ただ一つの木橋を争う
今日のASLは、G45 ハルハ川橋。ノモンハン事件の最中に日本軍は、ソ連のハルハ川東岸への補給路となっている橋を破壊しようとした。日本は6ターン以内に橋を、爆薬で破壊するか、戦車の重量オーバーで崩壊させるか、爆薬か放火で火災にしたら勝利です。川は橋以外で渡れず、川の西はレベル1です。
橋を守るソ連は、6個分隊と機関銃中1軽1、37*榴弾歩兵砲1門、狐穴6、鉄条網4です。鉄条網は橋とその前後2へクスには置けません。
攻める日本は、一線級3個分隊エリート突撃工兵3個分隊と10−2指揮官、軽機関銃3擲弾筒1爆薬3、37ミリのハ号戦車2両です。
現在の戦力評価基準だと、37ミリ戦車では平地攻撃0.5倍の不利を軽減できないことにしています。しかしソ連の砲では側面でも倒され得ない無敵戦車であり、ソ連軍を容易に踏んで射撃を止められることから、不利を軽減できるものとして補正を0.75倍としてみます。すると予想勝率は日本軍48%とほぼ互角になりますが、どうでしょうか?
子供がソ連、私が日本です。
ソ連歩兵は橋の出口を囲むように固めました。そしてソ連砲は一段高い橋の手前に置き、砂丘稜線の防御効果を無効にします。これに対し日本歩兵は2つの砂丘に隠れて進み、突撃で砂丘稜線に並びました。また日本戦車が砂丘の谷間に並ぶと、ソ連砲が撃ってきましたがいきなり故障。後半日本軍は隠蔽のソ連歩兵に撃ちまくったものの、1つ隠蔽を剥がしたに留まります。
第2ターン、日本軍は移動せず撃って突撃。今回は少し損害を与えましたが、戦車1両が主砲故障。ソ連砲は直りません。
第3ターン、日本歩兵はまた射撃後突撃をして、通常射程にソ連前衛を収めました。戦車はリコールすると致命的なので、修理せずに移動し歩兵を守ります。しかしソ連の反撃でMCに12を出し、日本エリート分隊が損耗混乱クラス低下。

(下が東)
第4ターン、日本はそろそろ時間が迫っているので、戦車と共に前進しなければなりません。ところが丁度このタイミングでソ連砲が直り、しかも擲弾筒は煙幕も白燐弾も無く故障。うーん、日本きついぞ。
しかしそれでも行くしかない。まず戦車が前進。ソ連砲は撃って来るがまた一発故障。まあ一次大戦の遺物だしね。日本戦車はそのままソ連機関銃に突っ込みます。
ソ連軍は戦車に機関銃や白兵戦で立ち向かい、1両を破壊しましたが、これで防御射撃力は大きく低下。今こそバンザイ突撃の時!左側の小隊がしゃにむに進み、ソ連の前線に到達しますが、軽機関銃に突入した方はKIA。しかし手前の分隊を攻撃した10−2指揮官のグループは、白兵戦で一方的にソ連分隊を倒しました。日本はまだまだ行けるぞ。右手の部隊も敵に近付きます。
しかしターン後半、ソ連は日本10−2指揮官スタックを撃って半個分隊を混乱させ、そこに2個分隊と指揮官で白兵戦を仕掛けます。そして日本軍は指揮官ごと一方的に除去されてしまいました。

第5ターン、少し苦しくなってきた日本だが、まだ3つの爆薬がある。まずDCヒーローが仕掛けに行き、大量の弾幕をくぐり抜けて爆破成功。前面のソ連分隊は1個除去1個混乱となりました。こうして開いたルートを残る爆弾部隊が進むと、またも直ったソ連砲がまたも故障して無事たどり着きます。そしてここで砲故障戦車がついに中機関銃に撃たれて昇天。しかし爆弾部隊はこの中機関銃に突撃し、損耗したもののこれを討ち果たしました。後は最後の発破が橋に効くかどうか。
ターン後半、前のターンに戦車が破壊されたことで九死に一生を得たソ連分隊が、コミサールで回復成功。射撃の応酬の後、橋の前の日本軍に白兵戦を仕掛けてきました。日本軍はこれを一撃で全滅させないと、混戦になって橋の爆破ができなくなります。そして日本がサイを振ると、足りない。ソ連の勝ちです。

戦車の比重が小さい戦力評価はやはり正確で、予想通りの良い勝負でした。また無敵戦車は平地攻撃の不利を十分軽減できるようです。
インデックスへ