流された無煙
 
 今日のASLは、Shellshock#4 Backs to the Saare ザールを向いた後衛。西側連合軍がジークフリート線に侵入し破りそうになった頃、ドイツのバルク将軍がトーチカと要塞化でザール河後方の防衛線を強化してきました。アメリカは7.5ターンの終了時に、21Z2か20Z3の建物どちらかを支配していたら勝利です。
 守るドイツは、13個分隊と塹壕5、ロードブロック3、トーチカ3、88L対空砲1門、50L対戦車砲1門を初期配置。ただし塹壕は鉄条網に、ロードブロックは要塞化に、好きな数だけ置き換えることができます。そして第4ターンにはパンター1両、75Lの4号戦車1両、75Lの3号突撃砲2両が入って来ます。
 これを攻めるアメリカは、一線級10個、突撃工兵の空挺エリート5個分隊と9−2指揮官に、火炎放射器1爆薬2、90L駆逐戦車2両、75ミリシャーマン2両、76Lシャーマン1両です。
 ドイツは離れた2つの建物をどちらか取られたら負けなので、戦力を分割せざるを得ません。そのため戦力評価では分割防御としてアメリカの歩兵を1.5倍しますが、それでもアメリカの予想勝率は24%しかありません。そこでアメリカに76Lシャーマンを加えて、初期戦力のドイツ砲に対し3倍の優位を得られるようにします。これでドイツの増援戦車は劣後により0.5倍となり、若干アメリカが優勢になったので、ドイツに1個分隊を加え、9−1指揮官を9−2に換えて、予想勝率をぴったり50%の互角としました。
 子供がドイツ、私がアメリカです。


 2つの勝利条件建物に分けて配置するドイツに対し、アメリカは分割防御の弱点につけこむため、石造建物3階にいるドイツ鬼スタックらしきものに煙幕を撃った上で、中央を進んで2つの建物を分断すること狙います。
 第1ターンの準備射撃、白燐弾7以下2回煙幕5以下2回、ことごとく弾薬無し。煙幕が絶対必要な作戦になぜ煙幕を積んでいかない?しょうがないので地域目標射撃に切り替えますが、当たったもののTEMに阻まれて効果無し。
 これでは歩兵が道路を通って中央を進むのは無理なので、1スタックを除いて、ドイツ鬼スタックから遠い右側の墓地を進むことにしました。その後捕捉されたドイツ鬼スタックは、建物後ろ側に隠れます。

 第2ターン、アメリカ軍はさらに前進し、右手では前衛が接触。さらに戦車も半数が前に出ます。すると2両の75ミリシャーマンに対戦車砲が火を吹きました。50L砲は正面からであまり効かないはずでしたが、APCR弾があってシャーマンは走行不能乗員逃走。88Lは初弾を外したものの、次の準備射撃で撃破します。
 さらにドイツは遠くの建物から機関銃で林と石垣の隙間を撃ち、石垣を頼みに対峙していたアメリカ分隊は混乱。うわ、こんな所撃てるんだ。アメリカは50L砲を倒すため、突撃で正面に歩兵を持って行きましたが、ターン後半には倒せませんでした。

 第3ターン、アメリカはこの準備射撃でもまた50L砲を倒せない。どうなってるんだ。しかたなく後ろの76Lシャーマンが煙幕迫撃砲で蓋をし、動いてドイツ鬼スタックを狙える位置(さっき歩兵が撃たれた所)に移動。また中央の部隊は前に進み、右手の他の部隊は右側面に回り込みます。しかし勝利条件建物右側は、トーチカと鉄条網で固められていました。そして逃げ出したシャーマンの操作班は、煙に隠れて再搭乗に成功します。
 しかしそれも束の間。煙幕の妨害にもかかわらず、50L砲は搭乗したばかりのシャーマンを普通の弾で撃破した上、ROFバーストしてそこの歩兵フルスタックにも当てまくり、全分隊が損耗混乱。こんなじゃ次のターンにドイツ戦車がやってきたらどうしようもない。アメリカ投了。

 

 アメリカは煙幕が1つも無いという不運により、全く予定と違う作戦になり嵌ってしまいました。しかしこういうこともたまには有る訳なので、全戦車でドイツ鬼スタックを狙って前にいられないようにし、何が何でも全軍を中央から進ませるべきでした。アメリカは不運に対する備えが甘かったです。

 
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