安全な後背地を持つ密集建物群
今日のSword & Fire: ManilaはSF18 And the Walls Come A-Tumblin' Down そして壁は崩れ落ちる。SF17のイントラムロス攻撃から上陸を省き、日本軍に止めを刺しに行く所を加えたものです。アメリカは7.5ターンの終了時に、23VP以下の損害で、20以上の損害VPを稼いでいたら勝利です。
守る日本は、12個分隊と爆薬3、AP地雷18、25LL(12)対空砲1門、12.7(12)対空砲1門、鉄条網2、塹壕4、要塞化4です。サンチャゴ砦と壁の上にも少しだけ置けますが、そんな戦力分散に意味は無いでしょう。
攻めるアメリカは、北から9.5個分隊と火炎放射器1爆薬2、37LL対戦車砲。そして壁の東から7.5個分隊と火炎放射器1、爆弾1、1両が火炎放射器付きの75ミリシャーマン3両、ジープ2台です。
戦力評価ではアメリカ軍が高火力で、日本軍がこれを軽減できると考えても、アメリカの予想勝率は94%です。アメリカがかなり有利そうなので、日本軍に2個分隊を加え、アメリカのあまり使えなそうな対戦車砲を除いて、65%に下げます。これでもし日本が有利に戦えるなら、日本軍には評価で考慮していない強さがまだあることになります。
子供がアメリカ、私が日本です。
似たような街区が並んでいて、日本はどこで守るか迷います。いろいろ考えた結果、瓦礫が外に繋がっている弱点はあるものの、フランシスコVOT近辺が、一番繋がった建物の範囲が広くて守りやすそうなので、ここに拠点を築きました。
北からのアメリカ軍は、尖塔に白燐弾を撃ち、拠点正面に向かって進みます。そして東からの部隊は、一番近い入り口だと狭くて戦車が通れないので、北側の入り口に回りました。日本軍は東側の放火に成功しますが、アメリカ機関銃スタックに要塞内の部隊が撃たれます。
第2ターン、アメリカは2つの部隊が合流して、日本の拠点に迫りました。すると日本の狙撃兵がシャーマンを撃ってリコール。さらに悪いことに、炎上した放火の煙が、変わった風向きに流されて日本拠点の前面を覆ってしまいます。これではアメリカがいかに強力な火力を持っていても、日本要塞には効きにくい。しかも拠点の西でも東でも火事が延焼した上、日本の放火もまた成功。アメリカ、攻撃正面がかなり狭まりつつあるが。
第3ターン、アメリカ歩兵は瓦礫を伝って前面の木造建物に突入し、白兵戦は混戦。そして東からも歩兵スタックを伴った火炎放射器シャーマンと、脇に火炎放射器歩兵で状況の打開を試みる。
しかし日本は、シャーマンに白燐弾を撃って随伴歩兵を一部混乱させ、木造建物のアメリカ分隊を対空砲と歩兵の強力な射撃で除去。他の建物群への進入路は、塹壕、鉄条網、地雷セットで到底入れず、完全要塞化されたフランシスコVOTからは強力な機関銃が周り中を見張っている。
アメリカはどう見ても攻めようが無いので投了。

(下が西)
連なった建物等で内部が隠された場所は、アメリカ軍が外殻に侵入しても、日本軍の隣接倍火力と爆薬を伴う反撃が厳しく、かなり攻撃が困難です。Sword & Fireでは、他にもSF4がやはり同様の状況でした。しかもこれに放火が加わって、攻撃正面が狭まってさらに攻めにくくなり、さらに今回は風向きの変化で射撃まで妨げられました。
これは先述の全階段3ヘクス石造建物と同等以上の固さと言って良いでしょう。これだけたくさんやってきたにもかかわず、Sword & Fireではなお予想を超えた展開が起こります。
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