無火爆での要塞攻め
今日のASLは、Aussie `97 PackよりPBP11 A Civil War, Not a Gentleman's War 内戦、持たざる者の戦い。1937年7月、スペイン内戦で共和国軍は、戦車を伴ってナショナリストの支配する町を攻撃したが、連携がうまく行かなかった。6ターン終了時共和国は、ボード24のJからV列の間で18以上の建物・瓦礫区画を支配していたら勝利です。24U4とV3の建物のレベル2は尖塔に、林はオリーブ園になります。MMGとATRは両軍とも操作班を要する兵器です。
守るナショナリストは枢軸中小国の駒を使い、10個分隊と機関銃中1軽2、20LのATR1、ロードブロック3、要塞化区画3で守ります。
これを攻める共和国はソ連の駒を使い、8個分隊とコミサールに、機関銃中1軽2、未経験のT-26 M33が6両です。アーマーアサルトはできません。
戦力評価はこの時期なので20L対戦車ライフルを砲として扱うことにしますが、それでも予想勝率は共和国が107%となるので、戦車を2両減らして61%としました。戦車が未経験なのでこのくらいでちょうどいいでしょう。
子供がナショナリスト、私が共和国です。
共和国は左右どちらかのオリーブ園から攻めるしかありませんが、左側は園の出口を大きなスタックに狙われているので、歩兵は右から攻めることにします。戦車は左右2両ずつで攻め、左は敵が居なくなれば、戦車から降りて空いている建物を占領するつもりです。
ところが左の戦車はいきなりATRに破壊され、右の歩兵スタックは1個分隊に撃たれて大混乱。初っ端からつまずきます。ナショナリストは対応して、兵力を村の右側に集めました。
第2ターン、混乱した共和国兵はコミサールにより無事回復し、町の右手外側の建物列に入って決戦の構え。ここを使えるのも右手から攻撃する利点です。左手で残った戦車は未熟のため移動に失敗しました。

第3ターン、共和国軍が全軍でナショナリストの大スタックを撃つと、隠蔽と要塞化にもかかわらずダブルで大当たりして、スタックは全混乱。さらに戦車も無理矢理そこに隣接し、歩兵もこれに突撃でスタックします。ナショナリストもここが正念場なので、全軍を前面に送り込みました。
第4ターン、共和国の射撃は今回も好調で、ナショナリストを混乱させ建物に突入。さらに戦車も単独移動に成功し、背後に回り込んで混乱したナショナリストをどうにも参らせます。その上ナショナリストは右の教会にいた中機関銃まで故障し、共和国はクラス低下でできた徴募兵をこれに隣接させました。
ターン後半、必死で守るナショナリスト。しかし教会の操作班は徴募兵に撃ち負けてディスラプト。一方共和国も戦車の主砲が故障し、優劣は不明です。

第5ターン、お互い混乱者が続出し、共和国は2両目の故障戦車を出します。しかし共和国は要塞建物、教会、そして戦車から降りた操作班で左手の建物を占領していき、良い感じになって来ました。ただナショナリストの方も反撃に入って一進一退。勝負は最終ターンにもつれ込みます。
第6ターン、共和国はまた射撃を当てて2つ目の要塞区画を混乱させましたが、そこに駆け込むつもりだった分隊が狙撃兵でピンになり、町中で取れたのはもう1区画だけ。他は教会を掃討して全体を支配し、右側でもう一軒、そして左の操作班も4区画の建物を全部占領して、勝利条件に到達しました。後はターン後半に1区画以下しか取られなければ共和国の勝ちです。
ところがここでナショナリストは、左側でどうにも参っていた分隊が一発回復。操作班の取った建物に駆け込むことに成功して、ナショナリストがぎりぎり勝ちました。

非常に際どい良い勝負でした。しかし本来は火炎放射器も爆薬も無しに攻める石造要塞は固く、今回のようにダブル大当たりなどしなければ、共和国はそう簡単に占領できなかったと思います。
最近は小規模や大戦前等のシナリオもよくやるようになり、ほとんどが中規模以上大戦中のデータである戦力評価と合わない事があるので、そういう時は必要に応じて微調整していきます。今回はまず、ROFがあり全ての敵戦車を倒しうるSWを、砲に含めることにしました。それから火炎放射器も爆薬も無しに攻める石造要塞は、以前から攻めづらいと感じていたので、これも防御側の質を+0.1することにします。
そうすると今回のシナリオは調整後で共和国の予想勝率が47%となり、実際の結果通りになりました。他にもShanghai in Flames(A110、リプレイタイトル 四行倉庫の八百壮士)の予想勝率が実感通り中国必勝になる等、全体に予想精度が上がりました。
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