只今満室となっております
 
 今日のASLは、シナリオ86Fighting Back反撃。1939年ポーランド戦で、ポーランド軍による戦車と砲兵支援を伴う反撃です。10ターンの終わりにポーランドは、ドイツ側の4つの大きな建物を全て支配していたら勝利です。中央のボードの建物にはレベル2が無く、小川は平地になります。また市民からの通報ルールが使われます。
 守るドイツは一線級12個分隊と37L対戦車砲2門。ポーランドはエリート4、一線級8、新兵8個分隊と80ミリ盤外砲無線機1、TKS豆戦車6両が、第1ターンに北から侵入。そして第4ターンには、一線級6個分隊とTKS2両、対空トラック2台が、西から侵入します。ポーランド軍のエリートと一線級分隊には突撃火力があります。
 戦力評価をしてみますが、ポーランド豆戦車の内、2火力の同軸機銃しかない5両は、基準上戦車に数えられません。一方20ミリ砲型の3両は、ほぼ対歩兵攻撃力がありませんが、一応砲があるので基準上は戦車になります。これらは戦車に含めるべきかぎりぎりの線なので、評価結果が正しいかわかりませんが、計算ではポーランドが14%の優勢で、予想勝率8割となります。一方ROARでは新旧版を合計した勝率は50%で完全に互角でした。
 子供がポーランド、私がドイツです。


 ポーランド戦車の攻撃力はともかく、ポーランドにはドイツの倍以上の歩兵がいて盤外砲もあります。攻撃力は期待できないポーランド戦車も、自軍歩兵の隠れ場所を提供したり、建物を迂回してドイツ軍の射撃や隠蔽を奪ったりと、それなりに使えます。そのためポーランド優勢の戦力評価に大外れはなく、ドイツは普通に撃ち合ったら勝てないだろうと考えました。
 そこでドイツは歩兵の大半を展開し、一番大きなの建物の各区域にばらして守ることにしました。これで終了時までに建物全区画の内、1つでも残ればドイツが勝てます。

 ポーランド軍は戦車の盾を利用しながら侵入し、ドイツ軍の遠距離射撃は効果なし。ポーランド軍が郊外に入ると射撃は効きにくくなり、盤外砲の攻撃も怖いので、ドイツは射撃を止めて展開した部隊を建物いっぱいに散らします。
 第3ターンから第4ターンにかけて、ポーランド歩兵は建物を視界に収め、戦車は正面と背面から建物に迫ります。ここでドイツ対戦車砲が登場し、前面の戦車を2両を破壊しました。

(下が南・右の紙はドイツ軍の籠る建物)

 第5ターン、ポーランド軍は数を頼みにして、戦車を背面から、全て半個分隊に展開した新兵たちを側面から、分隊は正面から突っ込ませます。また機関銃や対空トラックは、建物外から射撃支援を続けます。これはポーランド兵に突撃火力がある事もあってかなり成功し、一気に建物1階の半分ほどを制圧しました。
 第6ターン、ポーランドは盤外砲を建物の奥の方に落とそうとしましたが、見えない所にずれてしまって失敗。しかしポーランド戦車は1階に残るドイツ軍を皆拘束してしまい、歩兵は大々的に建物に侵入して来ます。ドイツ軍は隠蔽が取れたものを中心に所々反撃して、何個かポーランド軍を混乱させてはいますが、数が多すぎて勢いは止まりません。

 第7ターン、ポーランドの盤外砲がついに建物一番奥の端に落ち、隠匿を含めたドイツ1個分隊半を混乱させました。そしてポーランド歩兵は建物1階を全て制圧し、上階に攻め上ってきます。
 ドイツは建物内で持ちこたえるつもりでいましたが、この時点でドイツ兵は全て地上への道がないことによる包囲状態に陥ってしまっています。そのため撃てば+1、撃たれればモラル−1、混乱すれば降伏という厳しい状態。しかも移動力が倍かかるので、隣に移動すると隠蔽が解け、突撃するとCXが乗るので白兵戦も掛けられません。
 これではドイツ軍もろくに戦えず、ターン終了時には半個分隊6個だけになってしまいました。どう見てもここから3ターンは耐えられないので、ドイツ投了です。



 この作戦なら久しぶりに10%以上の戦力劣勢を覆せるのではないかと期待したのですが、全く及びませんでした。弱くても多数の戦車による下層制圧は結構効果的で、戦力評価はだいたい合っていたようです。
 ドイツが立て籠もり場所を勝利条件建物の2つ並んでいる方にしていたら、周りに隣接する建物は無く、もう少し固かった可能性もあります。しかしそこだとポーランドの増援がより早く着けるので、それで勝てたかどうかは分かりません。

 
インデックスへ