前低後高火力
 
 今日のASLは、J111 火中のプロイセン。1945年1月、ソ連は突如方向を変え、東プロイセン中央の都市に進撃した。ソ連は8ターン終了時に、N3,M5,V6,S9の建物に統制状態のドイツMMCがいなかったら勝利です。V6とS9の建物はアパートでなく尖塔も無い2階建て建物です。
 守るドイツはエリート6.5個分隊と9−2指揮官、機関銃中2軽1パンツァーシュレック1、75ミリ中砲身対戦車砲2門を初期配置。そして3〜5ターンの間にサイの目で、徴募兵3個分隊と75Lの3号突撃砲1両が来ます。
 そして攻めるソ連は、8.5個分隊と軽機関銃3に、ISU-122を4両初期配置し、第5ターンには3個分隊と爆薬1、火炎放射器戦車OT-34が2両やって来ます。
 戦力評価は難しいですが、後半しかいないOT-34を1両分と数え、ISU-122より遅く来る3号突撃砲を0.25両とすると、予想勝率はソ連31%になります。そこでソ連に2.5個分隊、7−0指揮官、軽機関銃1を加えて、ソ連47%に増やしました。
 子供がソ連、私がドイツです。


 ドイツは左手前の勝利条件建物に全部配置し、鬼スタックとダミースタックを2階に並べて待ち受けます。するとソ連は二手に分かれて前進。そしてターン後半にドイツ鬼スタックがソ連フルスタックを撃ったら1KIAで、ドイツは幸先の良いスタート。
 第2ターン、ソ連はパンツァーシュレック・ファウストを避けるため、2両は少し距離を置いて建物を狙い、2両はお家戦車。無事地下室落ちは免れます。これに対しドイツはパンツァーファウストを撃ちますが、建物に遮られて外れ、パンツァーシュレックは一発故障。最初の幸運なんて全て吹き飛んだ。
 第3ターン、囲んで強力な122ミリ砲を撃ちまくるソ連。いきなりパンツァーシュレックを失って、ドイツの頼みはソ連戦車の少ない弾数だけですが、ドイツ兵はすり減ってもソ連の弾は一向に減らない。


 第4ターンにはソ連歩兵が建物に隣接を始め、戦車を恐れて前面に少ししか置いていないドイツ軍ではこれを止められない。しかしここでパンツァーファウストがついにISUを捉え、1両を撃破。さらに狙撃兵ももう1両をスタンさせました。
 そしてターン後半、待望の増援を得たドイツは、建物の背後を見張るソ連戦車を3号突撃砲で襲いますが、側面を撃つのには失敗します。ただそれによって隙ができたので、増援の徴募兵を建物に送り込むことはできました。
 しかし第5ターンはついに最恐の火竜が来る時。背後から来たOT-34は移動射撃で3号突撃砲を燃やし、脇から来たのは75ミリ砲を躱して建物に近付き、ドイツ機関銃スタックを9−2指揮官ごと全混乱させてしまいました。もうソ連の勝ち。



 影響が大きい戦車関係の目で、ソ連が良かったというのはあります。またもしかするとドイツは手前の2つの建物に兵を分けた方が良かったのかもしれません。
 しかしソ連の火炎放射器戦車は、登場が後半でもそこからほぼフリーハンドで強力な火力を発揮できたので、戦力評価で半分に数える必要はありませんでした。ただ前半には居ないことから、前半が低火力市街戦、後半が高火力市街戦となり、これについては相殺して市街戦火力補正をしないままで良いでしょう。そう考えるとソ連の予想勝率は戦力調整後が66%、調整前が52%になり、戦力調整でソ連を有利にしてしまっていたようです。

 
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