奇襲を待ち伏せ
 
 国境があっさり燃え尽きてしまったので、今度はA60のTotsugeki!です。1944年のビルマで、日本軍は中国砲兵陣地の背後に回り込み、奇襲を掛けようとしたのですが・・。日本は6ターン半の終わりに、中国の3つの砲全てを破壊、捕獲、またはそのへクスを単独で占めていたら勝利です。
 中国軍は一線級14個分隊と狐穴3、位置を指定され設置できず移動できない75*野砲3門。日本軍はエリート4個、一線級7個分隊と、爆薬2個。太平洋地形で浅いジャングルです。
 戦力評価では中国が36%という絶大な優勢で、予想勝率100%、圧勝間違いなし。ところがアーカイヴでは日本の勝率が58%で、1個分隊を中国の方に追加しろと言っていますが、もちろんそんなのは無視します。
 子供が中国、私が日本です。


 中国軍の配置は、3つの砲を含め密集隊形で魚鱗の陣。ジャングルではいきなり隣接して倍火力で先撃ちできるので、防御側はフルスタックした方が有利なのです。
 日本は背後に回って奇襲どころか、完全に待ち伏せされている状況。この形で数で勝る相手に正面から行くのはきつそうなので、日本は左側から側面を狙います。
 すると中国軍はまず壕を掘り、続いて哨戒部隊を出してきたので、日本はこれを狙って攻撃し混乱させます。取り残された中国部隊も、退却時に撃たれてまた混乱。
 第3ターン、日本軍は左端の砲を含む中国軍に3へクスから隣接。中国砲は白燐弾を撃って日本軍に目隠しをし、その隙に歩兵は退却します。そして中国軍は日本軍に向かって厚い防壁を再構築。

 第4ターン、日本軍は取り残された砲を奪取。しかし隠蔽の取れた部隊でフルスタックに突っ込んでも勝ち目は無いので、中国軍の突出部を潰し、防壁には半個分隊で隣接するに留めます。この半個分隊もターン後半には撃たれて潰走。
 第5ターンには潰走した部隊も即回復し、日本は主力で大々的に隣接していきます。しかし中国軍に大した損害は与えられず、2へクスで一歩後退されて終わり。ほぼ健在で残っている中国軍相手に、あと2ターンで5へクス先の砲まで取るなんて全く不可能。日本投了です。



 日本が側面を攻めて多少削っても、結局中国軍が向きを変えれば、壁は厚く倒しきれません。そこで日本はまっすぐ正面攻撃を掛けることにして、もう一度やってみます。中国も配置を変えて、今度は前進防御。
 といってもそれは時間稼ぎのためだけで、隣接されたら中国軍はすぐ後退します。第2ターンも日本は隣接していきますが、中国軍はまた後退。固い密集陣形となります。


 第3ターン、日本は次々と半個分隊を繰り出し、10−0指揮官が爆薬攻撃を掛け、最後に主力を出して前進射撃。中国軍をいくつか混乱させ、防壁を崩しました。日本半個分隊も混乱しましたが即回復。中国軍は砲の所まで下がって、魚鱗の最終防衛陣地を作ります。
 第4ターン、フルスタックで待ち受ける所に正面から突っ込んだら死にそうなので、日本は両端に回り込んで挟撃します。それでも押し切れるか分からない所でしたが、なんと狙撃兵が左端にいた中国指揮官を撃ち倒し、そのスタックは崩壊。これで日本行けるか?
 しかし中国は、まず右側で白燐弾を撃ち、歩兵が後退。そして左側では、手薄な日本軍戦線に対し、戦力を集めて逆襲に出ます。

 第5ターン、日本は右側でやっと最初の砲を取ったものの、左手では追い立てられて、中機関銃も奪われ、逃げることしかできません。狙撃兵が奇跡的な大当たりをしてもなお、あと2ターンで残りの砲2つを取るなんてまるで無理。日本負けです。



 このあとさらにソロで、ガチガチの防壁に構わず真正面から突っ込む手も試してみましたが、当然だめで日本には全然勝ち目がありません。圧倒的兵力差を奇襲で覆すつもりが、万全の態勢で待ち伏せされているのだから、多少の配置制限くらいでは逆転できっこないですね。

 
インデックスへ