焼き尽くされる棺桶
 
 今日のSword & Fire: ManilaはSF23 Iwabuchi's Sarcophagus 岩淵の棺桶。日本軍に残るのは政府建物だけになり、第1騎兵師団は司令部のある農業省の攻撃に着手した。アメリカは6.5ターンの終了時に、22CVP以上を稼いでいるか、日本より多く農業省の建物区域を支配していたら勝利です。農業省には3階も地下室も無く、1階は破片のせいで車両は入れず歩兵は3MFかかります。
 守る日本は、エリート4個二線級8個分隊と10−2指揮官に、爆薬2、AT地雷3、70*歩兵砲1門、20L(4)対空砲1門、トーチカ2、鉄条網2、塹壕3、狐穴2を、農業省から2ヘクス以内に配置します。弾薬の備蓄により、機関銃はどんな時も(連続臨機でも)12でしか故障しません。
 攻めるアメリカは、エリート15個分隊と9−2指揮官に、火炎放射器2、爆薬3、75ミリシャーマン4両(内1両は火炎放射器搭載)、81*迫撃砲1門です。
 さて今まで積み上げたSword & Fireでの戦力評価をすると、限定的な高火力市街戦でアメリカは歩兵1.5倍、日本は完全建物で質+0.1となり、予想勝率はアメリカ113%の必勝です。本当にこんなバランス悪いんでしょうか?今まで何度も予想を覆されてきたので、ここも予想より固かったりするのではないかと思えて、自信が持てません。今回はこのままやってみます。
 私が日本、子供がアメリカです。


 日本が1階を全て取られると、アメリカは最終ターンに外から撃って階段を上るなり、どこか1ヘクスを爆薬完全設置で2階ごと破壊するなりして、日本は負けてしまいます。そのため日本は1階を守り切るしかありません。しかしこの地下室も無い三角の建物内部だけで守ろうとすると、9ヘクス対3ヘクスで攻撃され、いくら粘り強い日本軍でも長くは持ちこたえられないでしょう。そのため以前強力だった逆向きトーチカを使い、外周部には隠蔽エリート半個分隊を並べて、できるだけ外周で持ちこたえるようにします。なお低火力で役に立たない対空砲は邪魔なので、点数を取られないよう屋上に放置しました。

 第1ターン、外周の日本軍は予想以上に削られ、一部のアメリカ軍は外周に張り付いて来ます。
 ターン後半、アメリカ火炎放射器戦車は、逆向きトーチカの目の前に来ていて、そこには伏せたタンクハンター3人と爆薬を持った分隊がいる。これはやったも同然。行けい、タンクハンター三人衆!全員打ち倒されたぞ?しかし日本の分隊は混乱しない。爆薬で倒せ!なんか機関銃連射で倒れたぞ?
 日本の外殻は1ターンで早くも維持できなくなりました。でもまだ隠匿がいる。隠蔽半個分隊は敵に隣接しない2か所にだけ出しておきます。

 第2ターン、外殻にいた日本軍は隠匿も含めてどんどんやられます。やはり高火力は伊達じゃない。日本は完全に外殻を捨て、スタック制限に溢れた半個分隊だけを外に出し、残りはフルスタックで内部に隠れました。
 第3ターン、アメリカ軍は外殻全てに突撃。いくら包囲の影響を受けないとは言え、3ヘクス対9ヘクスの不利な形で、日本軍はどれだけ持ちこたえられるのか?
 ターン後半、日本軍は猛射撃。鬼スタックがKIAを出すなど頑張りましたが、やはり3ヘクスから石造9ヘクスでは、与える損害は限定的です。アメリカの反撃は厳しく、混乱したら退却できずに除去される日本軍は、大損害を負って勝利条件まであと僅かとなり、とてもあと4ターンは持ちこたえられないので、アメリカの勝ちです。



 いくら内部に隠れれば戦車の攻撃を受けないとは言っても、そこに押し込まれること自体が日本にとってかなり苦しい態勢なので、やはりここでも高火力市街戦は有効で、結果は戦力評価通りでした。これでようやく日本軍の得体の知れない強さも、底が見えてきたかな。

 
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