川中の戦い
 
 今日のASLは、またTactiquesよりTAC32コナージュでの反撃。1940年ドイツの侵攻に対するフランス軍の反撃です。フランスは9ターンの終わりに、突破と損害で16VP以上ドイツに勝っていたら勝利です。
 ドイツは川の東手前で、9.5個分隊と、37ミリ対戦車砲2、88ミリ対空砲1、150ミリ榴弾砲オープントップ1が守っています。そして第4ターンには2号戦車3両、3号戦車1両が、第7ターンには4号戦車1両が増援で出てきます。
 一方フランスは、まず第1ターンに、37ミリ短砲身砲装備で、この頃としてはかなり装甲の固いホチキス社製FCM36が6両侵入。続いて第2ターンには、22.5個分隊と共に、25ミリ超長砲身対戦車砲3門が装甲装軌牽引車両に曳かれて登場します。
 フランス軍は手りゅう弾を持っていないため、隣接しても倍火力にならず、同一へクスでの3倍火力も2倍になります。ドイツの砲は設置も事前照準も隠匿配置もできません。低地は無く、川に隣接する平地(道路除く)は軟弱で少しボグになりやすくなっています。
 戦力評価をするとドイツが4%の優勢で、良いバランスです。子供がドイツ、私がフランスです。


 ドイツは歩兵をバランス良く配置していますが、フランス側から見て右手の高台に、中央に向けた大きなユニットのスタックが見えます。これは88ミリ砲と150ミリ砲戦車でしょう。ここは開けた中央が見渡せる恐ろしい位置で、フランスはこれを見て中央を進むのが無理と悟ります。すると右手を進むか左手を進むかですが、この大軍を片方に集中すると狭すぎて効果的な作戦が出来なさそうです。
 そこでフランスは戦力を二手に分け、左手を縦に走る川を通って4両、右手の高台から見えない森の背後を通って2両の戦車を進ませます。ただ大ユニットスタックの死角の側にも37ミリ砲らしきものが2つあり、歩兵の協力なしには抜けられないでしょう。ドイツはフランス軍の侵入に対応して、川の脇に歩兵を動かしたり、高台に壕を掘り始めたりします。
 第2ターン、フランスは中央の森に若干の歩兵を進めた以外、大半の兵を左右に分けて戦車に追従させます。またフランスの鬼スタックは、川の奥に見えるドイツ歩兵を狙える位置に出ていきます。フランスは川の戦車を手前で左岸に登らせる手もありましたが、ボグの危険や高台から撃たれそうなことから、そのまま川を浅瀬まで進ませることにしました。ドイツはこれに合わせ、中央の歩兵や150ミリ砲戦車を川の方にシフトさせ、川の守備隊を一歩後退させます。
 第3ターン、左手のフランス軍は川に足を取られながらゆっくり進みます。また中央に出た迫撃砲が、ドイツの半個分隊を除去しました。そして右手では森の陰から突撃でずらっと対戦車砲の目の前に歩兵が出て行き、ウミガメ戦術を掛けます。その結果ターンの後半には対戦車砲操作班は潰走し、ウミガメ戦術成功です。


 第4ターン、勝利条件上味方の損害を抑えなければならないので、フランス軍はできるだけ隠ぺいを維持したまま慎重に進みます。そして左手では石造建築、右手では森の隙間から少しづつドイツ軍に狙いをつけます。ここでドイツに戦車が登場。ドイツは左右に2両づつ戦車を送り、3号戦車はフランス戦車の多い川の方に向かいます。
 第5ターン、フランス軍は川の脇の対戦車ライフルを排除できなかったので、石造建築に鬼スタックを送って立ち向かわせます。フランス戦車は浅瀬にたどり着いたもの、ドイツ戦車に出口を狙われているので、登ることができません。そしてここで3号戦車が鬼スタックを撃ったところ、なんといきなり主砲が故障してしまいます。
 フランス右手では、高台の対戦車砲に対してさらにウミガメ戦術を発動。これにドイツ軍は機関銃や迫撃砲で応戦しますが、全然当たりません。これはフランス、高台を制圧できてしまいそう。そこでターン後半、ドイツは高台の危機を防ごうと、ここへ2号戦車を送りこみます。

 第6ターン、左手ではドイツ対戦車ライフルが一つ後退し、もう一つのも射撃で混乱させて安全になったので、フランス軍は川を進みます。そして前進射撃で混乱対戦車ライフルに止めを刺そうと撃ったら、逆に怒ってバーサーク。あれ?戦車やばい?しかしバーサーカーの突撃はスネークアイズで撃退され、フランス難を逃れます。
 一方右手では、ドイツ戦車の到着で高台への攻撃が難しくなった代わりに、高台の右側へのドイツの睨みが弱くなりました。フランスはこの隙を捉えて戦車を駆け抜けさせ、右端の石壁と果樹園の陰に向かわせます。ドイツは対戦車砲でこれを撃ち、照準時間が短いにも関わらず命中させますが、惜しくも弾かれ取り逃がしてしまいます。ドイツは慌てて戦車をシフトさせたものの、もうフランス戦車の突破を止められそうもありません。

 第7ターン、砲の修理を続けていた3号戦車が、ついにこれを壊してしまいました。このままではリコールされますが、そうするとVPにならないので、フランスは逃げられる前に戦車を進めて川の中からこれを撃ちます。結果は衝撃。果たして回復できるのか?ドイツはこのままでは不利と見て、登場した4号戦車を浅瀬に隣接させ、フランス戦車に一騎打ちを挑みます。
 その間右手では1点を争う射撃戦が続いていましたが、その中で2号戦車の砲が故障。ドイツ対戦車砲も混乱し、これでフランスは牽引車両も突破できそうです。
 第8ターン、3号戦車は衝撃から辛くも回復に成功。これで逃げ切れるかと思いきや、撃ち続けていたフランス戦車がついに急所を捉えてこれを撃破してしまいます。一方浅瀬の一騎打ちでは4号戦車が勝ち、フランス戦車も一両撃破されます。そして左端ではフランス鬼スタックがドイツ兵を撃ち、指揮官ごと除去。これまでにフランスのVPは積み重なっており、このままだと後はフランスが右手で突破して勝ちそうです。

 そこでドイツは最後の博打。2号戦車と150ミリ砲戦車も川に進め、さらなる一騎打ちを挑みます。しかし2号戦車は牽引車両を撃ちもらし、150ミリ砲戦車は逆に撃破され、ここでフランスの勝ちとなりました。
 

 ドイツ側の戦車、対戦車砲が多く、史実ではフランス戦車がどんどんやられて撃退された戦いだったようですが、フランスは慎重な進撃とサイの目の良さが効いて勝てました。
 プレイ予想時間は(38+12×3)×9÷60+1=12.1時間ですが、プレイ時間は10時間半くらい。1ターン早く終わったのでだいたい予想通りでしょう。

 
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