低火力市街戦
 
 今日のASLは、Total Eastern Front PackのTEF1-2 最後のワルツ。1945年4月、ソ連軍はウィーンを攻撃し、ドイツ軍は下水道を利用しながら持ちこたえていた。ソ連は6ターン終了時、H3とJ4の建物を両方支配した上、北への脱出と損害で24VP以上を得ていたら勝利です。ただ建物を占領するには基本的にドイツ軍を全滅させなければならず、それだけで23VP入るので、実質建物を占領するだけの勝利条件です。木造建物は石造瓦礫になり、両者とも格闘戦ができます。
 守るドイツは5−4−8SS6.5個分隊と機関銃中1軽2、パンツァーシュレック1、75Lの4号戦車1両で、地下道移動ができます。しかし状況説明に反して、この条件で地下道を使う意味があるとは思えません。
 攻めるソ連はエリート11個分隊で、内2個が6−2−8突撃工兵。そして9−2指揮官、軽機関銃2、火炎放射器1、爆薬2と76Lのシャーマン3両があります。
 戦力評価ではソ連の予想勝率が98%なので、ドイツを2個分隊増やしてソ連61%まで減らしました。子供がドイツ、私がソ連です。


 ドイツは当然2つの勝利条件建物のどちらかで守るしかありませんが、今回はソ連から見て右の建物を守ることにしました。この建物は階段が3へクスあってどちらから狙われても安全に下に降りやすいからです。
 ソ連は6ターンという短さから回り込んでいる余裕は無いと考え、正面から最短距離で近づきます。このシャーマンは煙幕迫撃砲があるので、建物に撃ちました。そうしたら煙幕を置かなかった正面左側の2階にパンツァーシュレックが隠れていて、前のシャーマンが炎上。

 第2ターン、機関銃スタック同士の撃ち合いになりますが、ソ連はライフル兵で丁度アウトレンジしてやっと互角の火力。そしてソ連9−2指揮官がNMCであっさり混乱し、ドイツは1個分隊混乱です。しかしこんな痛み分けを続けてもSSはすぐ回復するだけなので、一向に埒があきません。火炎放射器は一発故障するし。
 第3ターン、時間が無いのでソ連は突っ込むしかありませんが、回復したパンツァーシュレックにまたシャーマンが燃やされました。ドイツ機関銃スタックの方は、撃たれてもヒーロー&ファナティックだというのに。そしてソ連の爆薬攻撃も効果無し。さらにターン後半には最後のシャーマンもやられ、前に出た9−2指揮官スタックまでも混乱。もうソ連負けです。



 戦力的には互角にしたはずですが、ソ連側の火力密度が低すぎて、ドイツ軍を全然排除できません。しかもドイツはSSなので混乱させてもすぐ戻ってきますし、時間も短いので3階に上ってじっくり撃つ余裕もありません。
 市街戦で高火力の攻撃側は強く、今まで分隊数2倍で評価していましたが、それなら逆に低火力で弱くなってもおかしくありません。調べると過去にもそのような例があったので、今後は市街戦の攻撃側で24火力以上のスタックを作れず防御側の火力にも劣る場合は、低火力市街戦として攻撃側を0.75倍することにします。
 これで評価すると、今回調整後のソ連予想勝率は30%、そしてシナリオ通りなら64%なので、ドイツ軍を増やし過ぎだったということになります。

 
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