回すことにしました。
事前砲撃はやはりあまり効果が無く、日本は分隊を半個分隊に展開しながら北の部隊を前進させます。第2ターン東西から日本の増援が出てくると、包囲されてはたまらないのでアメリカ軍の前衛は後退します。
第3ターン北東側のアメリカ軍前衛に、日本軍は隠蔽状態で隣接し白兵戦で1スタックを相打ちにします。しかし第4ターン西側の攻撃を始めて、こちら側の地形が異常に厳しいことに初めて日本は気づきます。
アメリカ軍はジャングルに覆われた2段の丘の上に陣取っているため、まず隣接するのに4移動力かかって警戒移動ができず、隠蔽が取れていきなり倍火力で撃たれてしまいます。さらに白兵戦を掛けるのにまた4移動力でCXが付いてしまうので、不意打ちにも白兵戦にも不利でどうにもなりません。
日本はやや低い位置に残っていたアメリカ北西前衛部隊に突撃してみたものの、結局は反撃で全滅します。さらに南西側に回り込んで突撃した部隊も一時丘の上を占領するものの、やはり射撃を受けて全滅します。

(上が西側)
北東部では5ターンまで掛かってようやくアメリカ前衛部隊を全滅させるものの、第6ターンには撃ち合いのために前進した日本軍機関銃部隊が、アメリカ軍の激しい迫撃砲攻撃により壊滅状態。北西部では丘の低い部分に射撃を受けながら一部の部隊が登ったものの、到底丘の上に到達できる状態ではなく日本は投了します。
難しいシナリオで互いに作戦に悩みましたが、平地を進んではいけないという今までの常識が頭にあって、私がジャングルの丘の攻めにくさに気づかなかったのが敗因でしょう。しかし日本が丘の上の全てを占領するには、ほぼアメリカ軍を全滅させなければならないにも関わらず、分隊火力は若干アメリカの方が上で、さらにジャングルから攻める日本には迫撃砲の空中炸裂が重大な脅威なので、日本が厳しいように感じました。しかしアーカイブではむしろ若干日本軍の方が優勢なんですよね。
おそらく日本は南側で、アメリカが初期配置できない丘の南東部に最初に取りつくとともに、開けている所はジャングル前面とその前の涸れ谷に部隊を薄くずらりと並べて撃ち合うべきなのでしょう。北側の強力な機関銃をどう使うか迷うところですが、ジャングルの中では使いにくいので、増援として南西側の涸れ谷の端から侵入させることも考えられます。
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