クナイの丘で射撃戦
 
 今日のASLは、Buckeyes!のBuck4 Flamin' Frank火吹きフランク。ソロモン諸島のニュージョージア島で、アメリカ第37歩兵師団「バッキーズ」は、丘の上の日本軍陣地を攻撃した。戦闘は厳しいものだったが、火炎放射器を持ったフランク・コーデレスキー二等兵の輝かしい活躍で、3つの日本機関銃拠点が破壊され、攻略の道が開けた。
 アメリカは7.5ターンの終了時に、日本の6つのトーチカの内4つ以上を破壊か支配していたら勝利します。浅いジャングルの太平洋地形ですが、オーバーレイの丘は茂みがジャングルに平地がクナイになります。ただし配置後にDR+2の数だけアメリカが選んだクナイを剥がして平地にします(どういうこと?)。
 守る日本は一線級8個、二線級4個分隊と、81ミリ迫撃砲1門、トーチカ6、塹壕3、狐穴3をオーバーレイの丘側に配置します。そして配置後に全MMCについてdrし、6が出たら戦力減少(半個分隊ならクラス低下)します。
 一方アメリカは、突撃工兵のエリート2個、一線級12個分隊とヒーロー1人、火炎放射器2、爆薬2を、日本に相対する丘に初期配置。第4ターンには一線級3個分隊が入ってきます。
 ジャングル(ジャングル、クナイ、竹林が主な地形の場所)での戦いは概ね防御側に有利なのですが、クナイで守る場合もそうなのか疑問が残ります。戦力評価はジャングルの補正有りなら日本14%の優勢で予想勝率9割ですが、補正無しだと日本は2%有利なだけの良い勝負となります。果たしてどうでしょうか。子供が日本、私がアメリカです。


 日本軍はアメリカから見て左側に集中配置。これに対しアメリカは、日本分隊の射程外の丘に中機関銃分隊を3つ並べ、その後ろに軽迫撃砲を控えさせて、他は前進させることにします。また部隊が登りやすいよう、クナイは丘の中央部を中心に剥がしましたが、日本の隠匿部隊はいませんでした。
 1人いるヒーローは火吹きフランクを表しているのでしょうが、火炎放射器にヒーローDRMは使えないので、彼には持たせません。タイトルにするくらいだったら、これは特別にDRMを使えるようにして欲しかった。

 第1ターン、アメリカ軍は中機関銃が射撃待機し、他の部隊は左右から前進します。そして日本軍は防御射撃で隠匿の部隊も出て来て撃ち、アメリカ中機関銃部隊はぼろぼろに。なんとなく「歩兵にアウトレンジすれば、日本相手の射撃戦なんて大丈夫」という気になっていましたが、火力でもTEMでも有利な相手に勝てる訳はありませんでした。


 第2ターン、中央を進んだ火爆隊はクナイの刈られた所から丘に登り、ジャングルの影から日本軍への近接攻撃を狙います。右側から登った別動隊も尾根伝いに接近。左手のヤシ林で隠蔽を付けた部隊は、警戒移動で日本軍の前に並びました。
 しかしヤシ林の切れ目は丁度日本分隊の射程内に並んでおり、隠蔽をつけたくらいでは日本の火力に撃ち勝てません。それでもアメリカは怯まず、混乱した部隊の隙間を後詰めで埋め、丘には控えていた軽迫撃砲を押し上げて、次の撃ち合いに備えます。
 けれどもやはり地形の差がきつ過ぎる上に、モラルの低いアメリカ軍は先撃ちされると弱すぎ。前面に出たアメリカ軍は損耗・クラス低下を受けながら、あらかた撃退されてしまいました。

 第3ターン、アメリカ軍は最後の賭けで、隣接するジャングルに爆薬と火炎放射器を突入させてみます。しかし全部がこの辺に密集配置されていたトーチカも現れ、隣接する歩兵や迫撃砲と合わせていいように撃たれて、アメリカ軍は撃退されました。もう無理。アメリカ投了です。


 それならアメリカは全軍で最初に撃ち合えば、数と火力で勝てるんじゃないか。と思って丘の上に全分隊を並べて撃ち合うやり方で、後日またやってみました。
 しかし2回やって2回ともアメリカは完全に撃ち負けてしまいます。日本には壕と隠蔽があり、指揮官の防御効果も高いので、最初の準備射撃で撃ってもあまり効かないのです。そしてその次にはTEMも隠蔽も無しに2連続で強力な射撃を受け、モラルの低いアメリカ軍では全然耐えられませんでした。


 
 やはりクナイで守っても、ジャングルは防御側に有利なようです。アメリカは射撃部隊を隠して待機させ、火爆隊が突入するタイミングで一斉に出して勝負すれば、もう少しましかもしれませんが、それでも計算通り勝率1割程度が良い所でしょう。

 
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