マチルダさんカチコチ
 
 今日のASLは、Turning the TideよりU19のHasty Pudding。意味はコーンミールがゆ、なんかドロドロぐちゃぐちゃしてるんですかね。1940年イギリス軍がダンケルクから撤退する際、時間を稼ぐため?イギリス軍は橋を越えてドイツの後方を襲撃しようとしますが、ドイツが急いで反撃してきました。ドイツは橋を爆破するか、第9ターンの終わりに橋のどこかに混乱していない半個分隊以上がいれば勝利です。よくわからない勝利条件ですね。ドイツ軍の攻撃を引きつけるのに成功したのなら、イギリス軍は下がって橋を爆破すればいいだけなのに、なぜ橋を保全する必要があるのでしょうか。
 イギリス軍は9個分隊と9−2指揮官、マチルダIIが3両、マチルダIが4両、ブレンキャリア2両、トラック7台、94ミリ野砲(徹甲弾なし)2門で、歩兵は乗車、砲は牽引、車両は機動中で開始します。ドイツ軍は最初橋の守備隊が2個分隊、第4ターンに12個分隊(内4個が8−3−8突撃工兵)と9−2指揮官、爆薬4、4号戦車1両、2号戦車4両、38(t)が2両、装甲車1台、ハーフトラック4台、トラック6台、75ミリ歩兵砲(徹甲弾なし)1門が出て来ます。イギリスが先攻で建物は全て木造平家建てです。
 このシナリオ、何と言ってもイギリスのマチルダがこの時期としては滅茶苦茶固く、ドイツの戦車ではほとんど歯が立ちません。対戦車兵器と言っても爆薬4個しかなく、後は白兵戦に頼るしかありません。7両もいるマチルダをドイツはどう破るんでしょうか?キャリアについては乗組員の半個分隊として戦力の優劣を計算すると、イギリスが17%の優勢で勝率8割程度と思われます。しかしアーカイヴの勝率は6対6の互角。もしかするとイギリスは純粋な防御側ではなく、最初攻撃してから後半防御側に切り替わるので、その辺に可能性があるのでしょうか?
 子供がイギリス、私がドイツです。

 橋を守っていたドイツ守備隊は、イギリスの攻撃に不甲斐なく混乱し、包囲されて降伏。第3第4ターンはイギリスの防衛態勢構築に費やされます。ドイツの攻撃拠点になりそうなドイツ側中央の建物を、イギリスは敢えて放棄します。
 第4ターン後半、ドイツはイギリス軍の配置を見て考えますが、どうも中央の建物は、入るとイギリス鬼スタックや野砲に周りじゅうから撃たれる死地になっているようです。そこでドイツは右端に目をつけます。こちらはマチルダIIが守っていますが、野砲からは撃たれません。まずはマチルダIIの正面をドイツ戦車が連続通過。マチルダもこれを撃ちますが移動中の小型戦車とあって当たらず、ドイツ戦車はスモークディスチャージャーで煙幕を落としていきます。続いてその煙幕に向かってドイツ歩兵が全速で移動。マチルダとキャリアに白兵戦を掛けます。キャリアは破壊しましたが、最強の突撃工兵と9−2指揮官で攻めたにも関わらず、マチルダは討ちもらして走行不能にしたのみ。


 第5ターン、走行不能になったマチルダIIは、まず隣に来ていた2号戦車を砲撃して破壊。続いて機関銃12火力で白兵戦中のドイツ兵を撃ちますが、これが混乱させるどころか無傷でクラス上昇&ヒーロー登場を出す始末。マチルダは結局彼らに倒されます。イギリス軍はドイツの侵攻に対応して配置をシフトし、鬼スタックも前に出します。しかしドイツ軍は町中のイギリス軍に立ち向かわず、射撃をかわしながら橋に向かって駆け抜けイギリス軍の背後に回り込みます。
 第6ターン、前面に出てきたドイツ鬼スタックからイギリス軍はいったん隠れ、その後突撃で石壁沿いに戦車と共同で戦線を築きます。またイギリスの野砲は2号戦車に衝撃を与え、2号はその後それが元で壊れてしまいました。ターン後半36火力を持つドイツ鬼スタックは、準備射撃で石壁の隠蔽されたイギリス軍一つを撃ちますが、なんと効果なし。後で写真を見たら、鬼スタックは川に向かって動き、橋の上の野砲を射界外から撃つこともできたのに、見落としていました。残念。それでもドイツは、前面のイギリス野砲に38(t)でオーヴァーランを繰り返してこれを倒し、イギリス鬼スタックには戦車を突っ込ませて射撃を封じた上で、爆薬と前進射撃で大損害を与えます。またイギリス野砲と一緒にいたマチルダIにも白兵戦を掛けましたが、これは取り逃がしてしまいました。

 第7ターン、損害を受けてこれ以上町で戦えないイギリス軍は、総撤退して橋のたもとに最終防衛態勢を築きます。特に白兵戦から逃げのびたマチルダIは、CC対応射撃、街路戦闘も躱し切って、ドイツ鬼スタック前面に立ち塞がります。こうやって橋に下がられてみると、ドイツはやはりきつい。とてもじゃないけど残るイギリス戦車を倒しきれそうにありません。それでもドイツは前進し、歩兵の前進射撃や38(t)のオーヴァーランでイギリス軍に損害を与え、マチルダI2両を白兵戦で倒します。しかし38(t)はその後、マチルダIIに石壁を越えて砲撃を当てられ、残骸と化してしまいました。
 第8ターン、イギリス歩兵スタックが橋の入り口に立ち塞がってきて、何人たりとも通さん状態。もうこの時点でドイツかなり厳しそうですが、ドイツの鬼スタックは1個分隊ずつマチルダIの目前に出て、最後の撃ち合いと白兵戦に賭けます。

 しかし機関銃の故障から回復したばかりのマチルダは、堰を切ったようにスネークアイズを3連発し、ドイツ鬼スタック全員KIA!!!次ターンには半個分隊乗せハーフトラック4台を、敵の真っただ中に突っ込ませてみるつもりだったドイツも、これで気力が尽きました。イギリス勝ちです。


 やはり前半のドイツ守備隊はほとんど足止めにならず、戦力評価通りドイツは厳しかったです。途中で橋の野砲をドイツ鬼スタックで撃てるチャンスを逃したのもありますが、これはイギリス鬼スタックが前に出て来ていなければ、そもそもできなかった話です。また前半マチルダIに無線が無いのを見落としていましたが、それほど大きな影響はなかったと思います。イギリス軍を倒してドイツ歩兵が自力で橋にたどり着くのは、かなり難しいでしょう。
 予想プレイ時間は(25+21×3)×9÷60+1=14.2時間で、実時間もだいたいそのくらいでした。


 
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