この丘包囲できるぞ
今日のASLは、Best of FriendsのBoF7 The Fields of Black Gold 油田。ドイツ軍がグロズヌイ東方の重要な油田地帯を奇襲します。ドイツは6.5ターン以内に、全てのレベル3ヘクスと18P7の小丘を支配したら勝利です。18P7の丘は全体が一つの建物であるかのように支配を決定します。
守るソ連は11.5個分隊と76L野砲2門、塹壕7を初期配置しますが、野砲の1門はトラックに曳かれた状態で道路に置かなければなりません。また2N/18T以北の操作班を除く歩兵は、第1ターンを通してTIとなります。そして第3ターンには76LのT-34 M41が2両と、40LのバレンタインII2両が、2個分隊と共に北から入って来ます。歩兵はモロトフを使えます。
これを攻めるドイツ軍は4−6−8SS12個分隊と、4号戦車の75L型3両75*型1両、50Lの3号戦車2両が、第1ターンに南から入って来ます。
戦力評価では、短辺攻めなので丘の防御効果を無視し、ソ連砲の3倍のドイツ戦車が先着するので、ソ連戦車を0.5倍します。それでもソ連は13%優勢で予想勝率9割なので、ドイツは短砲身4号を2両増やし、ソ連は1.5個分隊と牽引中の砲1門を減らして、防御側優勢2%台の良いバランスになるようにしました。2%残した優勢は、第1ターンのソ連TIの埋め合わせです。
子供がドイツ、私がソ連です。
大丘の上に塹壕を並べて守るソ連軍に対し、ドイツは両脇から挟むように攻めて来ます。ソ連には砲が1門しか無く、大丘の歩兵の大部分はとっても忙しいので、これを食い止めることはできません。あれ?もしかしてこれソ連まずい?

(下が北)
第2ターン、ドイツ戦車は丘を登ってあらゆる方向からソ連軍を包囲し、歩兵も射撃位置に着きました。丘で包囲されると隠れることもできず、退却すら不自由になり、包囲射撃を避けるには頂上から降りなければなりません。もう守りようが無い状態です。
第3ターン、ドイツ軍は包囲の輪を締めてソ連歩兵を崩壊させていくと共に、戦車を前に進めてソ連増援に備えます。ソ連は隠れていた砲で丘に迫るドイツ戦車を1両倒し、さらにターン後半で増援戦車が戦いを挑んでもう1両倒したものの、待ち伏せしている戦車に勝てる訳ありません。ソ連投了です。

戦力評価の段階では、大量の戦車とTIによって、潜在的に包囲される丘だということに気付けませんでした。丘の絡む戦いは状況設定によって大きく変わりやすいので、評価や作戦が難しい時があります。
丘が包囲できるとなれば、防御不全となって攻撃側歩兵は1.5倍で計算され、元の戦力ではソ連が3%優勢なだけになります。これはTIや野砲牽引中の影響を考えればほぼ互角のバランスで、戦力調整は必要なかったかもしれません。またどれだけ包囲を遅らせられるかが勝負を分けるので、ソ連砲は敢えて隠匿を捨て、コミサールと一緒に大尾根の一番手前側へ置いて、戦車と撃ち合うべきでした。
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